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USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 の商品レビュー

4.4

346件のお客様レビュー

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2016/08/28

USJ、V字回復の立役者、森岡さんの著書。以前より気になっていたため、今回やっと読むことができました。 USJの事例を交えながらマーケティング理論を学習する内容になっており、非常に分かりやすくまとめられています。著者の問題意識や強調するポイントも明確であり、納得できる一冊。 日本...

USJ、V字回復の立役者、森岡さんの著書。以前より気になっていたため、今回やっと読むことができました。 USJの事例を交えながらマーケティング理論を学習する内容になっており、非常に分かりやすくまとめられています。著者の問題意識や強調するポイントも明確であり、納得できる一冊。 日本の今後の可能性をマーケティングに見ている点など、今後参考にすべきことが多い内容と思っています。 ▼「マーケター」の最初にすべき最重要な役割:「どう戦うか」の前に「どこで戦うか」を正しく見極めること ▼「消費者視点」という価値観と仕組みにUSJを変えた  USJが消費者視点の会社に変わったということが、V字回復の最大の原動力 ▼巨大な自由競争市場のアメリカにおいて、企業が生き残るための消費者最適を担保する知恵を体系立てたものがマーケティングという実践学 日本:規制のバリア、終身雇用のバリア、技術志向のバリア ▼マーケティングの本質:「売れる仕組みを作ること」 →消費者と商品の接点を制する(コントロールする)ことで売れるようにする ①消費者の頭の中を制する ②店頭(買う場所)を制する ③商品の使用体験を制する ▼「ブランド・エクイティ」:消費者の頭の中にあるブランドに対する一定のイメージ  「ブランディング」:ブランド・エクイティを築くための一連の活動 ・マーケティングの最大の仕事は、消費者の頭の中に「選ばれる必然」を作ること、そのための活動を「ブランディング」と呼ぶ ▼戦略の定義:目的を達成するために資源(リソース)を配分する「選択」のこと ・戦略が必要な理由 ①達成すべき目的があるから ②資源は常に不足しているから ・経営資源:カネ、ヒト、モノ、情報、時間、知的財産 ・最も大切な経営資源はヒト。ヒトだけがこの6つの経営資源のすべてを増減させたり使いこなしたりすることができるから ▼目的(objective):達成すべき使命のことであり、戦略思考の中では最上位の概念  目標(target):その目的を達成するために経営資源を投入する具体的な的※goalとは異なる  戦術:戦略を実行するためのより具体的なプランのこと ・戦略思考では「目的→戦略→戦術」と下方展開 ・目的:objective ・目標:who?(ターゲットは誰か?) ・戦略:what?(何を売るのか?) ・戦術:how?(どうやって売るのか?) ▼日本人が伝統的に培ってきた「お互いに分かち合う」価値観。すべての富は神が自分に与えてくれたものだと本気で思える海外の人々とは、日本人は根本の価値観が違う ▼多くの日本人の中ではmind(理性的意識)とheart(情緒的意識)は「心」という言葉で一体されている。その特徴は文脈(環境)次第で強みにも弱みにも変わる。情緒的に戦えることで戦術は強いが、情緒が入り込むことで逆に戦略が弱いのが日本人の特徴 ・日本の組織のおおくは、戦略を間違えるというよりもむしろ「戦略がない」ことが多い ▼豊かな日本を遺していくカギは「マーケティング」。マーケティングは日本人に最も馴染みやすい「合理主義」 <この本から得られた気づきとアクション> ・これまで意識してこなかったマーケティングということを意識するようにしたい。そこからビジネスセンスが生まれる ・目的から戦略、戦術にカスケードダウンする意識は重要 ・経営資源の中でヒトが一番重要。それを常に意識できるか ・日本に強みは常に探していきたい <目次> プロローグ USJがTDLを超えた日 第1章 USJの成功の秘密はマーケティングにあり 第2章 日本のほとんどの企業はマーケティングができていない 第3章 マーケティングの本質とは何か? 第4章 「戦略」を学ぼう 第5章 マーケティング・フレームワークを学ぼう 第6章 マーケティングが日本を救う! 第7章 私はどうやってマーケターになったのか? 第8章 マーケターに向いている人、いない人 第9章 キャリアはどうやって作るのか? エピローグ 未来のマーケターの皆さんへ

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2016/08/23

「娘が読んでもわかるように」とあるように、マーケティングについて非常にわかりやすく書かれてありました。それでいて他の本にはない、マーケティングの内容まで書かれてありました。特にわかりやすかったのは、「目的、目標、戦略、戦術」の話です。全部読み終え自らの職場(公務員)を考えてみると...

