1,800円以上の注文で送料無料

蔡英文 新時代の台湾へ の商品レビュー

4

7件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/02/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「次の選挙のことばかり考えるようになったら…」全くそうだ。選挙に勝つために政策を考えるようになったら、どうなるか。でも、それを考えるのは政治家だけか。政治家を選ぶ有権者にも責任があると思う。

Posted byブクログ

2017/10/01

台湾の現職総統にして与党民進党主席である著者が、5年前初の総統選挙に敗北し、その後下野して地方各地を回り、多くの人々との交流と対話を経て再び党主席に返り咲き、総統選挙に向かうまでをまとめた随筆集。堅苦しさは全くなく、実行していることも実に政治家としては真っ当。映画からの引用があっ...

台湾の現職総統にして与党民進党主席である著者が、5年前初の総統選挙に敗北し、その後下野して地方各地を回り、多くの人々との交流と対話を経て再び党主席に返り咲き、総統選挙に向かうまでをまとめた随筆集。堅苦しさは全くなく、実行していることも実に政治家としては真っ当。映画からの引用があったり、ひまわり学連の時のことなども述べられていて興味深い。総統としては完璧ではないかもしれないが、今後も同じように対話をや自らの行動から台湾の未来を探り、行動していくならば、台湾の未来は大きく開けるのではないだろうか。

Posted byブクログ

2016/09/23

おすすめ資料 第349回(2016.9.23)   2016年、台湾初の女性総統が誕生しました。 本書は、その蔡英文総統の自伝です。 2012年の総統選での敗北以降、在野の活動から始まり、精力的に台湾を、世界を飛び回る彼女の姿が綴られています。 台湾も、日本と一衣帯水の関係...

おすすめ資料 第349回(2016.9.23)   2016年、台湾初の女性総統が誕生しました。 本書は、その蔡英文総統の自伝です。 2012年の総統選での敗北以降、在野の活動から始まり、精力的に台湾を、世界を飛び回る彼女の姿が綴られています。 台湾も、日本と一衣帯水の関係にあります。 これからの台湾を理解するために、蔡総統の理念や来歴について学んでみることをおすすめします。 【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】 https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?kobeid=CT%3A7200195123&mode=one_line&pvolid=PV%3A7200488038&type=CtlgBook 【神戸市外国語大学 図書館Facebookページへ】 https://www.facebook.com/lib.kobe.cufs/posts/1057726630943708

Posted byブクログ

2016/08/12

台湾初の女性総統誕生。どんな方なのか気になって著書を読んでみました。台湾国内を回っては、国内の農業・工業・観光資源等の再確認をし、国内の底力の支援に力を注ぎたいと思っているようでした。一方で、想想論壇というWEBサイトを立ち上げ、各国の作家や評論家が台湾の国際関係の状況を外部に公...

台湾初の女性総統誕生。どんな方なのか気になって著書を読んでみました。台湾国内を回っては、国内の農業・工業・観光資源等の再確認をし、国内の底力の支援に力を注ぎたいと思っているようでした。一方で、想想論壇というWEBサイトを立ち上げ、各国の作家や評論家が台湾の国際関係の状況を外部に公開する場をつくるなど、公共の場において台湾に対する意見の共有を重視するようでした。隣国のこの先も取り組みを興味深く見ていきたいと思います。

Posted byブクログ

2016/07/19

総統選挙にかかる理念の公報的な開陳という意味合いももちろんあるけれど、本書の真骨頂は何と言っても一旦は敗北を喫した蔡氏が野に下るとともに自国のありのままの現状を知るため台湾を北から南まで駆け巡り、時には在外の同胞をも経巡る過酷で精力的なロードワークを通じての反省と気付きの記録にあ...

総統選挙にかかる理念の公報的な開陳という意味合いももちろんあるけれど、本書の真骨頂は何と言っても一旦は敗北を喫した蔡氏が野に下るとともに自国のありのままの現状を知るため台湾を北から南まで駆け巡り、時には在外の同胞をも経巡る過酷で精力的なロードワークを通じての反省と気付きの記録にある。時にあまりの素朴さ愚直さに危うさすら覚えながらもこのように徹底的に名もなき人びとに眼差しを注ぐ政治家がついに一国の総統になったことに万感胸に迫る。

Posted byブクログ

2016/07/13

政治家しかも現役政治家の書いた本をはじめて読んだかもしれない。 台湾では総統選前に出版されたそうだが、日本語訳され出版されるまでの早さにも驚いた。しかも総統着任直後でとてもよいタイミングの発売。この機会に読めたこともうれしい。 まだまだ勉強不足の私は単純なので、最高のプレゼンテ...

