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人間にとって健康とは何か の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2022/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『首尾一貫感覚』と『レジリエンス』について知りたくてこの本を手に取ったが、やっぱり難しい~。 斉藤環先生は好きなんだけど、私には難解だった。 しかし、読みながら気になったのは「混乱期には病んだリーダーが―活躍する」の章。 現在ロシアによるウクライナ侵攻真っ最中。思わず浮かんでしまうのよねプーチン。 とりあえず、宝くじ当たっても幸せは持続しないそうなので、引き続き買わないでおこう。そんなことしか得られなくてすみません。

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2022/04/05

健康、幸せ、とは何か 何が、自分の健康や幸せを支え、形づくるのか 丁寧に綴られた文章から答えのヒントが見つかるかも知れない

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2021/11/18

医学における健康についての新しい考えかたや、「レジリエンス」など心の健康に焦点をあてた議論が活性化している現状を紹介しつつ、著者の健康観、さらには幸福観までもが語られている本です。 著者は「はじめに」でも「おわりに」でも、これまでラカン派の精神分析に依拠してきた著者自身が「健康...

医学における健康についての新しい考えかたや、「レジリエンス」など心の健康に焦点をあてた議論が活性化している現状を紹介しつつ、著者の健康観、さらには幸福観までもが語られている本です。 著者は「はじめに」でも「おわりに」でも、これまでラカン派の精神分析に依拠してきた著者自身が「健康」について考えることになるとは予想していなかったと述べていますが、読者であるわたくしも、著者がこうした内容の本を出すことになるのは意外でした。ただ、「健康ブーム」の浅薄さを冷笑するような言説もいまとなってはすっかり手垢のついたものになっており、「健康」という概念を見なおすためのあたらしい視点をさがし求めることがスリリングな試みとして受けとられ、本書で紹介されているような議論の活況を生んでいるのかもしれません。 他方で著者は、「私に有利な点があったとすれば、それはまさにラカン派の視点をとりうることによって、「健康」概念に対していつでも懐疑的な姿勢に戻りうるということだった」と述べており、本書でも個人のレジリエンスの高さが社会の倫理と矛盾するという問題などがとりあげられています。

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2018/03/21

一般的な健康論ではなかった。 SOC首尾一貫感覚について 把握可能感、処理可能感、有意味感(わかるできる意味がある)を持つこと、対処リソースとしてのGPRsについては具体的な例や近代史などを用いて示された。 自己効力感 ある目標を実現できる能力 日本人は日本教 日本教の中心は...

一般的な健康論ではなかった。 SOC首尾一貫感覚について 把握可能感、処理可能感、有意味感(わかるできる意味がある)を持つこと、対処リソースとしてのGPRsについては具体的な例や近代史などを用いて示された。 自己効力感 ある目標を実現できる能力 日本人は日本教 日本教の中心は神ではなく人間 健康生成論 ポジティブ心理学 戦争は過程 平和は状態  幸福は過程 健康は状態

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2017/06/12

SOC/センス・オブ・コヒーレンス(首尾一貫の感覚)という健康という尺度は、目の前の患者に優先度をつけて切り捨てるある意味の「非情さ」、自分の身体を忙しさから守るために問題にならない範囲で手を抜く「怠惰さ」などが支えてるのも事実。倫理観とは必ずしも相いれない。というのはビックリし...

SOC/センス・オブ・コヒーレンス(首尾一貫の感覚)という健康という尺度は、目の前の患者に優先度をつけて切り捨てるある意味の「非情さ」、自分の身体を忙しさから守るために問題にならない範囲で手を抜く「怠惰さ」などが支えてるのも事実。倫理観とは必ずしも相いれない。というのはビックリした。

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2017/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 読みやすかったので、同時に買った『承認をめぐる病』『生き延びるためのラカン』よりも先に読了してしまいました。  >絶望的な状況下では、希望と冷静さを失わない゛強さ”こそが求められる。それは゛健康な鈍感さ”でもあるだろう。この強さを解く鍵は、SOCとレジリエンス。゛わかる・できる・意味がある”こと、この三要素がバランスよく発達することが゛健康生成”においては重要なのだ…心の健康と幸せは、表裏の関係にあるのかもしれません。どちらが先かわかりませんが、幸せの条件、不幸になる状況を知ることで健康になりたいと思います。  『生き延びるためのラカン』を読み進めることが出来なかった理由は、「シニフィアン」(音)と「シニフィエ」(イメージ)との結びつきと「現実界・象徴界・想像界」というシステムが理解できなかったから…  SOC(センス・オブ・コヒーレンス)と呼ばれる感覚は、「把握可能感(わかる)」自分の置かれている状況を一貫性のあるものと理解し、説明や予測が可能であると見なす感覚のこと。「処理可能感(できる)」困難な状況に陥っても、それを解決し、先にすすめる能力が自分には備わっている、という感覚のこと。「有意味感(意味がある)」いま行っていることが、自分の人生とって意味のあることであるという感覚のこと。

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2017/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

雑誌『Voice』に「健康は生成する」というタイトルで連載したコラムを加筆修正してまとめた本。 コラムの、そして本書のタイトルからは「人の健康」についての本だと思ったが、もちろんその部分はあるものの、人が健康を生成する資源となっているSOC(センス・オブ・コヒーレンス:首尾一貫性)とレジリエンスにまつわる文化論や社会論、著名な政治家の病跡学など、要は著者の興味を他の文献からつまみ食いしたような内容。 人間の健康に関しては、「健康=病気ではない状態」ではなく、放っておくと常に病気・死へと向かおうとする圧に抗しながら、より健康に近づこうとする(生成する)プロセスであるとする観点や、いい意味での鈍感力、いい加減さも大事だということを認識した。 健康とは何か?の問いの先に、健康であるために何をすればよいのかの答えを期待したが、期待外れだった。 17-17

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2016/11/28

「過程としての健康を求め、状態としての幸福を享受せよ」精神が主観的に健康であれば幸福。って事になるのだろうか? 自死を決意した人はその直前に極めて明晰で平静な気分を回復し「自分に与えられた生は全うした」という感覚になるらしい。という意味では自殺者は悔いを残して病死する人間よりも幸...

「過程としての健康を求め、状態としての幸福を享受せよ」精神が主観的に健康であれば幸福。って事になるのだろうか? 自死を決意した人はその直前に極めて明晰で平静な気分を回復し「自分に与えられた生は全うした」という感覚になるらしい。という意味では自殺者は悔いを残して病死する人間よりも幸福という事になるのだろうか?非常に考えさせられた。

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2016/06/19

第5章くらいまでは内容についていけたけど、後半になるにつれわからない部分が出てきた。 とはいえ、心の健康の尺度について今まで知らなかった概念が概説的に学べて良かったー。

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