「娘が読んでもわかるように」とあるように、マーケティングについて非常にわかりやすく書かれてありました。それでいて他の本にはない、マーケティングの内容まで書かれてありました。特にわかりやすかったのは、「目的、目標、戦略、戦術」の話です。全部読み終え自らの職場(公務員)を考えてみると、うーん…。目的も戦略もよくわからん状態でした。非常にがっかりする一方で、「なら自分が作るんだ!」と気合いも入りました。USJの成功はとにかく「血のにじむような行動」とともにあったことが文面からひしひしと伝わってきました。やはり華々しい成功の裏には苦労は付き物と私も一個人でありながら、諦めず挑戦しようと思いました。 マーケティングを勉強する人は必読でもいいと思いました。非常にいい本に会えました。

Posted byブクログ

2016/08/18

この本はマーケティングの基本がよくわかる本であった。マーケティングの中でも戦略的思考、選択と集中が大事であるとよくわかった。考え方は自分の業務の中でも生かせると思う。マーケティング思考、消費者視点、パーチェスフロー、戦略のミスは戦術では取り返さない、戦況分析を徹底的に行え、お互い...

この本はマーケティングの基本がよくわかる本であった。マーケティングの中でも戦略的思考、選択と集中が大事であるとよくわかった。考え方は自分の業務の中でも生かせると思う。マーケティング思考、消費者視点、パーチェスフロー、戦略のミスは戦術では取り返さない、戦況分析を徹底的に行え、お互いに分かち合う価値観、好きな仕事でなければ成功することは難しい、強みを伸ばして成功する、自分の夢を明確に掲げよ等仕事に対する姿勢も参考になる。常に見直していきたい。

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2016/08/14

日本にはないマーケティング思考をわかりやすく説明してくれている本。 一般に日本人は、理性的意識より、情緒的な意識が強い。 そのために、個人としても組織としても、戦略のオプションを考えて、合理的に選び出す習慣が乏しい。日本の多くの組織は、戦略を間違えることよりも、「戦略がないこと...

日本にはないマーケティング思考をわかりやすく説明してくれている本。 一般に日本人は、理性的意識より、情緒的な意識が強い。 そのために、個人としても組織としても、戦略のオプションを考えて、合理的に選び出す習慣が乏しい。日本の多くの組織は、戦略を間違えることよりも、「戦略がないこと」自体が多い。 戦略と戦術について そもそも戦略とは、目的を達成するために、資源を配分する「選択」のことである。 戦略の核は選択と集中。 どこで負けてよくてどこでは勝たないといけないのか。そこを決めて資源を集中させる。これが戦略 良い戦略か悪い戦略かは、 1選択できかどうか 2十分かどうか(経営資源がその選曲において足りてるか?) 3持続可能かどうか 4自分の特徴との整合性は?(強みは生かされているのか?) で判断する。 戦術とは、戦略を実行するためのより具体的なプランををいう。 それぞれの視点によって、考えているものが戦略だったり戦術だったりする。メンバーとEBと話がかみ合わない時はそこの違いであったりする。 メンバーにとっては、戦略であっても、トップマネジメント層にとっては、戦術であったり。そこの認識を合わせないと話がずれることがあるのだ。 そしてそもそも、戦略と戦術が何かって点に関しては、 戦略とは、資源を投下する方向性を示すもの 戦術が具体的なプランを示すもの。 である。 そして話す順序に関しても、戦略→戦術じゃないと流れ的に伝わりづらい。この戦略と戦術どちらが大事か。それは、当たり前に戦略である。 そもそも進む方向性が違うのにいくら戦術が優れていても意味ない。 もっともいいのは、戦略と戦術がどちらも優れていること。こうなるように目指すべきである。自分たちが進む方向性はそれでいいのか。方向性が正しいなら、そこに向けて進む距離を最大化できるプランは何か。 を考えればいい。ただ、一番最悪なものがある。 それは、戦略が間違ってるけど、戦術がいいもの。それは、その間違った方向性に最大に進んでしまうことになる。だから、 例えば総会などで考えるべき手順は、 ①そもそもこのエリア、事業の目的はなにか? ②目的から落としたゴール達成のために現状足りないものは?=課題はなにか?それは本当にそれでいいのか?他にはないのか?なんでそれか? ③課題の解決の方法は具体的は、正しいか。できそうか?無理はないかってところ。 マーケのフレームワークは、 0市場構造分析 1達成させたい目的 (市場構造、本質思考、5C分析) 2誰に売るか (WHO) 3何を売るか (WHAT) 4どうやって売るか(4P分析) この4つで考える。 市場構造分析とは、その市場で起きている事象の本質は何か。どういうメカニズムが働いているか「本質思考」で書かれていたような内容。市場がどのような構造になっていて、何層にも構造があって、それをそれぞれ分析しないといけない。 キャリアについて

