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カメリ の商品レビュー

3.7

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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  5. 1つ

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2023/07/01

おもしろい。けれど、少しこわい。 実は自分たちの住む世界も、朝起きたらなくなっていたり、倒壊したりするような、あやうい世界なのかもしれない。夢のような。 人間がいなくなったら、こんな世界が残されていたりして、と想像を巡らせる。

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2022/09/13

森見登美彦解説、大納得!ちょっと不思議でカワイイストーリー。 他の作品も読んでみたい。ヌーとリアがかわいい。

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2022/08/25

久しぶりにカヌレを食べました。 カヌレの食感も味も覚えてないほど昔に食べたのが最後でしたが、咀嚼してみると確かにぎゅむぎゅむとオタマジャクシのような食感をしていて美味しかったです。

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2022/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ストレートにカメでアメリ。ちょっといい加減なマスターの開いた喫茶店で、姉御肌な同僚やにぎやかな常連客に囲まれて、日々忙しく過ごす。それだけなら、古き良き純喫茶の一幕に見える。でもカメリは模造亀(レプリカメ)。マスターはシリコンの石頭だし、同僚はヌートリア的なもので、常連に至ってはヒトならぬヒトデナシ。ヒトゆえに不条理を感じるシステムや動物的な残酷さが独特の影を生み、穏やかならぬ心地がした。

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2021/12/12

すこし、いや、かなり不思議な世界観。カメリの「理想的ボンヤリ屋さん」加減が心地よかった。いろんな旅先で少しずつ書いた物語だとあとがきで知って、なるほどーと思った。アンとマスターのやりとり、かわいい。

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2021/12/08

河出文庫の斉藤壮馬さんとのコラボ作品で知りました。 不思議な話。人間がいなくなった世界で、ニセモノの生き物(?)たちが生活をしている。テレビのシーンがあり、それを模倣して、なり切って生きているような「ヒトデナシ」という人間を似せた生き物。ヒトデナシの存在が、コミカルのような寓話っ...

河出文庫の斉藤壮馬さんとのコラボ作品で知りました。 不思議な話。人間がいなくなった世界で、ニセモノの生き物(?)たちが生活をしている。テレビのシーンがあり、それを模倣して、なり切って生きているような「ヒトデナシ」という人間を似せた生き物。ヒトデナシの存在が、コミカルのような寓話っぽく描かれているような、ちょっと残酷で・・・それでも愛おしいような。 この作品は、様々なメッセージ性があるのですが、それも読みての想像次第なのかもしれない。これまでに読んだことのないタイプの一冊でした。

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2021/10/24
  • ネタバレ

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ヒトの消えた世界。ヒトのように振る舞うヒトではないものたち。二足歩行型模造亀カメリの視点で、この奇妙な世界を探訪する連作短編集。 ヒトのいた頃とは似て非なる世界は、いちど壊れてしまい今は修理中らしいが本当にそうか。 健気に死ぬまで働き続ける気の好いヒトデナシたちは、本当にヒトではないのだろうか。

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2021/05/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

レプリカメ、ヌートリアン、ヒトデナシ。泥コーヒー、泥団子。ハワイ、朝ドラ、メトロ、海の家。いつまでもやってこないクリスマス。 かつて「ヒト」がいて、「ヒト」はテレビの中にみんな行ってしまって、かつてあった世界をそれらしく取り戻そうとしている世界のお話。 なぜ、とか、どうして、とか、そういうものをこの世界に持ち込んではいけません。私たちが暮らす世界と似ているようで違うものだから。近いようで遠い世界のお話を、ほうほう、と、不思議だな、と眺めるのがいいのです。

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2020/02/21

夫の本を借りて読みました。 ヒトがいなくなった後の世界でヒトの生活を再現したい模造品たちの話でたぶんSFなんだけど、世界観を把握するまでにえらい時間がかかってしまって序盤は読むのに体力使った。テレビに出るくらいから面白くなってきた。 模造品が再現したいヒトの生活にはシナリオがあっ...

夫の本を借りて読みました。 ヒトがいなくなった後の世界でヒトの生活を再現したい模造品たちの話でたぶんSFなんだけど、世界観を把握するまでにえらい時間がかかってしまって序盤は読むのに体力使った。テレビに出るくらいから面白くなってきた。 模造品が再現したいヒトの生活にはシナリオがあって、それを真似る模造品らの言動もぜんぶシナリオ通りで、思考もカメリの推論もたぶんシナリオ通りなんでしょうね。みんなそれに納得しとるしなんのためにこの世界があるのかよくわからないんだけどそーゆーディストピア風な世界観もよいです。

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2019/12/30

読書会のために再読しました。今回も面白かったです。全部は間に合わなかったですが。 カメリ、かわいい。カフェの石頭のマスターも同僚のヌートリアンのアンも模造亀のカメリも、お客さんとして来るヒトデナシたちも全てニセモノだけれど愛しくなります。 でも、テレビやメトロは生きてる。塔や橋や...

読書会のために再読しました。今回も面白かったです。全部は間に合わなかったですが。 カメリ、かわいい。カフェの石頭のマスターも同僚のヌートリアンのアンも模造亀のカメリも、お客さんとして来るヒトデナシたちも全てニセモノだけれど愛しくなります。 でも、テレビやメトロは生きてる。塔や橋やテトラポットはヒトデナシで出来てるものもあるから生きてる…? 図書館の描写が好きです。水没している恐らく宇宙船の中にある本…というか本も生きてる。泳いでいます、楽しそう。 カヌレについて喋っているとき、形から未知との遭遇の話になっているところが好きです。ニセモノの世界でも未知との遭遇はテレビ放映されているのか。 「カエルみたいにヌレッとしている」カヌレ…気になります。カヌレ美味しい。 この世界に人が戻ってくる事はない気がするので、彼女たちの生活はこんな感じで永遠に続いていくのだろうと思います。 可愛いですが虚無感も覚える世界でした。

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