インターネット時代の情報システム入門 第5版 の商品レビュー

杉本英二(著者)

2017/05/14

情報システム入門ということで、情報システム、データベースシステム、ネットワークシステム、新情報システム、暗号と電子商取引、社会との関連について章立てて説明する一冊。多少の計算式などを含むが情報システムについてさらっと学びたいのであれば飛ばしてもよいレベル。
　特に近年はFintechと呼ばれる金融とテクノロジーの融合が話題になっている。これを可能にするのは金融機関のAPI公開だ。そんなAPIについても学ぶことができる。また、日々私たちが利用するインターネットの黎明期についてやWI-Fi,LAN、IPアドレスについても説明が加えられている。日常的な例も交えた文系にもわかりやすい一冊である。
　Windows95からまだ20数年しかたっていないがこの成長スピードである。これからの情報システムの進化を体感していく私たちにとって基礎を学ぶことは必須と思われる。3時間ほどあれば読めてしまうこの本はお薦めできる。