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人形つくり の商品レビュー

3.5

4件のお客様レビュー

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2019/02/03

読んだ後はうむ、なかなか変態的であったな、と納得するものの、最中はただとりとめなくなぞっているだけであり、よくわからない流れに身を任せてるだけであった。と書いて、非常に「夜の営みの感想」っぽいな、と。幻想的、独自のエロテシズム、けしてそれだけではない本なんではあるが、読後に残るの...

読んだ後はうむ、なかなか変態的であったな、と納得するものの、最中はただとりとめなくなぞっているだけであり、よくわからない流れに身を任せてるだけであった。と書いて、非常に「夜の営みの感想」っぽいな、と。幻想的、独自のエロテシズム、けしてそれだけではない本なんではあるが、読後に残るのはまぎれもなく確かにそれなのですてい。 一族の間の古い迷信らしいが、クリスマスが終わったら木を燃やして、その際に飾った人形を生け贄にするらしいのね。文化を知りもせず、イベントとしてしか行事を見てないのは恐ろしいことにございます。

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2016/12/12

情緒ある文体と描写に少しずつ引き込まれ、いつのまにか幻想の世界に浸っている不思議な感覚の中編が二編。 「リングストーンズ」人里離れた田舎で夏の間だけの家庭教師に雇われた女学生の奇妙な体験。こっちの方が好きかな。 「人形つくり」寄宿舎の女学生が隣の屋敷の魅力的な男性に惹かれ、やがて...

情緒ある文体と描写に少しずつ引き込まれ、いつのまにか幻想の世界に浸っている不思議な感覚の中編が二編。 「リングストーンズ」人里離れた田舎で夏の間だけの家庭教師に雇われた女学生の奇妙な体験。こっちの方が好きかな。 「人形つくり」寄宿舎の女学生が隣の屋敷の魅力的な男性に惹かれ、やがて異常な体験をする物語。 二編とも、好ましい出会いや人間関係の変化を読んでいたはずが、いつのまにか異常なものが侵食してきて、支配され何かに囚われていくという構図が巧みでどきどきさせる。 ぐいぐい引き込むようなストーリーではないので、雰囲気に浸って読むのにコンディション整えてじっくり読みたい作品。もう一度読んだら印象が変わりそうでしばらくしたら再読したい作品でもありますね。

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2016/12/04

『ドーキー・アーカイヴ』創刊ラインナップの1冊。同時刊行はL・P・デイヴィス『虚構の男』。 『リングストーンズ』『人形つくり』の中編2編を収録。どちらも割とオーソドックスな怪奇小説だが、不思議な魅力があった。 長らく経歴が知られていなかった著者のようで、巻末解説に記された経歴もま...

『ドーキー・アーカイヴ』創刊ラインナップの1冊。同時刊行はL・P・デイヴィス『虚構の男』。 『リングストーンズ』『人形つくり』の中編2編を収録。どちらも割とオーソドックスな怪奇小説だが、不思議な魅力があった。 長らく経歴が知られていなかった著者のようで、巻末解説に記された経歴もまるで小説のようだ。邦訳としては1968年に早川書房から1冊刊行されているのみ。この機会に復刊とかどうでしょうw

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2016/10/28

おすすめ資料 第352回(2016.10.21)   今年国書刊行会から刊行が始まった新しい海外文学シリーズです。 現在「虚構の男」(L・P・デイヴィス)「人形つくり」(サーバン)の2冊が出ています。 このシリーズ最大の特徴はすべてが本邦初訳であることです。 シリーズ紹介に...

おすすめ資料 第352回(2016.10.21)   今年国書刊行会から刊行が始まった新しい海外文学シリーズです。 現在「虚構の男」(L・P・デイヴィス)「人形つくり」(サーバン)の2冊が出ています。 このシリーズ最大の特徴はすべてが本邦初訳であることです。 シリーズ紹介に「知られざる傑作、埋もれた異色作」とあるとおり、刊行予定の全10巻のリストには謎めいたタイトルが並びます。 秋の夜長、幻想の世界に迷い込んでみるのはいかがですか。 【神戸市外国語大学 図書館Facebookページへ】 https://www.facebook.com/lib.kobe.cufs/posts/1086516911398013

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