〈ジャック・デリダ〉入門講義 の商品レビュー
7回にわたっておこなわれた講義を収録しています。とりあげられているテクストは、ハイデガーについて論じた『精神について』と、「責任」というテーマをめぐって議論がなされている『死を与える』です。また最終日の第7回の講義では、初期の著作である『グラマとロジーについて』と『声と現象』の内...
7回にわたっておこなわれた講義を収録しています。とりあげられているテクストは、ハイデガーについて論じた『精神について』と、「責任」というテーマをめぐって議論がなされている『死を与える』です。また最終日の第7回の講義では、初期の著作である『グラマとロジーについて』と『声と現象』の内容がコンパクトに解説されています。 参加者たちとともにデリダの複雑なモティーフが入り組んだ文章をじっさいに読み解いて、その思想の内容とそれを実現しているデリダの思索のスタイルについて具体的に説明がなされています。 あつかわれている範囲は広くありませんが、デリダの難解なテクストを読む方法を具体的に学ぶことができます。本書を読み終えた読者が、みずからデリダのテクストを読んでいくための手引きとして有益ではないかと思います。
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2014年の著書の講義をまとめたもの。 「はじめに」に書いてある通り、『デリダは、際限のない解釈の連鎖へと誘う著者である。ー略ー訳知り顔でツブヤキたがる輩がいるが、そういうのは、現代思想をつまらなくするだけの不毛な¨拘り¨であることにぜひ気づいてほしい。』 に尽きるでしょう。
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