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100分de名著 歎異抄(2016年4月) の商品レビュー

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2019/02/11

さすが住職。歎異抄の内容もさることながら、現代における宗教と人生の関係性の指摘の鋭さにびっくりする。早く簡単に使おうとしすぎているのかもしれない。そうなるとどこかで歪んでしまうんだろう。コンビニじゃないんだから。ちょっと引いて長い目で人生を骨太に考えたいと思った。

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2017/10/01

親鸞の人生、歎異抄の成り立ち、前半(教え)、後半(異端な考えへの反論)の概要を解説。さすがにこの薄いテキスト1冊だけでは内容を飲み込めるとこまでは至らないが、入門書としてはわかりやすい。

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2017/04/20

教授でもある徹宗氏が、唯円著の歎異抄の主要部を紹介し、親鸞の教えを平易明快に解説する。氏の解説で浄土真宗が初めて分かった気がした。五木寛之氏の著は物語りすぎて親鸞の教えが直接響いてこなかったし、他の本は難しすぎた。▼「称即聞」「聞即信」とは称・聞・信の一体。自分の唱えた「南無阿弥...

教授でもある徹宗氏が、唯円著の歎異抄の主要部を紹介し、親鸞の教えを平易明快に解説する。氏の解説で浄土真宗が初めて分かった気がした。五木寛之氏の著は物語りすぎて親鸞の教えが直接響いてこなかったし、他の本は難しすぎた。▼「称即聞」「聞即信」とは称・聞・信の一体。自分の唱えた「南無阿弥陀仏」が、仏の呼び声となって聞こえてくる。それが親鸞の他力。阿弥陀の救いの声が聞こえてくる。▼宗教とは情報ではなく「物語」。一度出遇うと戻れないもの。▼「弥陀の・・ひとえに親鸞ひとりが為なりけり」…なるほど!▼「自分のものさしを忘れて、仏のものさしと出遇えば世界は一変する」

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2016/05/06

(2016.05.06読了)(2016.03.28購入) 『歎異抄』は、親鸞の教えを誤りなく伝えたいと思った唯円が、1288年ごろに書いたものということです。 親鸞は、1173年に京都郊外に生まれ、1181年、9歳の時に得度し、比叡山に入っています。 1201年、29歳の時に法然...

(2016.05.06読了)(2016.03.28購入) 『歎異抄』は、親鸞の教えを誤りなく伝えたいと思った唯円が、1288年ごろに書いたものということです。 親鸞は、1173年に京都郊外に生まれ、1181年、9歳の時に得度し、比叡山に入っています。 1201年、29歳の時に法然の門に入ります。1207年、35歳の時法然とともに越後に流罪となります。 1211年、39歳の時に赦免されますが、京都には戻らず常陸方面で強化活動を続けます。1235年、63歳のころに京都に戻り、1262年、90歳で亡くなります。 唯円は、親鸞の常陸時代の直弟子です。1222年に生まれ、1289年に亡くなっています。 親鸞と唯円は、49歳年が離れているので、祖父と孫という感じですかね。 『歎異抄』は、18条からなる短いものですので、この本で解説してある分で十分間に合いそうです。 親鸞の教えは、「本願を信じて念仏を申さば仏になる」ということです。(71頁) 第1条の「往生をばとぐるなりと信じて念仏申さん」(17頁)というところがそれに当たります。 【目次】 【はじめに】絶体絶命のときに浮き上がる言葉 第1回 人間の影を見つめて 第2回 悪人こそが救われる! 第3回 迷いと救いの間で 第4回 人間にとって宗教とは何か ●救われる(90頁) 親鸞には、この世にしがみつく苦悩と、そんな私こそが救われる喜びが同居しています。浄土という「帰る世界」があるからこそ、この苦難の人生を精一杯生き抜くことができる。帰る家があるからこそ、夢中で遊ぶ子供のようです。 ●『歎異抄』(95頁) 善とは何か、悪とは何か、慈悲とは何か、救いとは何か、そして私の本性とはどのようなものなのか、それがわかったうえで私は何をするのか、こういった問いかけが喉元に突きつけられてくるような書なのです。 ☆関連図書(既読) 「歎異鈔」唯円著・梅原真隆訳、角川文庫、1954.10.05 「歎異抄」杉浦明平著、岩波書店、1983.10.18 「出家とその弟子」倉田百三著、角川文庫、1951.08.20 (2016年5月6日・記) (本の表紙より) 信じる心は一つである 何もできないとわかるとき、親鸞の言葉が浮き上がる。 (4月号予告より) 絶体絶命のときに浮上する言葉 浄土真宗の開祖・親鸞の教えは逆説に満ちた革新的なもので、それゆえに現代に至るまで多くの人を救う一方、少なからぬ誤解も受けてきた。「悪人正機」をはじめとする『歎異抄』に収められた親鸞の言葉と、苦悩と矛盾に満ちた親鸞の生き方から、現代社会をよりよく生きるためのヒントを探る。

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2016/05/04

NHKのテキストも本棚に入れられるんだ。 テレビを見た。「釈せんせー!」と手を振りながら。 先生の解説をお聞きして、そして読んで、ぜひ、全文を原文で読んでみたいと思った。 多分、よくわからないとは思うけど。

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2016/04/05

 類書は多い.だが著者の観点は明確.  「魅力は二つ」(5p).  1)人の内実へとズバリと切り込む、「切れ味鋭い金言や箴言(しんげん)にあふれている」  2)人々が漠然と抱いていた宗教や仏教の「イメージをひっくり返す力を持っている」 「(私たちの)常識を揺さぶるような逆...

 類書は多い.だが著者の観点は明確.  「魅力は二つ」(5p).  1)人の内実へとズバリと切り込む、「切れ味鋭い金言や箴言(しんげん)にあふれている」  2)人々が漠然と抱いていた宗教や仏教の「イメージをひっくり返す力を持っている」 「(私たちの)常識を揺さぶるような逆説的な内容がいくつも書かれている」とする.  「切れ味と深みのある書物」(64p).  『歎異抄』の書物としての評価.他方で親鸞門弟に「ものを書いた人があまりいない」うえに、「親鸞も自身のことはほとんど書いていない」と、中世思想形成上の位置も示す. 「語録(師訓)篇」、「歎異(異議)篇」、各2回.  4回にわけ放送される.全18条で構成と記憶している.1回目に3条をのぞく前半10条の解説、2回目で3条「善人なほもって」を独立させて述べている.  後半は第10条を二つにわけ、10条は前半「念仏には無議をもって議」と、後半の「中序」に区分.  そのうえで11条から18条までを3回目で、後序を4回目にあて、講座を締めくくる.  メリハリの手際.うなづかせてくれるの、思い.

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