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ラスト・ウィンター・マーダー の商品レビュー

4.3

24件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2018/07/04

いやー面白かった!全三部作、途中でダレることもなく(主人公のガールフレンドと親友が自分勝手に動いてアレコレしちゃってたときはバカ!!と思ってたけど) きちんと、ほぼ全てに落とし前をつけてくれたところも良かった。 YA向けとは思えない濃密でかなり凄惨な描写もある作品だけど、その陰に...

いやー面白かった!全三部作、途中でダレることもなく(主人公のガールフレンドと親友が自分勝手に動いてアレコレしちゃってたときはバカ!!と思ってたけど) きちんと、ほぼ全てに落とし前をつけてくれたところも良かった。 YA向けとは思えない濃密でかなり凄惨な描写もある作品だけど、その陰にはいつでも他者への思いやりや気配りが張り巡らされている。 主人公の親友の、ハウイーっぽく言うなら「一生かけても分かり合えない人間と、分かり合う必要はないよ、でも共存もできるし、もちろん殺さないことも出来るし、愛し合うことも出来る」てことなんだろうな。 良作です。

Posted byブクログ

2018/04/30

途中からこんなことではないかと思っていたらやはりそうで,ジャズが本当にかわいそうだ.後半はジャズの頑張りと三人組のそれぞれの強い思いからの活躍で,警察にもできなかったことを成し遂げる.かなり悲惨な殺人場面がなんども登場する割に,爽やかな印象を与えるのは,気のきいた会話とハウィーの...

途中からこんなことではないかと思っていたらやはりそうで,ジャズが本当にかわいそうだ.後半はジャズの頑張りと三人組のそれぞれの強い思いからの活躍で,警察にもできなかったことを成し遂げる.かなり悲惨な殺人場面がなんども登場する割に,爽やかな印象を与えるのは,気のきいた会話とハウィーのとぼけた味わいのおかげなのだろう.

Posted byブクログ

2017/09/09

近年稀に見る素晴らしい作品でした。 主人公の自分を保ち続ける強い精神力には驚きを隠せない。ユーモアに隠された男の子の友情。いいね!ジャズお前はほんとに強い子だぜ!最高でした。

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2017/06/05

さよならシリアルキラー三部作、完結。 犯罪が関わる話なのに、何故か爽やか。青春小説という触れ込みがしっくりきます。 三冊一気に読みきりました。 最後の最後まで飽きさせない決着が面白かったです。

Posted byブクログ

2017/01/26

100件以上の殺人を犯したシリアルキラーを父に持ち、その英才教育を受けて育った主人公が、自分の中に流れる呪われた血に苦しみ、自らダークサイドに落ちてしまうことに恐れを抱きつつ、窮地に追い込まれ、傷つきながらも、21世紀最悪の連続殺人犯といわれる父親を追い詰めていきます。 正気と狂...

100件以上の殺人を犯したシリアルキラーを父に持ち、その英才教育を受けて育った主人公が、自分の中に流れる呪われた血に苦しみ、自らダークサイドに落ちてしまうことに恐れを抱きつつ、窮地に追い込まれ、傷つきながらも、21世紀最悪の連続殺人犯といわれる父親を追い詰めていきます。 正気と狂気の狭間で揺れ動く心の葛藤と、一歩ずつ暗黒面に踏み込んでいき、徐々に崩壊していく精神の様子が、父と子、母と子という関係性を通じて、スリル満点に描かれています。 シリーズの中では、完結編であるこの3作目が一番面白かったように思います。それは1作目、2作目とは異なり、主人公の孤独な戦いにスポットがあてられ、物語の雰囲気がガラリと変わっているからでしょう。一見、ハッピーエンドのようですが、実はまったく救いのない物語です。でも、この救いのなさが成功の鍵になっているのかも・・・。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

Posted byブクログ

2016/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三部作完結。 一見、ハッピーエンドに見えて、しっかり『毒』を持っているところが良かった。この著者の新作は是非読んでみたい。

Posted byブクログ

2016/07/22

ああ、もうコニーとハウイーがいい子過ぎて! ジャズが殺す為に教え込まれた知識と技を生きる為に使う展開もいい! エンタメとして、YHとして楽しく読めたシリーズだった。

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2016/07/17

すごい展開です。ジャズにはとてもつらいことだけど、その気持ちはわかるけど、いよいよ真打ち登場、という流れにはしびれました。しかし、たいへんな境遇ですね。殺人者にならないでいられることに、むしろ驚嘆します。やはり、周りにいる人の暖かさですね。育ちとその環境が、人に大きな影響を与える...

すごい展開です。ジャズにはとてもつらいことだけど、その気持ちはわかるけど、いよいよ真打ち登場、という流れにはしびれました。しかし、たいへんな境遇ですね。殺人者にならないでいられることに、むしろ驚嘆します。やはり、周りにいる人の暖かさですね。育ちとその環境が、人に大きな影響を与えるのだ、ということに改めて気づかされました。映画のようなラストシーン、背筋がゾクゾクしました。

Posted byブクログ

2016/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

待ち遠しかった。寸暇を惜しんで、まさに貪るようにと言えるくらいな勢いで読んだ。 予想をはるかに上回る展開……。ジャズの境遇の悲惨さに絶句。 でも最後まで踏みとどまった彼の強さに心を打たれた。どんな終わり方か心配したけど読後感悪くなかったので読み終わったあと気持ちよく眠りにつけた。 そして……あぁ、面白かった本を読み終えた後の独特の寂しさを今は感じている。

Posted byブクログ

2016/07/10

前作「殺人者たちの王」のラストで、三者三様の危機に陥ったジャズ、コニー、ハウイーの3人。 当然ながら、その危機が続いたままの状況から幕を開け、どうなるのか固唾を飲みつつページをめくる手が最後まで止まることはありませんでした。 本作では、ビリーを倒すために、ジャズが吹っ切れたかの...

前作「殺人者たちの王」のラストで、三者三様の危機に陥ったジャズ、コニー、ハウイーの3人。 当然ながら、その危機が続いたままの状況から幕を開け、どうなるのか固唾を飲みつつページをめくる手が最後まで止まることはありませんでした。 本作では、ビリーを倒すために、ジャズが吹っ切れたかのように自分の持てるあらゆるスキル(彼が忌み嫌っていたシリアルキラーとしてのものも多分に含まれます)を駆使して、ビリーの行方を追います。 その変貌と逃走(あるいは追跡というべきか)の手口は、彼女のコニーや親友のハウイーを悲しませ戸惑わせるばかりでなく、読者である僕たちにも時には真剣に嫌悪感を抱かせるほどのものです。 三部作の中で、最もタフで残虐で、あらゆる面において残酷な様相を呈する本作、ジャスパーは何者になってしまうのか常にハラハラしっぱなし。 読み出したら止まらない覚悟を固めてお読みください。

Posted byブクログ