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カテリーナの旅支度 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2024/06/27

図書館本 ★4.5 内田洋子さんの人生を垣間見たと思いました イタリアでの生活の中で、今回の本は人との繋がり ここまで色々な人と知り合えて、継続できるのは、内田洋子さんの人柄なんだろうな イタリア人にも色んな人がいるんだな←当たり前なんだけど リアルな人間関係が文章から伝わっ...

図書館本 ★4.5 内田洋子さんの人生を垣間見たと思いました イタリアでの生活の中で、今回の本は人との繋がり ここまで色々な人と知り合えて、継続できるのは、内田洋子さんの人柄なんだろうな イタリア人にも色んな人がいるんだな←当たり前なんだけど リアルな人間関係が文章から伝わってきて、すごい経験をしてる人だなと感じました 内田洋子さんの本をもっと読みたいです

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2022/07/09

全体的にダークなエッセイだったな。 金持ちの道楽である船の購入金額をそっくりそのまま困っている人たちの支援に使っていたら、一体どれだけの人が助かるんだろうか。 金持ちの道楽のせいで出た産業廃棄物がどれだけ地球を汚染しているんだろうか。 お金は彼らのものかもしれないけど、地球は彼...

全体的にダークなエッセイだったな。 金持ちの道楽である船の購入金額をそっくりそのまま困っている人たちの支援に使っていたら、一体どれだけの人が助かるんだろうか。 金持ちの道楽のせいで出た産業廃棄物がどれだけ地球を汚染しているんだろうか。 お金は彼らのものかもしれないけど、地球は彼らだけのものじゃない。

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2021/08/26

今まで読んだ内田氏の作品で一番面白かったです。この本のカテゴリーが良くわからないのですが、エッセイだとすると盛りすぎ感が強く、短編小説として読むととても面白かったです。

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2020/10/28

私は須賀敦子がどうしても読めないのだが、なんとこれもだめだった。イタリアの空気を受け付けないのだろうか。図書館で借りてみてよかった、買おうかと思ってたから。

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2020/09/18

イタリアが大好きなので一度は内田洋子さんの本を読みたいと前々から思っていた イタリアがギュッと詰まった20篇のエッセイ(後ほど訂正を入れますが、とりあえず) 第一印象としては、とにかく友人の多さに驚く 詳しいことがわからないのが残念であるが、仕事を通じて、人を介して、また住...

イタリアが大好きなので一度は内田洋子さんの本を読みたいと前々から思っていた イタリアがギュッと詰まった20篇のエッセイ(後ほど訂正を入れますが、とりあえず) 第一印象としては、とにかく友人の多さに驚く 詳しいことがわからないのが残念であるが、仕事を通じて、人を介して、また住んでいるご近所さん…など本当に人の出会いが多い (恐らく人の懐にスルッと入る能力の高い方なのであろう) 出会いの多さ、こういう部分は日本になかなかなく残念に思う 知らない人と話すことがますます少なくなった 昔はそこまででもなかったと思うのだが…(たま~に見知らぬおばちゃんとお話しするけど…) 世の中が、キャッチセールスに警戒するようになり、スマートフォンの普及で街で道を聞く必要性もなくなった 皆スマホに夢中で周りを見るゆとりもない 誰もが自分の世界の中にいる (人見知りなので結局自分から率先して話しかけるようなことがないにしても)寂しい時代になったと感じるこの頃… さてこちらの本、彼女の素敵なところは、個性あふれる様々な境遇のイタリア人である友人をあるがまま受け入れているところだ 好き嫌いだけでなく、その人の良いところ悪いところも批判せず丸ごと受け入れている 人だけでなく、イタリアという国自体の良いところ悪いところも、そいういうものだから…という感じだ 達観していらっしゃって、潔くてカッコいいし、素晴らしい 自分が全くそのような境地に立てないのでうらやましいのである ついつい人間関係が面倒になり、別に無理してまで付き合わなくても…と思ってしまう あるがまま受け入れるって愛情深い方なんだなぁ(自分にはまだまだ愛が足りないのである) そのため、人や物事に対して結論を出すという書き方は一切なく、こちらの考え方や思いを逆に掻き立てる イタリアの空気感を味わいながらも、決してお気軽エッセイではない 大げさに言えば、「人」や「人生」にフォーカスが当たっているため、考えさせられることが多かった 先に、イタリアがギュッと詰まった…と書いたが、書いておきながら途中で違うと感じる 彼女の周りの人たちのことを彼女の考えを添えて書いたものの舞台がイタリアなだけ…であった もちろんミラノを中心に街のふとした表情や、温度を感じる場面、イタリアらしさ、大好きなイタリアの食事風景などもあって、それはそれで楽しめたけど 思っているエッセイとは違ったのだが、各友人たちの人生を通して、何か心を揺さぶられるものがあった 通り過ぎそうな風景を一度立ち止まってみる… そんな風に人との関係を考えさせられるエッセイであった 余談 この本の中で、木造の古式帆船に住む描写がある この船は長年放置されており、お払い箱寸前のところを内田さんが中古車1台の値段にならない程で縁あって買い取ったらしい 修繕に1年以上の月日が費やされる 全長15メートル、幅4メートルを超える船で、羅針盤までをも含むすべての部品が木製とのこと 元々売り物ではなく、船職人が最後の仕事として、自分のために自分が思う通りの船を最後の集大成として作った船である どれほど丁寧で精巧で素敵なのか… 想像が膨らんでクラクラする ロマンがあり過ぎる! 船に興味があるわけでもないのだが、この船のことが忘れられなくなってしまった(見てもいないくせに)

