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帝国の参謀 の商品レビュー

3.5

11件のお客様レビュー

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2022/12/25

すごいんだろうなと思うが、よくわからなかった。コアな部分は書かれていないのか? ソ連と戦う戦力を得る方向性は必要だが、どのような戦力を準備すればソ連が防衛費過多に陥るかを分析した視点は面白い。

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2022/02/03
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p.24 正確な診断こそが、適切な戦略的判断を下すためのカギ p.430 徹底的な調査に基づいて問題の本質を究明するとともに、適切な質問を常に重視 p.430 戦略的選択は、不確実性に満ちており、可能な解決策に飛びつくことで対処できるものではない。 p.445 3つの提案 ・未来のある側面(マクロ経済)は、数年、数十年というスパンでは、他より確実性がたかい。 ・シナリオの活用は、予測ツールとしてではなく、意思決定者が別の未来を描き、特定の状況や課題にどう対応すべきかを考えるツールとしては有効。 ・高度な戦略的課題の探求に、図上演習は有効な手段。 p.459(解説)1999年のシナリオ分析「アジア2025」は国防総省のサイトからダウンロード可能。http://www.dod.gov/pubs/foi/Reading_Room/International_Security_Affairs/967.pdf

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2019/02/09

加藤陽子先生の本に引用してあったので気になって読んだ。 印象深い箇所は以下。(自分の会社ならではの問題かと思ってたけど、最も効率的な組織と言われる軍関係でもそうなのかと意外だった。) p133-134 あらゆる大組織に顕著であるのは、その規模の大きさゆえに、すべての重要な決断...

加藤陽子先生の本に引用してあったので気になって読んだ。 印象深い箇所は以下。(自分の会社ならではの問題かと思ってたけど、最も効率的な組織と言われる軍関係でもそうなのかと意外だった。) p133-134 あらゆる大組織に顕著であるのは、その規模の大きさゆえに、すべての重要な決断を行うだけの時間や情報を持つ単一の中央集権的権威が存在しないということだという。

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2018/10/28

【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】

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2018/10/30
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『暗流』>『乱流』からの流れで読んだ。 「ペンタゴンのヨーダ」「冷戦のラストウォリアー」 確かに、『ゲームチェンジャー』『概念を生み出すもの』『指針を提供するもの』だな。 勿論、彼のシンの功績は『機密保護の壁』で全貌がわからんのだが(何処まで、彼の提供した者が実際の製作に繁栄されたのかいまいちわからん)それでも、彼の影響を受けた弟子達のそうそうたる面々を聞けば、少なくとも、『ペンタゴンのヨーダ』としての功績は想像が出来る。 そして、合衆国(軍)のような巨大組織が進路/方針を変えるには時間がかかる。時間がかかる以上、更にその先を見据えて『指針』を提供する者は極めて重要であることも。 最後に、解説の『ネットアセスメント』のネットは、『ネットの収支』のネットであり、それに即して訳せば『差し引き相殺評価』というのはとてもわかりやすかった。

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2018/09/22

コスト強要戦略で旧ソ連を崩壊に導き、「ペンタゴンのヨーダ」と呼ばれた男、アンドリュー・マーシャル。1940年代以降のマーシャルの知の軌跡を辿り、国家安全保障と国防戦略に対する考え方の中核となる発想や構想に迫る。 ONA(Office of Net Assessment 軍事に限ら...

コスト強要戦略で旧ソ連を崩壊に導き、「ペンタゴンのヨーダ」と呼ばれた男、アンドリュー・マーシャル。1940年代以降のマーシャルの知の軌跡を辿り、国家安全保障と国防戦略に対する考え方の中核となる発想や構想に迫る。 ONA(Office of Net Assessment 軍事に限らず、より総合的な視点から正確な分析・評価を国防長官に提供してきた。ONAを世に知らしめたのは冷戦時代のソ連経済に関する評価だ。当時CIAは一貫してソ連の経済力を過大評価していた。マーシャルは早くから統計経済学などを駆使してソ連経済の脆弱(ぜいじゃく)性を主張し続けた。彼の分析の正確さは90年代のソ連崩壊が証明した。ソ連はONAに敗れたといっても過言ではない。

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2017/04/28

長くアメリカの戦略分析を担ってきたアンドリュー・マーシャルの評伝。とはいえ具体的な分析レポートは機密文書なので、ちょっと凄さが分かりにくい。 冷戦時代から、ソ連とアメリカの軍事力の正確な比較、アメリカは何を目指していくべきなのかを訴え、ソ連崩壊と中国の台頭、テロ国家の出現などを誰...