政治家しかも現役政治家の書いた本をはじめて読んだかもしれない。 台湾では総統選前に出版されたそうだが、日本語訳され出版されるまでの早さにも驚いた。しかも総統着任直後でとてもよいタイミングの発売。この機会に読めたこともうれしい。 まだまだ勉強不足の私は単純なので、最高のプレゼンテーション本だとかんじた。全文をとおして希望しか感じられない。それは、こんな人をリーダーに持つ台湾がうらやましいように感じられるほどだ。 今後の台湾の政治に注目していきたい。また4年後この本を読み返してみよう。

Posted byブクログ

2016/06/27

「「民主主義」とは、台湾に住む全ての人にとって普遍の「共通言語」なのだ」。 いやぁ、台湾にはまだ共同体がある。 市民社会がちゃんと存在している。 それがこの本を読んでいて一番驚いたことでした。 「もし民進党が誠意を持って、私たちの価値観や理想を守り抜くのであれば、全世界が手を...

「「民主主義」とは、台湾に住む全ての人にとって普遍の「共通言語」なのだ」。 いやぁ、台湾にはまだ共同体がある。 市民社会がちゃんと存在している。 それがこの本を読んでいて一番驚いたことでした。 「もし民進党が誠意を持って、私たちの価値観や理想を守り抜くのであれば、全世界が手を取りあってあなたを支持する。でももし、誠意を見せず、次の選挙のことばかり考えるようになったら、民衆はあなたの側には立たないでしょう」。 「民衆」や「知識を備えた反逆者」、こう言った言葉を使いながら日本の政治も語られる時代が来る事を祈るばかり。 この本に書かれている事を読めば読むほど、日本には民主主義は無いのではないかという疑念が深まるばかり。日本を振り返って見たときに(歴史も情勢も違うが)どう見えるかというのもこの本を読んでいて考えるきっかけになるのでは。 ヒマワリ学生運動やその他の活動にしても、市民社会が機能していることで、政治が夢や生活の目標を実現する「カッコイイもの」として捉えられる。そうであるが故に(デモも発展するし)出来事が政治的になり得て、それが政策へと繋がり、人々にまた還元されていく。その循環の中でこそ、愛すべき土地、国となっていくのでは。(憲法に「愛国心」という言葉を強制的に入れようとしているどこかの国とは大違い) この土台がまだ崩壊していないとは思っていなかったので、読んでいてビックリしました。そして嬉しかったです。(日本には無い。いつか行こうとしたかもしれないが今のところ行けない道。) 2012年に国民党の馬英九に総統選挙に敗れ、党首を引責辞任してから4年後の2016年1月、台湾総統選挙において勝利し、5月に初の女性総統となった蔡英文。 台湾の人々に直に会って市民と向き合い、対話を重ねていくその姿は、政治家の鏡のよう。熱意、そしてすごい根性。 地域の文化や教育から経済・産業・外交まで、わかりやすく具体的にその土地土地に密着して行動されてきた軌跡が書かれてありました。各章ごとにエピソードが散りばめられ、物語調になっている上に詳しい日時が明確で台湾に行った事がなくても何となくイメージしやすいです。現状をしっかり把握し、政治はそこに生きる人たちのためのものだという意識を持って台湾の未来を創っていこうとするその心構えがすごく輝いていました。 「台湾に行きたいワン♫」って言いながら旅行に行く前に読んでいくと、目の前に広がるビジュアル以上の深みと面白さを与えてくれます。 台湾初心者の私も(白水社なのに!)スラスラ読めました。 ここ最近の台湾の動きや、情勢をざっくり読み込むにも打ってつけ! 蔡英文にとってはそこに生きる人々との初発見・再出発の台湾を、 私にとっては初接触の台湾として楽しく読めました。 「台湾は小さい。しかし、そのパワーは計り知れない」。 May the force be with you. ぜひご一読あれ。

Posted byブクログ