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荒仏師 運慶 の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2016/07/18

平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した、 天才仏師・運慶の生涯を描いた歴史小説です。 仏師と言えば、運慶…??、 といぅくらぃメジャーな歴史上の人物である一方、 現存する(確実?な)作品は、30体ほどで、 その人物像にも、わからなぃ部分が多ぃ中で、 クライアントとなる鎌倉...

平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した、 天才仏師・運慶の生涯を描いた歴史小説です。 仏師と言えば、運慶…??、 といぅくらぃメジャーな歴史上の人物である一方、 現存する(確実?な)作品は、30体ほどで、 その人物像にも、わからなぃ部分が多ぃ中で、 クライアントとなる鎌倉幕府や朝廷の要人などと、 運慶との交遊を軸とした構成とすることによって、 運慶の人物像が、しっかりと描かれていて、 とても、よぃ作品でした。面白かったです。 お話は、 運慶が、表舞台に登場した青年期から、となりますが…、 作者の梓澤さんの既作品の中では、 若き日の藤原秀衡と西行の交遊を描いた『光の王国』で、 少年時代の運慶も登場していましたね…。 本作品は、運慶のお話ではありますが…、 平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての歴史小説、 といぅ視点で読んでみても、面白ぃ作品でした。

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2016/06/23

★2016年6月22日読了『荒仏師 運慶』梓澤要著 評価B~ B+ 平清盛から鎌倉幕府支配時代にかけて、南都奈良を根城に仏師として一時代を築いた運慶の一生を描く物語。 いかにも物語にしづらいであろう仏師というネタを上手にアレンジして、貴族の平安時代から武士の鎌倉時代への大きな...

★2016年6月22日読了『荒仏師 運慶』梓澤要著 評価B~ B+ 平清盛から鎌倉幕府支配時代にかけて、南都奈良を根城に仏師として一時代を築いた運慶の一生を描く物語。 いかにも物語にしづらいであろう仏師というネタを上手にアレンジして、貴族の平安時代から武士の鎌倉時代への大きな転換点を絡めながら作品としている。運慶自身のことを本当に書ききれているかどうかは、何とも判断できないが、少なくとも一人の天才仏師としての矜持、生き様は書けていると感じられた。 東大寺南大門の阿吽の仁王像のくだりでの兄弟子快慶との軋轢と対決。静と動の対照的な作風のぶつかりあい。そして、そのずっと後の和解など、本当にそうだったのではないかと思わされてしまうほどのストーリーの作り込みは興味深い。 この本を片手に本当に残っている仏像を見ていけるともっと面白かったかも知れない。

Posted byブクログ

2016/06/03

生き生きした躍動感を持つ仏を彫る運慶。兄弟子快慶との対峙。6人の男の子たちもみな仏師となる。時代の流れの中で仏と向き合って生きる生涯。

Posted byブクログ