イノサンRouge(vol.2) の商品レビュー
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初代サンソンのエピソードが描かれる。 個人的には彼個人に対する不快感があった。 ある小説の中で、一人の男の一瞬の快楽の為に 自分が生を受けこんなにも苦しい思いを しなければならない、というものがあったのだが それを思い出した。 そうやって辛い思いをしたはずなのに、いつしか 家を守ろうという考えになり、子を残して 引き継ごうと代々行動するところが、 複雑な気持ちになる。 勤勉なだけで羨まれて魔女扱いにされたり 美人だからと男たちに襲われたり 女性たちは酷い扱いだと思う。 マリーが自分のことを私でも俺でもなく マリーというところが、幼さの表現もあるのかもしれないが 自分を信じていて、ある意味中性的なところもある 彼女にぴったりだと感じる。
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軍人だった初代サンソンが処刑一家と出会う昔話。 サンソン氏、友人と女を拐かしに行く →直前になって正義に目覚めて友人を殴る →でも女を見たらついムラムラしてやっちゃう →女が処刑人の娘でお先真っ暗になり友人に懺悔 →でもやっぱりその女を愛してる →その子が意図的に色仕掛けしたと分かって殺す。 初代がアッチ行ったりコッチ行ったりするのを浮薄と取るか、悩みと取るか。おっぱいに吸い寄せられるのは仕方ないけど、理由もなく雰囲気で流されるキャラだな。
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8割がた、初代サンソン……嫁方の仕事引継ぎ。 まさか死刑執行人の娘マルグリットによる陰謀が、サンソンの発端だったとは。 マルグリットの「道連れが欲しい」という執念が。 時空を超えて、マルグリットの執念と、マリーの自由への執念がリンクし、鏡の罅を中間に、交わりあう! また、初代サン...
8割がた、初代サンソン……嫁方の仕事引継ぎ。 まさか死刑執行人の娘マルグリットによる陰謀が、サンソンの発端だったとは。 マルグリットの「道連れが欲しい」という執念が。 時空を超えて、マルグリットの執念と、マリーの自由への執念がリンクし、鏡の罅を中間に、交わりあう! また、初代サンソンと4代目サンソン=シャルルの相似にも作劇の巧みさが。
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エピソードゼロ。こうしてサンソン、ムッシュードパリが始まったんだな。まさか妻方の家業とは。カバーに書きたかったという坂本先生の言葉がありますが、それが心底感じられる渾身の巻です。描写がすごすぎ。
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