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黒警 の商品レビュー

3.5

11件のお客様レビュー

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2025/02/18

正義という大義名分があるならば、小市民も活き活きとするか。 女を見殺しにした警視庁組織犯罪対策部の主人公沢渡、行きずりの女の命を救ったヤクザ幹部の波多野。 この二人の間に、中国黒社会の頭目である沈が現れる。 歳を食ってくると、勧善懲悪でもグッとくるのだが 本作はダークヒーロ...

正義という大義名分があるならば、小市民も活き活きとするか。 女を見殺しにした警視庁組織犯罪対策部の主人公沢渡、行きずりの女の命を救ったヤクザ幹部の波多野。 この二人の間に、中国黒社会の頭目である沈が現れる。 歳を食ってくると、勧善懲悪でもグッとくるのだが 本作はダークヒーローものともやや異なる。 中盤からの展開が早い。 前半の伏線を一気に回収してゆく。 『機龍警察シリーズ』以来に月村了衛氏の作品を読んだが、ハードボイルド探偵もののような香ばしさが漂う。

Posted byブクログ

2025/01/21

いまの自分の 読書モードにぴったり はまって面白かった! 月村さんの安定感も 良かったです。 ちょっとせっかちな 部分はあったけど。 伏線回収もしっかりしてたし◎。 ということで 甘めですが星4つです。

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2025/01/19

残業で頭がかたくなっていたので 警察小説をサクッと読みたくなり夫の積読より発掘しました。 面白かった! さらっとテンポ良く ムダなところがないという印象です。 次の黒涙も読んでみよう!!

Posted byブクログ

2024/12/20

うだつの上がらない刑事が裏社会で暗躍する正義感のあるヤクザと組んで権力の闇を正す警察もの。あまりにもありがちな設定に笑いたくもなるが、ストーリー展開としてはまあまあ面白かった。中国マフィアを登場させるならもっと濃いキャラもいるだろうし、凄まじい戦闘もあるだろうが、主人公のなんとな...

うだつの上がらない刑事が裏社会で暗躍する正義感のあるヤクザと組んで権力の闇を正す警察もの。あまりにもありがちな設定に笑いたくもなるが、ストーリー展開としてはまあまあ面白かった。中国マフィアを登場させるならもっと濃いキャラもいるだろうし、凄まじい戦闘もあるだろうが、主人公のなんとなく頼りない感じにレベルを合わせたのか。

Posted byブクログ

2023/07/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

機龍が出てこない月村了衛の警察小説。 良くある落ちこぼれ警察官と異端やくざのと思いきや…。 大物政治家にトラップをしかけて見事にひっかけるラストのカタルシスは見事だが、そこに至るまでの経緯が、ご都合主義というか、端折りすぎというか…。 機龍シリーズに比べて浅いように思う。読み易いページ数ってのは魅力だが、それなりにボリュームが必要な内容の小説でページ数を減らしてしまうと、説得力や重厚さが欠けるという致命的な弱点をもってしまうんだなぁ

Posted byブクログ

2023/07/13

最初はうだつの上がらない冴えない刑事と人情派のヤクザ、中国の違法集団の絡みで偽ブランド品の取り締まりの物語が進み面白くなかったが、半分超えてから急に面白くなった。急に魅力的なキャラクターがいなくなったら面白くなるなんて、反則だ。続編を読みたい。

Posted byブクログ

2023/05/02

月村さんのこういうのも面白い! ウダツの上がらない刑事の沢渡、祖国の裏切りと闇社会を歩んできた義水盟トップの沈が、ある事件の弔いに「純粋な黒」として契りを結びます。敵は国や闇社会と繋がる警察官僚トップ。持っている力も金も人脈も桁違いの相手にどう挑むか。 いつものハードボイルド...

