学校の先生・SCにも知ってほしい 不登校の子どもに何が必要か の商品レビュー
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教員志望者の不登校支援入門書としては最適ではないか。第2章1節の「上手な登校刺激の与え方と留意点」にある不登校の分類が参考になった。3タイプ(①②③)×2タイプ(a,b)の分け方をされており、それぞれ対処方法が異なる。以下にその分類をまとめる。 ①心理的な対応の必要なタイプ 本人要因(過敏さや不安・発達障害) SC→病院、教育相談機関が対応 ②教育的な対応の必要なタイプ 学校要因(学習・社会性・対人関係) 教員→学校、教育相談機関が対応 ③福祉的な対応の必要なタイプ 家庭要因(離婚・再婚・虐待) SSW→児童相談所、福祉事務所 a 急性型…それまで特別な問題がみられなかった子ども b 慢性型…日頃から休みがちであった子ども 「タイプ分けチェックリスト」「状態像チェックリスト」「回復を援助する関わり方チェックリスト」があり、実用的な部分もあった。「上手な登校刺激の与え方と留意点」は小澤美代子氏が執筆しており、氏の著書を追っていくのが良いかもしれない。また、医学的な知見から書かれた章もあり、勉強になった。
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