自由という広場 の商品レビュー
冒頭から引き込まれる。熱量が高い。言葉の切り取り方が素晴らしい。人選も渋い。 ・管理が絶対視される場所では、人々のまなざしが常に「ルール通りに行われているか」のチェックに向かう。 ・近世では「悪」とは善悪の意味だけではなく、過剰なエネルギーのことも意味する。
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田中先生による相手の魅力の見つけ方とそれを言語化して、読者の記憶に残るよう普遍的なメッセージとして届ける力を強く感じました。
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○大学とは本来こういう自由があるのではないか!法政大の経験から語る、自由論 入ったばかりの大学生は、大学という場をどういう風に感じているだろうか。講義ばかりでつまらないのか、サークル活動が楽しいのか? この本は、法政大学出身者との対談を田中氏がまとめ、田中氏の言葉で書かれたもの。...
○大学とは本来こういう自由があるのではないか!法政大の経験から語る、自由論 入ったばかりの大学生は、大学という場をどういう風に感じているだろうか。講義ばかりでつまらないのか、サークル活動が楽しいのか? この本は、法政大学出身者との対談を田中氏がまとめ、田中氏の言葉で書かれたもの。 冒頭で自由は無秩序ではない、と語られる。 一見無秩序に見える自由の仲にもきちんとルールと管理がある。それらは、人間が互いの存在を損なわないために存在し、個人としての人間が存分にのびのびと生きるためにあるのだ。 この結果、自由である大学という場は、自らの考えをいろんな人とのかかわりの中で学び、考えることができるようになる場なのだ。決して押し付けられるものではなく、自らが結果実践できるようになっていく。 「そんなの自由じゃないか!」と思うかもしれないけど、 ・談話室を使っていただけなのに怒られる。 →うるさくしてその周辺を乱したり、他の人が使えない状況にしてしまったりしたのではないか? ・実家に連絡せず帰って怒られる。 →たまにしか帰ってこない下宿している息子を、迎え入れる準備が母親には必要なのだ。それなのに連絡もせず帰ったらそりゃ怒られる。 いや、それは自由かもしれないけど、モノにはルールや限度ってものがあるでしょ、と今なら言える。でもなかなか気付けないことだってある。 私たちは大学という社会生活において、何がルールなのかを知り、自分の発想で自由に考えることとはどういうことかを感じるのだ。 そうして出来上がった一級の先輩たちの体験談も詰まっているようで、大学を出てからどんな進路にしようか迷っている人にも楽しく読める一冊。 そして、本当の高等教育の在り方とは、学生が学ぶこととは何か、ということも示唆するような一冊なのではないかと思った。
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法政大学の良さを改めて感じる。 企業人としては、やはり坂本さんの話が印象的であった。 数々の懐かしい写真も味わいを豊かにしている。
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