月村さんのこういうのも面白い! ウダツの上がらない刑事の沢渡、祖国の裏切りと闇社会を歩んできた義水盟トップの沈が、ある事件の弔いに「純粋な黒」として契りを結びます。敵は国や闇社会と繋がる警察官僚トップ。持っている力も金も人脈も桁違いの相手にどう挑むか。 いつものハードボイルドと思いきや、奇想天外な作戦で敵を追い詰めるストーリーで楽しく読めました。

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2016/10/12

月村了衛の警察小説。 しかし、黒警には機龍は登場しない。 舞台は、いま現在。そして、いまここ東京。 現場では、殺人、麻薬、密輸犯罪が横行し、さらにそんな街を無遠慮なマスコミが暴力的に取材する。 警察上層部は、政府や政治家と癒着し、自らの利益を最大化することに心血を注ぐ。 そんな...

月村了衛の警察小説。 しかし、黒警には機龍は登場しない。 舞台は、いま現在。そして、いまここ東京。 現場では、殺人、麻薬、密輸犯罪が横行し、さらにそんな街を無遠慮なマスコミが暴力的に取材する。 警察上層部は、政府や政治家と癒着し、自らの利益を最大化することに心血を注ぐ。 そんな街で、ずるずると流され続けていた三流刑事が、ある東洋人と関係を持ったことをきっかけに、黒であることを厭わない警察官となった。 昔なら、荒唐無稽な物語と片付けられていたようなプロットが、月村了衛の筆によりリアルな現実として再現される。 いや、現実が月村了衛の描く世界に追いついてしまったのか? 次作がとても楽しみだ。

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2016/08/25

土漠の花でも感じたことだが キャラクターが 自己都合で 屈折している。 波多野は、ヤクザでありながら、 殴られている女や困っている女に、同情し、 助けてやりたいと思っている。 警視庁組織犯罪対策部の沢渡は、 サラリーマン的刑事で、警察のルールの中に縛られていて、 女が殴られて...

土漠の花でも感じたことだが キャラクターが 自己都合で 屈折している。 波多野は、ヤクザでありながら、 殴られている女や困っている女に、同情し、 助けてやりたいと思っている。 警視庁組織犯罪対策部の沢渡は、 サラリーマン的刑事で、警察のルールの中に縛られていて、 女が殴られていようが 無視できるタイプ。 刑事である アイデンティが かなり不明瞭。 波多野と沢渡が、どういうわけか、波長が合う。 うらっかえし だからなのだろうか。 二人が 入れ替わったら 物語にならないのだろうか。 ニセモノ ぺんちゃんの犯人を捜す 沢渡。 波多野と沢渡の間に、割り込んでくる 沈。 大連の共産党幹部とその息子を殺し、日本に逃げてきた。 その息子とは 昔なじみだった。 この共産党幹部は、薄煕来をイメージさせる。 その沈が ニセモノぺんちゃんの元締めで 義水盟に加わっていた。 中国マフィアの 天老会が ぺんママを捜し、 義水盟に加わっているものを陰惨に 殺す。 その理由が 沈によって 明らかにされる。 波多野は ぺんママを保護することを、約束するが いとも簡単に 殺されてしまう。 それから、沈と沢渡が タッグを組み  その悪さしているものに、戦いを挑む。 ふーむ。どうも、仮説的な 物語が 組み立てられている。 沈は 戦略を よく組み立てることができるが、 策に溺れ、沢渡は、やっと 刑事らしくなるが、 どこかが、ハミでている。 こういう 警察小説も ありなのか。 次作で沢渡が どんな風にがんばるのか、たのしみではある。

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2016/07/03

「好い意味」で予想を裏切りながら、スピーディーに展開する物語だ…タイトルは「こくけい」と読む…“警”の文字が在ることから察せられるように、警察官(=刑事)が登場する物語だ… 本作は、純粋にエンターテイメントなのだが、それでも「何時の間にか増えている外国人と日本社会」というようなこ...

「好い意味」で予想を裏切りながら、スピーディーに展開する物語だ…タイトルは「こくけい」と読む…“警”の文字が在ることから察せられるように、警察官(=刑事)が登場する物語だ… 本作は、純粋にエンターテイメントなのだが、それでも「何時の間にか増えている外国人と日本社会」というようなことを考える材料のようなものを提供している感もしないではない側面が在った…更に、個人的には…何か“沢渡警部補”に、妙な共感のようなモノを強く感じた… 非常に面白く、読み易い分量の小説…お薦めだ!!或いは「その後の沢渡警部補」というのも、読んでみたくなる…

Posted byブクログ