家庭用事件 の商品レビュー
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今回は学園ミステリーの5篇からなる短編集。 何となく裏技的な謎解きが続き、余り心情に刺さらないなぁと思っていたら、最後の 「優しくないし、健気でもない」 聴覚障害のお姉さんと、ひったくりのお話。 沢山の意味でやられました。まさかの妹の秘密。 「家庭内事件」ではそんな素振りは全く気付けませんでした。 周りにそういう方々は居ませんが、かなり偏見し思い込みがあった事を指摘された気になりました。自分の中で確かにそんな所があったように思います。 不便な生活をされていたら、人間的には優しく、しっかりしているはず。そんな一括りにできる訳なく人間色んな人がいるのは、分かっているはずなのに。改めて考えさせられました。
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またしばらく読書から遠ざかってしまっていた。 数冊、読んでは途中でやめてしまったものもあった。 そこで、もったいなくて読んでいなかったこのシリーズに頼ることにしたが、やはり私はこのシリーズが好きだ。 本作は短編集で、それぞれ、時系列としてはこれまでの既刊の物語の前か後の時点に位置...
またしばらく読書から遠ざかってしまっていた。 数冊、読んでは途中でやめてしまったものもあった。 そこで、もったいなくて読んでいなかったこのシリーズに頼ることにしたが、やはり私はこのシリーズが好きだ。 本作は短編集で、それぞれ、時系列としてはこれまでの既刊の物語の前か後の時点に位置するようだった。 そのためか、一つ目の話では、柳瀬さんと葉山くんの距離感が遠くなったのかな、とも感じた。 最後の短編がやはり一番衝撃的だった。思わず既刊も読み返そうと思ったが、あら探しのようなことをしなくても、おそらく矛盾などないのだろうと思う。 短編集なので小ぶりながら、個々の物語できちんと不可思議な謎が提示されることと、名探偵伊神さんの謎解きが読めて満足だった。 しかしとりわけ本シリーズの最大の魅力はコミカルな語り口にあると思う。巻を重ねるごとに脚注の数と内容とが増している気がする。。
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市立高校シリーズ⑦ 葉山くん、妹に過保護だなとずっと思ってたら…7作目にして驚きのエピソードが!短編5話。【不正指令電磁的なんとか】塗り替えられた契約書の文面。いつ、どのように行われたのか?【的を外れる矢のごとく】的枠盗難事件。弓道場に残された自転車のタイヤ痕と足跡【家庭用事件】...
市立高校シリーズ⑦ 葉山くん、妹に過保護だなとずっと思ってたら…7作目にして驚きのエピソードが!短編5話。【不正指令電磁的なんとか】塗り替えられた契約書の文面。いつ、どのように行われたのか?【的を外れる矢のごとく】的枠盗難事件。弓道場に残された自転車のタイヤ痕と足跡【家庭用事件】葉山家を襲った停電の謎【お届け先には不思議を添えて】ビデオテープの損壊と箱の中身のすり替わり。【優しくないし健気でもない】ひったくりの被害額はマイナス100円
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短編集。順番が前後したがやっと既刊を全部読めた。 伊神さんが相変わらずかっこいい。 (先をよんででいるので彼の行動もよく分かる) うすうす思ってたが妹ちゃんかわいいなー! そして妹にあまあまな葉山くんよ。笑。
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市立高校シリーズ第六弾。今回は短編集。短編集なためどの事件も全体的に小粒ではあるが似鳥鶏らしい毒と甘さは効いている。特に葉山家の秘密がちょっとわかる「優しくもないし健気でもない」ではそれが顕著だった。一話目の頃の葉山くんと最終話の葉山くんではやはり違いというのか成長しているという...
市立高校シリーズ第六弾。今回は短編集。短編集なためどの事件も全体的に小粒ではあるが似鳥鶏らしい毒と甘さは効いている。特に葉山家の秘密がちょっとわかる「優しくもないし健気でもない」ではそれが顕著だった。一話目の頃の葉山くんと最終話の葉山くんではやはり違いというのか成長しているというのがよくわかる一冊だった。
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久々に読んだ葉山くんシリーズ。 伊神さんの切れ味、じんわりくる味わいの脚注も健在でした。 最後に衝撃の事実が明かされるのですが、流石にこれは今まで気づきませんでした。 一見穏やかなコージーミステリーのようでいて、いつも少しほろ苦い結末で解決するところは、弱者目線を得意とする似鳥氏...
久々に読んだ葉山くんシリーズ。 伊神さんの切れ味、じんわりくる味わいの脚注も健在でした。 最後に衝撃の事実が明かされるのですが、流石にこれは今まで気づきませんでした。 一見穏やかなコージーミステリーのようでいて、いつも少しほろ苦い結末で解決するところは、弱者目線を得意とする似鳥氏のお家芸でしょうか。
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そろそろこのシリーズからは卒業しようかと思っていたところで衝撃の事実が判明。まだまだ卒業させてもらえそうにない。
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あーっ、そうだったのか!普通の短篇連作で終わらないのではと、何となく思ってはいたけど、最後の一篇はその期待を上回る意外さであった。やられたわ~とおでこを叩きながら二度読みする、ミステリファンとして無上の喜びを味わいました。唯一の不満は、柳瀬さんの出番がちょっと少ないことかな。
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やられた(^ ^ これは見事な叙述トリック(^ ^ このままのストーリーは、絶対に映像化不能だ(^ ^ いや〜まいった(^ ^; 「理由(わけ)あって冬に出る」に続く 「市立高校シリーズ」の一冊で、 お馴染み葉山君目線でストーリーが進む連作短編集。 これまたお馴染みのメンバーが...
やられた(^ ^ これは見事な叙述トリック(^ ^ このままのストーリーは、絶対に映像化不能だ(^ ^ いや〜まいった(^ ^; 「理由(わけ)あって冬に出る」に続く 「市立高校シリーズ」の一冊で、 お馴染み葉山君目線でストーリーが進む連作短編集。 これまたお馴染みのメンバーが、それぞれにいい味を出し ふざけた(失礼!)注釈の多い「似鳥節」の文章も健在。 が、本作の最終話でネタばらしされる 「驚愕の設定」は、全く想像の範囲外だった(^ ^; いろいろ、わざと「おや?」と思わせる仕掛けは そこここにちりばめられてはおりましたが.... いや、これは「してやられた」感満点(^ ^; この設定を念頭に置いて、改めて本シリーズを 最初から読み返したくなること請け合いです(^ ^;
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葉山くんの家庭事情。なるほどー。という感じ。家が停電したときの妹とのやり取りとか、足達と話している章のフォントのこととか違和感はあったけど、そうかー。あと、父親が居なさそうだなと思っていたけど、これも何かありそうですね。こうなると、葉山の下の名前も気になってきました。それと、前巻、前々巻を読んでいるときに、VHSって何?そんなのあったっけ?と思っていたので、今回読めてスッキリでした。真菜の補聴器の件は、『不正司令電磁的〜』のハルチカの注訳に騙された感がある。
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