山本七平 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
イザヤ・ベンダサン名義で書いた日本人とユダヤ人 当時の小説は登場人物に「日本人は水と安全はタダ で手に入ると思ってる」ぐらいのセリフを言わせた 彼は故郷を逃げるようにして生きていく 日本最大の犯罪者のミウチだから(でっち上げ事件) 漂泊の旅人が地に足をつけたのは妻を得たから、妻 が同じ宗教の信者だったから 山本七平は日本で三番目の基督教信者だ(自称) 彼の一族は異常に早熟なキリスト教徒、新宮の名家 大石家に繋がり、当主余平の弟である誠之助大逆事 件の一味として死刑になっている 新宮の奇人一族で自由に育つ誠之助は米国で医師と なり郷里で名士として活躍する。 善人にしてリアリスト、知識・知恵が現実の矛盾を 平易に説く言論活動の中、社会主義者と関わる。 『彼が社会主義の名の下死刑になった訳』 「天皇・皇大后・皇后又ハ皇太孫ニ対シ危害ヲ加エ 又ハ加エントシタル者ハ死刑ニ処ス」明治40年刑法 交付第73条作者は「加えんとした」など未来形の奇 妙な法で裁かれたと疑念を開陳する。 しかし元々の律令に於いても謀反といい「国家を危 うくせんと謀ること」とあり奈良麻呂も計画だけで 処罰された。 誠之助は個人の感想だが無実である 誰かが計画したわけでなく、弾圧に明け暮れる政府 に思春期的な反発をする社会主義者の未熟で稚気を 帯びた愚行の巻き添え・・・被害者だ 明治37年は警視庁も社会主義の非戦論(日露戦争中) を監視し、階級破壊の最終目標は皇室と構えて、社 会主義者に前科者がいるなどから、日露戦争参謀総 長山縣有朋は、自身の社会主義者への嫌悪(パリ・ コミューンを見た)し、代表的な堺・幸徳は蛇蝎の 如く嫌われる 大石千之助らの処刑前日には、平沼騏一郎検事と謎 の祝杯を挙げていたりする この「無いことを作り上げた」山縣を原敬は批判 明治40年天長節に何者かの天皇への爆裂弾宣言以降 社会主義者は執拗な嫌がらせ(出帆禁止・尾行)赤 旗事件、明治38年ロシア革命へ憧れ(爆裂弾流行) と暴発寸前であり、警察・県知事等も事件利用し出 世をたくらむ 和歌山県知事川上親晴(警視総監)、検事 平沼騏 一郎(政治中枢への接近)があやしい だんだん、山本七平と関係ない事ばかりかいている と気が付いた(´・ω・`)遅い!
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