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異端の英語教育史 の商品レビュー

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2016/09/05

「英語!英語!」の流れができた背景には、常にイギリス(+アメリカ)主導の政策があった。ブリティッシュ・カウンシルができた意義と目的、TOEFLで人を数値化する背後にあるエリート・非エリートの仕分け。「偉大な政治家チャーチル」は誰にとってどう偉大なのか…。あまりにも無知で不感症だっ...

「英語!英語!」の流れができた背景には、常にイギリス(+アメリカ)主導の政策があった。ブリティッシュ・カウンシルができた意義と目的、TOEFLで人を数値化する背後にあるエリート・非エリートの仕分け。「偉大な政治家チャーチル」は誰にとってどう偉大なのか…。あまりにも無知で不感症だった。「英語!」の波に無意識なまま流されるのではなく、波の背後にある政治、イデオロギーにちゃんと向き合おうと思った。正直、難しい本だったけど、それだけ情報量が多かったのと、「難しいからもう読みたくない」とは一切思わない、良書だった。特に英語教育に携わる人は、こういう本を読んで価値観と判断力を養わないといけない。それを怠る教員はあまりにも無責任で、大罪を犯しているも同然。

Posted byブクログ