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2020/08/08

20編を収めた、短編エッセイ集。 書名になっている、「カテリーナの旅支度」は、最後のあとがきとセットになっている。これ以上は、ネタバレになるので書けないが、最後の1編と、あとがきを読むだけでも、この本を買った甲斐がある。 内田洋子さんの本を読むのは、4冊目になる。どれも、本当に...

20編を収めた、短編エッセイ集。 書名になっている、「カテリーナの旅支度」は、最後のあとがきとセットになっている。これ以上は、ネタバレになるので書けないが、最後の1編と、あとがきを読むだけでも、この本を買った甲斐がある。 内田洋子さんの本を読むのは、4冊目になる。どれも、本当に、しみじみと良い本だと思う。 イタリアに行きたくなる。 そして、新型コロナウィルスで、大変な状況になったイタリアに、自然に想いを馳せることになる。

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2018/08/15

 須賀敦子を思わせる、イタリアでの日々を綴ったエッセイ。イタリアの一癖ある友人たちとの日々がとても魅力的だ。日本とは違う、イタリアの生活が鮮やかに描かれる。それにしても何と友達の多いことか!うらやましい!

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2017/01/22

イタリアにもこんな人たちがいるんだ。イタリア人像を勝手にイメージしていたので意外だった。様々な人生、その背景となっているイタリアの風景、繊細な描写がとても味わい深かった。

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2016/06/18

著者の内田洋子は、1959年に神戸に生まれ、東京外大イタリア語学科を卒業し、30年来イタリアに在住するジャーナリスト。イタリアでの生活を基にした多数のエッセイ集を発表しており、『ジーノの家』では2011年の日本エッセイストクラブ賞と講談社エッセイ賞をダブル受賞しているが、文庫化さ...

著者の内田洋子は、1959年に神戸に生まれ、東京外大イタリア語学科を卒業し、30年来イタリアに在住するジャーナリスト。イタリアでの生活を基にした多数のエッセイ集を発表しており、『ジーノの家』では2011年の日本エッセイストクラブ賞と講談社エッセイ賞をダブル受賞しているが、文庫化されたものでは、本書が、『ジーノの家』(文春文庫)、『ミラノの太陽、シチリアの月』(小学館文庫)に続く3冊目(2013年単行本出版、2016年文庫化)で、集英社月刊誌「すばる」や集英社WEB文芸「レンザブロー」に掲載されたエッセイ20篇が収められている。 私は、最初に読んだ『ジーノの家』で著者のファンになったが、同書には「~イタリア10景」、本書にも「~イタリア20の追憶」という副題がついているように、確かに場所はイタリア、登場人物の大半もイタリア人であり、イタリアという異国を舞台にしたエッセイとしての魅力は小さくはない。 しかし、3作品目である本書に至って強く感じるのは、著者のエッセイに描かれているのは、自らの周囲の人々のエピソードを題材にしつつも、究極的には人間の一生・日常の普遍性のある喜怒哀楽であり、それは国や人種に関わらないもので、それ故に読み飽きることがないということである。 そして、それを可能としているのは、著者の類稀なフットワーク、人への興味、誠実さ、感受性、面倒見の良さ、柔軟性、忍耐強さであることは間違いない。 著者が「あとがき」で、「消え物は、香り、色、手触りや音を置いて去っていく。しかしやがてそれらは集まり、さまざまな思い出に形を変えて残る。イタリアで知った物や場所は元の姿を消し、あのとき深呼吸でしみじみと味わったように温かな気配となって、いつも私のそばにいる」と語る、珠玉のエッセイを収めた作品集。 (2016年6月了)

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