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2016/07/28

マーケティングの基本を、わかりやすく解説。著者が実践したUSJの事例も多くあり、学者が書いたものではなく、実践するマーケターが書いた本なので、その分、説得力がある。特に本書は、日本にマーケターが少ないことに憂いていて、学生にもわかるように、マーケターの面白さ、職に就く手立てまで述...

マーケティングの基本を、わかりやすく解説。著者が実践したUSJの事例も多くあり、学者が書いたものではなく、実践するマーケターが書いた本なので、その分、説得力がある。特に本書は、日本にマーケターが少ないことに憂いていて、学生にもわかるように、マーケターの面白さ、職に就く手立てまで述べ、日本にマーケターを増やそうという意図がうかがえる。マーケターを目指す人ばかりではなく、マーケティングの初心者、実践者だけど、基本を振り返りたい人、マーケティングを教えてる立場の人などにもおススメ。

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2016/07/24

USJはマーケティングによって集客を成功させたとおう本。 マーケティングは売れる仕組みを作ること。勝利者の頭の中を制する。店頭を制する。商品の仕様体験を制する。CMはそこを意識して作らないといけない。 戦略とは資源配分の選択。

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2016/07/09

講演で聞いた内容と同じ。 森岡さんの考え方が好き。 そして納得感がある。 PG のマーケティングメソッドと 職能を選べと言うキャリアの話

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2016/07/03

ビル・コスビーの名言「私は成功のカギと言うものはわからないが、失敗のカギは知っている。それは全ての人を喜ばせいようとすることだ。」本当に明言ですね。好きな仕事でなければ成功しない、しかもターゲットは絞って。

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2016/06/30

マーケティングの担当でなくてもビジネス書として読める。目的、目標、戦略、戦術のフレームワークは参考になった。

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2016/06/26

著者はユニバーサル・スタジオ・ジャパンのCMO(マーケティング最高責任者)である。 著者が司令塔となってUSJは5年前から「映画だけのテーマパーク」をやめて、「世界最高のエンターテイメントを集めたセレクトショップ」にブランド戦略を切り替えた。最近では、ハリー・ポッターなどの大型投...

著者はユニバーサル・スタジオ・ジャパンのCMO(マーケティング最高責任者)である。 著者が司令塔となってUSJは5年前から「映画だけのテーマパーク」をやめて、「世界最高のエンターテイメントを集めたセレクトショップ」にブランド戦略を切り替えた。最近では、ハリー・ポッターなどの大型投資で映画を大切にしつつも、それ以外でも「ワンピース」や「進撃の巨人」などのアニメ、「妖怪ウォッチ」などのゲームをはじめ様々なジャンルからエンターテイメント・ブランドをパークに集めて大成功を収めている。 いま我々の目の前で展開されている成功がどのようにもたらされたのか、当事者の語る内容はリアルで臨場感に溢れる。またこの本は著者の狙い通り「マーケティングを知らない人に向けて書かれた、マーケティングの根本を理解してもらうためのわかりやすい本」となっている。マーケティングとは「売るというよりも売れるようにする仕事」。エキサイティングな仕事だ。

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