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アックスマンのジャズ の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2019/07/20

最後まで続くミステリー。結末はこれだったか。 クレオールなので ラフカディオハーンを思いだしたが、1か所、懐かしく登場した。

Posted byブクログ

2019/01/27

マニーフレッシュの地元がニューオーリンズと知り、漠然と憧れ、その後ジャズの聖地とやっと知ったわけでございます。自分にとってこの本は教科書のようなものでございました。合衆国の中でも独特の歴史を歩んできていて各地区ごとに人種のコミュニティができており、それによって今回の事件が起きてし...

マニーフレッシュの地元がニューオーリンズと知り、漠然と憧れ、その後ジャズの聖地とやっと知ったわけでございます。自分にとってこの本は教科書のようなものでございました。合衆国の中でも独特の歴史を歩んできていて各地区ごとに人種のコミュニティができており、それによって今回の事件が起きてしまった訳ですが。コミュニティ自体は悪くないのだが、なぜだか対抗意識が生まれてきて命を奪ったりするのは、本末転倒でございます。しかし集団にいると麻痺してくるのです。そこにあるルールが自分の天命であるかのように。

Posted byブクログ

2018/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1910年代のニューオリンズを舞台にしたサスペンス。 割とハードボイルド系の群像劇で、暴力描写は迫力があった。 『別々の登場人物が3方向から事件を追う』というストーリー展開のせいか、序盤はやや散漫な印象を受けたが、徐々に犯人に近付く中盤以降は気にならなくなった。また、舞台となっているニューオリンズの雰囲気や空気感といった部分は魅力的だったと思う。希望の持てる結末も良かった。

Posted byブクログ

2016/12/31

ジャズは物語の展開にそれほど関係なし。関係ないが、ジャズ溢れるニューオーリンズの雰囲気や、ルイ・アームストロングを意識した登場人物の設定なんかは普通に楽しめる。結末はもうひとつ。

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2016/09/28

1日平均70ページ。1週間かけて読んだ。登場人物がなかなか覚えられないし、展開が頭に残ってなくて、はて・・・?  できれば一気に読みたかったのですが、それでも十分面白く読めた。  ジャズがもっと物語の中で重要な意味を持つのかと思ったけれど、そうじゃなかったのが少し残念かな。

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2016/08/29

このシリアルキラーのアックスマンに『マークスの山』のマークスの面影が重なるのは私だけ?少女探偵のボディーガードというか、ナイト気取りのサッチモが微笑ましい。同じ事件を追いかけている三人が殆ど出会わず、それぞれに真犯人や黒幕を突き止めるって、面白いパターン。

Posted byブクログ

2016/08/17

 世界レベルの新人作家というのは凄いものである。本書はCWA(英国推理作家協会)賞の最優秀新人賞受賞作であるが、ここまで凝りに凝った力作を書けるかと思うと、そのレベルの高さ、スケールの大きさに気が遠くなる。  舞台は1919年、第一次大戦後のニューオーリンズであるが、この南部に...

 世界レベルの新人作家というのは凄いものである。本書はCWA(英国推理作家協会)賞の最優秀新人賞受賞作であるが、ここまで凝りに凝った力作を書けるかと思うと、そのレベルの高さ、スケールの大きさに気が遠くなる。  舞台は1919年、第一次大戦後のニューオーリンズであるが、この南部にあってプチ・フランスでもある奇妙なジャズの街は、同時にこの作品の本当の主人公でもある。それほどまでに当時よりジャズが鳴り響いていたこの街の活気は、人間臭く、そしてその裏にある時代の闇は深くどす黒い。  しかもここで取り上げられた題材は、実際に1918年から1919年にかけて起こったアックスマン事件である。そして新聞に公表された連続殺人鬼アックスマンからの手紙をそのままに作中に引用して使用しつつ、作者なりのアックスマン事件の真相構築という曲芸をやらかしているものである。  さらに言えば、三人の探偵役を負う登場人物がストーリーを解決に向けて進めてゆく。刑務所を出所するなり、地元ギャングからアックスマン事件を探るように命じられた元悪徳警官のルカ。ルカを密告し、内密に黒人の妻を娶っているゆえに反組織的と仲間たちから敬遠されるマイクル・タルボット警部補。探偵に憧れピンカートン探偵社に入るが事務職員でしかないゆえにアックスマン事件を進んで調査するアイダ・デイヴィス。  特に、アイダは仲の良い友人のコルネット奏者ルイス・アームストロングと二人三脚で事件に関わってゆく。もちろんこれは後にサッチモとして知られるようになる天才ミュージシャンの若かりし頃。作者はこの時代にニューオーリンズにいた歴史的事実に着想を得て、本書での趣向をひねり出したようである。  残虐非道な連続殺人事件の背後に政治的金銭的背景が潜んでいるという<街の本質>のようなものは、古い時代のアメリカでは多くの作家が書くべき題材の宝庫と言えようが、フレンチクオーター地区を軸にして白人・黒人・クレオールなどの人種がひしめく混沌の象徴、人格を持った街としてのニューオーリンズの人間臭さが、何とも猥雑で、華麗で、迷宮であってなんとも言えない。  アイダが愛読するホームズの小説が一つの小道具であり、アームストロング青年との交情が最後まで楽しく微笑ましい。  ミシシッピ川の氾濫と迫りくるハリケーンの情景がクライマックスを盛り立てる。  シリーズ次作への期待を抱かせるエピローグは、次の事件のきっとプロローグでもあるように思える。これからも注目を浴びるであろう意欲いっぱいの新人作家、レイ・セレスティン。何とも頼もしく楽しみな書き手である。

Posted byブクログ

2016/05/22

ニューオーリンズという場所、ジャズ勃興の時期という舞台設定に惹かれ読んだが、かなり面白かった。実際の事件、実在した人物がフィクションの中にうまくからんでくる。ルイ・アームストロングの伝記にもなっている。話は複数の人間の立場で展開していき、要所で絡み合っていきながら、事件の全体像が...

ニューオーリンズという場所、ジャズ勃興の時期という舞台設定に惹かれ読んだが、かなり面白かった。実際の事件、実在した人物がフィクションの中にうまくからんでくる。ルイ・アームストロングの伝記にもなっている。話は複数の人間の立場で展開していき、要所で絡み合っていきながら、事件の全体像が明らかになっていく。通勤時に読み始めたが、読むのを止められずに困った。家で一気に読み終えた。テレビドラマ化されるようですが、観てみたいですね。次があるとしたら、舞台はおそらくシカゴで、やっぱりジャズと絡むんでしょうね。

Posted byブクログ