1,800円以上の注文で送料無料

ふしぎの国のバード(2) の商品レビュー

4.3

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/01/19

2014〜15年に「ハルク」誌に掲載された4話を行程順に並べて単行本化した第2巻 明治11年に、イギリス人女性冒険家(当時40代)が通常のルートと違う道を踏査して、東、北日本の各地を見聞した記録のコミック化。 第6話日光③、第7話二荒山温泉、第8話会津道①、第9話会津道②

Posted byブクログ

2016/12/02

 二巻では日光を経由して、当時の日ノ本においても知られていなかった会津道へと突き進むバードと伊藤の姿が描かれている。  都会育ちの伊藤にとってもこの道中は未知の体験が連続しており、それだけに田舎の習俗に対する蔑視のようなものも垣間見えている。その蒙を啓くかのようなバード女史の文化...

 二巻では日光を経由して、当時の日ノ本においても知られていなかった会津道へと突き進むバードと伊藤の姿が描かれている。  都会育ちの伊藤にとってもこの道中は未知の体験が連続しており、それだけに田舎の習俗に対する蔑視のようなものも垣間見えている。その蒙を啓くかのようなバード女史の文化への触れ方と良い対比になっているだろう。  旅路の行程は今回詳らかにされているのだが、まだまだ序盤である。そんな中でも困難に遭い、立ち向かいながら進む二人の姿は大変快いものであった。  質の高い作品である。惜しみなく星五つを贈りたい。

Posted byブクログ

2016/11/25

今回の巻からいよいよ本格的になりました。 バードさんは道として整っている奥州街道や三国街道ではなく会津街道というまさに未知な悪路を歩くことになります。 極東まで来るほどの好奇心旺盛なんですからそれくらいでないと! でもまさに道無き道で悪路。 宿のない村にも泊まらなくちゃいけな...

今回の巻からいよいよ本格的になりました。 バードさんは道として整っている奥州街道や三国街道ではなく会津街道というまさに未知な悪路を歩くことになります。 極東まで来るほどの好奇心旺盛なんですからそれくらいでないと! でもまさに道無き道で悪路。 宿のない村にも泊まらなくちゃいけないし虫もいっぱいいるし前途多難。 その中でも近代化していく日本においていかれたような汚れていることが当然のような人達もいて私もショックでした。 また伊藤とも絆が深まり安心しました。 平気と言ったら変だけれど普通に真っ裸で男女混浴していたらそりゃ外国人にとってはカルチャーショックだろうなぁ〜(笑) この時代を生きていない私にとってバードさんの側になって読めて面白かったです。 次も気になる。

Posted byブクログ

2016/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一気に読み終えた。明治初期の日本が秘境だった時代。有名な日光の描写。これから、さらに未踏の道へ。早く3巻が出て欲しい。

Posted byブクログ

2016/08/13

思っていた以上に早く、(2)が世に出てくれて嬉しい。きっと、私より熱いエールをハルタ編集部に送ったファンがいたんだろう。やっぱ、ホントに面白い作品は、ちゃんと認められるように出来てるんだな 佐々先生が連載の中で、着実に地力を伸ばしてきているからか、確実に(1)より質が上がっている...

思っていた以上に早く、(2)が世に出てくれて嬉しい。きっと、私より熱いエールをハルタ編集部に送ったファンがいたんだろう。やっぱ、ホントに面白い作品は、ちゃんと認められるように出来てるんだな 佐々先生が連載の中で、着実に地力を伸ばしてきているからか、確実に(1)より質が上がっている 先生の漫画家としての成長が分かるな、と個人的に感じた点は、バードと伊藤の衝突だ。通訳かつガイドとして同行している伊藤が、雇い主の身を案じて、なるべく安全かつ堅実な行路を選択すべき、と進言するのは当たり前。だが、バードも我が強い。彼が自分の身を案じてくれるのを承知した上で、より多く、日本の文化に触れられる道を進んで、目的地である蝦夷に行きたいって意見を押し通そうとする、と言うか、押し通してしまう 別段、小池百合子都知事や、ヒラリー・クリントンさんの活躍に絡める気はないのだけど、やっぱ、いつの時代でも、夢に活きる女性ってのはパワフルだ そんなバードさんに振り回されつつ、さりげなく的確なフォローを入れている伊藤だが、案外、彼にも子供っぽいトコがあるんだな、と思ったシーンも多い、この(2)は まだまだ、完全な信頼関係が築かれていないからこそ、相性がイイな、と感じさせる二人だ。まだまだ、凸と凹がぴったり合わない二人だが、過酷な旅路の中で、それぞれ、自分に足りない箇所を思い知り、相手の良さを知っていく事で、更に絆が強まっていく事に期待している そんな二人の個性の強さが生む軋轢と歩み寄りも、この『ふしぎの国のバード』の魅力を構築する一つだが、当時の民衆の暮らしぶりが、ボカされずに描かれている点にも、読み手は胸を掴まれるだろう この日本にも、こんな時代があったのか、と吃驚を通り越して、絶句させられる。取材や資料調査に手を抜いていたら、ここまでのリアリティを絵、いや、線に籠められないだろう 比較対象がないから、自分の置かれている環境が、外から来た人間が見ると劣悪なモノと判らないってのもあるにしろ、当時の人らが多くを望まず、自分の生きる場所で懸命に毎日を蔑ろにしていないトコには、実に揺さぶられた どの回も日本人としてお勧めだが、最も、『ふしぎの国のバード』らしい回だな、と感じたのは、第9話「会津道②」だった。良さを長々と語りたいのをグッと堪え、要点だけ纏めると、人種や年齢が異なろうが、信念ある善意からの行動は相手に確と伝わり、偽りなき友情が成立する、ってコトだ この台詞を引用に選んだのは、バードさんの強さがハッキリと出ているからだ。先に、女性は強い、と書いたが、彼女の場合、異国人としての強いし、何より、人間としての器が深く、大きいのだろう。好奇心ってのは、時に自らを害すが、なまじ抑制するよりかは、思い切って、それに背中を押されるままに突っ走った方が吉と出る事もある? また、この時、バードさんは湯上りで、いつもより艶っぽかったのだが、伊藤が照れてしまったのは、多分、それだけじゃないだろう。でも、何と言うのか、この二人は恋人にはならず、相棒でいて欲しいな、ずっと

Posted byブクログ

2016/05/28

140年前の日本はまさに現代からみても不思議の国・・・。 しかしバードさん、ほんと無茶だわ、すごいわ・・・。

Posted byブクログ

2016/05/21

日本語が異国語。「"日本"というふしぎの国」の表現に象徴されるオリエンタリズムも含め、描き込まれた絵柄が浪漫。ノンフィクションとして読むよりは「ガリバー旅行記」のように捉えるのがいいのかな。

Posted byブクログ