長くアメリカの戦略分析を担ってきたアンドリュー・マーシャルの評伝。とはいえ具体的な分析レポートは機密文書なので、ちょっと凄さが分かりにくい。 冷戦時代から、ソ連とアメリカの軍事力の正確な比較、アメリカは何を目指していくべきなのかを訴え、ソ連崩壊と中国の台頭、テロ国家の出現などを誰よりも先に予見していたらしい。 そんな戦略評価を有していても、「今」はどうなんだろう。

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2017/04/09

機密に触れるのでかけないという面はあるのだろうが、結局ネットアセスメントとは何で何がすごいのかわかりにくい。彼は真実をわかっていたが政治で負けて通らなかったなどという記述が多いのも気になる。しかし本筋に関係ない部分を含め、興味深い未知の世界はいくつかあった。

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2016/12/12
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[その思考,星条旗を支えて]40年以上にわたって米国防総省のネットアセスメント室長を務めたアンドリュー・マーシャルの働きと,その期間における米国の国防戦略をまとめた作品。「ペンタゴンのヨーダ」とも称された人物の頭の中に深く入り込む話題作です。著者は,自身もマーシャルの下で働いた経験を有するアンドリュー・クレピネヴィッチと国防総省で計画分析評価室長等を歴任したバリー・ワッツ。訳者は,アダム・スミスの『道徳感情論』等を翻訳されている北川知子。原題は,『The Last Warrior』。 冷戦期から今日に至るまでの著名な数々の戦略がマーシャルの発想に大きく依っていることに驚かされることはもちろんなのですが,そのマーシャルを,国防の中枢にいわば囲い続けた米国という国にも驚嘆させられます。「日本は戦術には長けているが戦略がない」ともよく言われますが,では戦略とそれを生み出せる環境があるということはどういうことなのかを知るためには打ってつけの一冊かと。 〜「私は,見当違いの問いにもっともらしい答えを出すのではなく,正しい問いに対してまずまずの答えを出したい」〜 様々な書評で高評価を得ていますが,それも宜なるかな☆5つ

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2016/10/09

米国がいかに戦争を勝ってきたか、その影の立役者の人物について語られる。戦争に勝つための多大な調査や分析、技術開発などを紹介している。人類というのは、生き残ることにかけては必死で、戦争を通じてさまざまな技術を産んできた。核技術だけではなく、組織の運営、オペレーション・リサーチ、統計...

米国がいかに戦争を勝ってきたか、その影の立役者の人物について語られる。戦争に勝つための多大な調査や分析、技術開発などを紹介している。人類というのは、生き残ることにかけては必死で、戦争を通じてさまざまな技術を産んできた。核技術だけではなく、組織の運営、オペレーション・リサーチ、統計学の発展など、昨今のビジネス書で解説されるものが、戦争のために産まれ、戦争のために利用されていることが分かる。冷戦中に、爆撃機を配備して、ソ連に高コストの防空体制を構築させたこと。米国は低予算で相手に大きな負担をさせることを目論むところなど、攻撃兵器を防衛手段にしたり、SDI構想(いわゆるスターウォーズ計画)が自国を守るというよりソ連に多大なお金を使わせる攻撃手段だったことなど、米国の当時の手の内を解説してくれる。確かに、ソ連は内部崩壊したが、それが米国の軍事戦略が成功した結果だったとは驚きである。本書で語られる話は、あくまでも公開できる範囲に留まる。現在の米国がパワーバランスについて考えている内容を知りたい。当然機密事項であるが、本書で公開されている内容から鑑みると、とてつもないことを考えていることだろう。何を考えているのか、それが恐ろしい。

Posted byブクログ