むかし日本狼がいた の商品レビュー
このごろ 私は、オオカミに興味があるのです。 むかし日本狼がいた 囲炉りばたで、ばあちゃんが、おおかみの話を、子供達に、してあげます。 ばあちゃんの子供のころ聞いた話だけんど。このあたりにも おおかみが いたずら。 わー、すげえ おとこやまのくろおおかみと、おんな...
このごろ 私は、オオカミに興味があるのです。 むかし日本狼がいた 囲炉りばたで、ばあちゃんが、おおかみの話を、子供達に、してあげます。 ばあちゃんの子供のころ聞いた話だけんど。このあたりにも おおかみが いたずら。 わー、すげえ おとこやまのくろおおかみと、おんなやまのあかおおかみが てんぐやまのてっぺんで であったずら 2とうは、なかよくなって、ひなたやまのほらあなにすみついた。 はるには、3びきの にほんおおかみのこどもが うまれた。 。。。にほんおおかみが、山々をかけまわって いたことが、わかります。3びきの こどもを抱いたあかおおかみの顔が、やさしげです。3びきのこどもも わらっています。。。。おおかみの親子が いきいきと描かれていきます。 ウオオオオオーン おおかみは かぜになって はしる。 えものは いないか。 ウオオオオオーン ここは、ひなたやまの おおかみとうげ。 「おそくなった。うしよ、このやまを こえれば わがやずら。おまえの いえだ。」 ウオオオオオーン 「おおかみだ!! おっ これは まずい。ちかいぞ……どうする」 「そうだ。ひを たくんだ 」 カチッ カチッ カチッ カチッ ウオォン 「あっ きた!」 ウオォン ウガオー ウー モーーウーー 「よし よし 、 うしよ、 おちつけ、おおかみは やまのかみだ。おらを おそわねぇ」 ウオォン ウオォン ウオォン 「やっぱり こわい。どうする?……そうだ。 にもつのなかに せきはんが あった」 「うりゃーあ! これを やる。 やまに かえれ」 ワォーン ワォーン ひを たいて ずいぶん たった。 「うしよ、 おおかみさまは いなくなった。 かえるずら。」 「よが あけた。 もうすぐ おらの うちだ。 みんなが まっているずら」 ウオオオオオーン ウォーン ワォオオオオオオー オーン おおかみは よる かりに でる。 。。。みんなで えものを しとめた。 オオオオオーン われらは やまの おうじゃだ。 ウオオオオオーン ウォン ウォー むかし、ひとも おおかみも くまも さるも いのししも しかも うさぎも とりも、 みんな やまの めぐみで いきていたもんだ。 「にほんおおかみは、どうなった?」 「だんだん すがたを みなくなった。 ひとが ほろぼしてしまった。 せつない はなしずら」 「どっかに いねえずらか……」 ☆ 1905年(明治38年)、奈良県で捕獲された若いオオカミが、最後のニホンオオカミだといわれています。古来、日本ではオオカミは「大神」として崇められ、魔除けや獣害除けという狼信仰も存在していました。この本の筆者の故郷、長野県佐久地方から秩父地方にかけて、かつてオオカミが生息していました。動物の頂点に立つオオカミの絶滅は、自然の生態系に影響をもたらしています。この絵本でよみがえるニホンオオカミの姿が、子どもたちの心に残り、自然と動物と人間の関係を考えるきっかけになればと願っています。 。。。編集者のことば。。。
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昔、日本にも 「大神」として 崇められた ニホンオオカミが いたが、残念ながら 我々人間のせいで 絶滅しつしてしまった…これから先 絶滅していく 動植物を なくしていくため、我々は より一層の 努力をしていかなくては!!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館の新刊棚にあり、福音館の日本傑作絵本シリーズであることにつられて、その場でよんだ。 標題通りの、日本狼の絵本。 くろおおかみ と あかおおかみ とその子どもたちが登場する。 オオカミは「大神」として崇められていた。 最後のニホンオオカミは、1905年に捕獲されたらしい。 オオカミなんて、まだ山奥にいるものだとばかり思っていた。 ばあちゃんの囲炉裏端での語りが、導入と幕引きにあって、懐かしい感じがする。 最初はどうかなぁと思いながらよみ始めたが、オオカミのギラギラ光る目が、とってもいい。 生物多様性の絵本としても、いいと思う。
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