ドイツ軍事史 の商品レビュー
事実の追求よりも戦訓を引き出すことに力を傾けた日本陸軍のアプローチ、社会史との関連で軍事史を扱う「広義の軍事史」のアプローチ双方から距離を置きつつ、戦略や戦争決定過程などに焦点をあてる「狭義の軍事史」を目指している。題材は多くが第二次大戦時のナチス・ドイツの動向、特に独ソ戦から取...
事実の追求よりも戦訓を引き出すことに力を傾けた日本陸軍のアプローチ、社会史との関連で軍事史を扱う「広義の軍事史」のアプローチ双方から距離を置きつつ、戦略や戦争決定過程などに焦点をあてる「狭義の軍事史」を目指している。題材は多くが第二次大戦時のナチス・ドイツの動向、特に独ソ戦から取られているが、まず第1章で特に第二次大戦の戦史研究におけるイデオロギー的偏向を批判し、学問的な戦史研究の必要性を説いたのち、第2章で18世紀から第一次大戦までのプロイセン・ドイツ軍の歴史を追い、そののち第3・4・5章で第二次大戦時のドイツの軍事や開戦決定に関わる政治のプロセスが記述される。その意味で、論文集の体裁をとっているとはいえ、近代ドイツ軍事史の通史とも言えるような好著だと思う。
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コマンドマガジン連載コラムを同人誌として4冊販売されていたものに修正を加え1冊にまとめた書籍です。 同人誌版を揃えましたが書籍版では追加された物もありましたので購入しました。 大変読みやすい文体に資料をしっかり提示して展開される為に理解し易くまた楽しく読めます。 フリードリッヒ大...
コマンドマガジン連載コラムを同人誌として4冊販売されていたものに修正を加え1冊にまとめた書籍です。 同人誌版を揃えましたが書籍版では追加された物もありましたので購入しました。 大変読みやすい文体に資料をしっかり提示して展開される為に理解し易くまた楽しく読めます。 フリードリッヒ大王からWW2までがその題材です。独ソ戦の様な大変メジャーなお話から収容所でのドイツ高級将校のお話まで幅広く扱われておりどこから読んでも楽しめると思います。 より深い話が必要な方は自分で海外文献などを当たれば良いのです。本書籍の対象はウォーゲームプレイヤーであり歴史研究家ではありません。そこを履き違えてはいけません。 大木氏は防衛庁 陸上自衛隊幹部学校講師でもありますのでそこら辺のミリオタとは違うことを理解しておくべきでしょう。
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18世紀から第二次世界大戦の敗戦までのドイツの軍事史をさまざまな文献を参照して解説した図書。歴史研究における一次史料の扱い方や検証方法などは、はじめて知った。読み物としても楽しめる。誤字が少しある。
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大モルトケのエピソード。「もっとも、軍人に憧れていたというわけではなく、賭けが苦しくなっていたから士官学校に入るよりほかに教育を受ける道がなかった」「本当は考古学を専攻し、大学教授になりたかったというのが、彼の打ち明け話である」 (p105)というのは、銀英伝のヤン・ウェンリーの...
大モルトケのエピソード。「もっとも、軍人に憧れていたというわけではなく、賭けが苦しくなっていたから士官学校に入るよりほかに教育を受ける道がなかった」「本当は考古学を専攻し、大学教授になりたかったというのが、彼の打ち明け話である」 (p105)というのは、銀英伝のヤン・ウェンリーのエピソードの元ネタなのかと思った。
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