若手医師のためのキャリアパス論 の商品レビュー
若手医師のためのキャリアパス論 一行で乱暴にまとめるなら、良い施設に行き、多くの師匠から良い部分を学び取りながら、セレンディピティを掴んでオンリーワンを目指せといった内容。申し訳ないが私のようなやる気のないヤブ医者志望にはキツかった。 私としてまず申し上げたいのが、セレンディ...
若手医師のためのキャリアパス論 一行で乱暴にまとめるなら、良い施設に行き、多くの師匠から良い部分を学び取りながら、セレンディピティを掴んでオンリーワンを目指せといった内容。申し訳ないが私のようなやる気のないヤブ医者志望にはキツかった。 私としてまず申し上げたいのが、セレンディピティに依存する人生の恐ろしさである。もちろん、いわゆる「有名病院」では良い出会いがあり、より大きなチャンスに巡り会えるだろう。リチャード・ワイズマンが言うように、仲間のネットワークをしっかり持っておくことでより幸運になれる。 しかし、そうしたセレンディピティがいつやってくるかは不明である上、そこで結果を出していったところで本当に幸福になれるか大いに疑問である。少なくとも私は博士課程でとても良い出会いがあり、素晴らしい研究テーマも頂いたが、肝心の自分の能力が低すぎて完遂できなかった。抑うつ傾向に至り、大いに不幸になったと言って間違いはない。私の医師人生は10倍輝くどころか人生が終わるかと思った。 基本的に、このテの人生論は、著者の再現性のない成功を自慢するようなものになりやすい。本書の場合そこまでひどくはなかった。それなりにまともなことが書いてあったのは間違いない。しかし、いかんせん自分の失敗経験が大きく尾を引いてしまい、再現性が怪しいと感じる。
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タイトル通り、若手医師や医学生が読むと考えが整理される一冊。 英語を頑張ろうね、研究も頑張ろうね、といった耳の痛い話が多いが、キャリアパスを考えるにあたっては、避けては通れない道だと再認識できたのが良かった。
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若手ギリギリ(アウト)の8年目医師の感想。 一番はもっと若いうちに読みたかった! 私はフリーランスなので、自分で計画して自分で実力つけて、足りないところを補いながら自分で環境を選んでいますが、やはり自分の好きでないことや得意でないことは、なんとなく避けてしまう。 研究とか論文...
若手ギリギリ(アウト)の8年目医師の感想。 一番はもっと若いうちに読みたかった! 私はフリーランスなので、自分で計画して自分で実力つけて、足りないところを補いながら自分で環境を選んでいますが、やはり自分の好きでないことや得意でないことは、なんとなく避けてしまう。 研究とか論文とかって、やっぱ大事なのね。医局員でなくても博士って必要なのかー取ったほうがいいのかな、って初めて思いました。だって賢くないんだもの。はい、言い訳ですが。 最初から最後まで、若手医師の愛情や励ましが溢れるほど伝わってきて、優しい先輩がへこんでいるレジデントの話を居酒屋で聞きながらアドバイスするような感じでした。私は孤独じゃないんだー、なんて思ったりして。 私にはとっても役に立つ本でした。というか役に立てるようなキャリアを歩まなきゃ。
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自分を知る、計画的偶発性、20年後、7年後、3年後の理論、常に2割の労力を未来に使え、師匠を探せなどのアドバイスを非常にわかりやすく述べている。 これらの心構えがあれば、自己の発展に大きく寄与するだろう。表題通り若手向けかなとは思います。
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