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りゅうおうのおしごと!(3) の商品レビュー

4.6

12件のお客様レビュー

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2024/07/15

参ったなぁ、これ。 何故、戦うのか。何故、勝負をするのか。 相手に負けたくない、それはもちろんそうなのだが、己に負けたくない、臆病な自分にどうにか蹴りを入れて新たな地平を見たい。そんな気持ちがあるのではないか。 第三巻では桂香に焦点が当てられているが、まさかこんな熱いドラマになっ...

参ったなぁ、これ。 何故、戦うのか。何故、勝負をするのか。 相手に負けたくない、それはもちろんそうなのだが、己に負けたくない、臆病な自分にどうにか蹴りを入れて新たな地平を見たい。そんな気持ちがあるのではないか。 第三巻では桂香に焦点が当てられているが、まさかこんな熱いドラマになっているとは思わなかった。 緊張感と熱さと、負けたくない、勝ちたい。 勝負師たちの激情がここにある。参りました。

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2022/10/15

桂香さん巻 将棋へ、全員が等しい熱量を持っています 将棋に対して舐めた姿勢は持っていない、全員が勝ちたいと思っている 桂香さんも同じく勝ちへ執着している、ただただ低い実力が彼女の熱意を殺しにきている 夢を追いかけることの残酷さがヒシヒシつたわって痛い 読んでいるだけで苦しい 著者...

桂香さん巻 将棋へ、全員が等しい熱量を持っています 将棋に対して舐めた姿勢は持っていない、全員が勝ちたいと思っている 桂香さんも同じく勝ちへ執着している、ただただ低い実力が彼女の熱意を殺しにきている 夢を追いかけることの残酷さがヒシヒシつたわって痛い 読んでいるだけで苦しい 著者は鬼なので簡単に彼女を幸せにしません 天才のサラダボウルに巻き込まれる彼女の涙が本巻の重要なスパイスとなっています

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2020/10/17

負けがこむ八一と桂香。八一とあいがお風呂屋/将棋道場、振り飛車党の第一人者生石に振り飛車を教わりに行く。あいは勝つことで友達関係がおかしくなることで悩み。桂香は勝てないことでおかしくなる。と、暗い感じの筋に見えるが、いつも通りゴキゲンで楽しく読めた。

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2020/08/15

桂香さん(´;ω;`)ラノベで使い潰されがちなお姉さんキャラが、こんなにかっちょよく自分を貫くのが見られてウルウルしてしまった。面白かった…!

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2018/10/19

ダンサリエルシリーズを思い出す芸と才能のお話に達し得ていて素直に称賛 「ファンなら褒めろ」に続いて 「いままでのは受け狙いで書きたくて書いたのでなかった」は本音 読者の気持ち良くなる話と作者の満たされる作品は違うのだからしかたないね 読者の殆どが永世六冠の名前も知らないへだたりを...

ダンサリエルシリーズを思い出す芸と才能のお話に達し得ていて素直に称賛 「ファンなら褒めろ」に続いて 「いままでのは受け狙いで書きたくて書いたのでなかった」は本音 読者の気持ち良くなる話と作者の満たされる作品は違うのだからしかたないね 読者の殆どが永世六冠の名前も知らないへだたりをどう埋め合わせるかが 娯楽作品としての価値なのだから そこに無用な努力を傾けるのは残念ながら当然

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2018/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

◆勝負の世界ほど才能が幅を利かせるものはない。スポーツ界、ノーベル賞の如き最高峰の研究者らは勿論、将棋も例外ではない。才なき痛みに正面から向き合う人々の苦闘と苦悩、歓喜を描く第3巻は、感涙必至◆ 才能とは周囲にとっての害悪。懸命・賢明な努力の果てに辿り着いた高みを、飄々と乗り越えていく様。これに嫉妬を覚えないなら、憤怒に身を焦がさないなら、無力な自分を切り刻んでやりたいと思わないなら、それは本気ではない。 山刀伐尽然り、生石飛鳥然り、水越澪然り、女流タイトルホルダーでありながら、竜王九頭竜八一の才能を間近で見続けてきた空銀子もまた然り。 まして、降級の瀬戸際で、かつ奨励会の年齢制限を迎えんとしながら、才煌びやかなあいや天衣と対局せねばならぬ清滝桂香であれば、猶更である。 そんな人たちが重ねた努力。積み上げた時間。思いのたけをぶつける盤面。将棋が好きという感情が生む熱情の一方で、才なき己に対する諦念という悪魔の囁きに苛まれる様。 夢と諦念の間を行き来し、逡巡するのは普通の人々のありようだ。 これらを余すところなく、かつ多層的な人物配置を通じて、こってりと描写していく。感涙必至の第三巻である。

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2018/01/24

ラノベの世界には年齢制限はないけど、桂香さんみたいに、才能の壁にぶつかってジタバタする話は、本当に読んでて胸が熱くなるし、いてもたってもいられなくなる。

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2017/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ただただアツい。天文学的な分岐を完全に読み切ってしまうとか、八一は本当に将棋星人なんだな。山刀伐戦、鳥肌立った。あいも脳内将棋盤11面とか理解できないレベルだ。地球人と将棋星人の間には大きな差がある。それでも将棋が大好きだから。どれだけ嫌いになってもやっぱり好きな、特別な存在。そう言えるのはすごい。/「銀は……桂と香の、となりにいるから」

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2016/12/26

前巻までの爽快な話から打って変わってシリアスというか、将棋界の影の部分とか勝負師としての嫉妬のような感情を取り上げたストーリーだったが、今まで以上に読者を引き込む引力に溢れた文章で物語にあてられるというか、自分が呑み込まれてしまうような感覚すら抱いた一冊だった。真正面から将棋と向...

前巻までの爽快な話から打って変わってシリアスというか、将棋界の影の部分とか勝負師としての嫉妬のような感情を取り上げたストーリーだったが、今まで以上に読者を引き込む引力に溢れた文章で物語にあてられるというか、自分が呑み込まれてしまうような感覚すら抱いた一冊だった。真正面から将棋と向き合ったからこそ出来た作品なのではないだろうか。

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2017/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1、2巻と同じように将棋の魅力を、厳しさを正面から見据える内容で良かったです。 私も振り飛車党員ですが、「捌き」という概念の描写にはうなりました。中飛車、最高です! そしてプロローグの「二十歳のわたしへ」の手紙、書いたキャラクターが明かされ、その師匠とのやりとりは感動的でした。 才能より、努力よりもっと大切なものは「憧れ」と著者は提示してます。正解かどうかではなく、それは著者の願いなのかもしれないと。 あとがきで著者は宣言してます、剥き出しの魂をぶつけることで、読む人の心を揺らしたいと。揺らして頂くこと期待して次巻を楽しみに待つことにします。

Posted byブクログ