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世の中の見え方がガラッと変わる経済学入門 の商品レビュー

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2018/02/25

経済学を専門としない幅広い層向けに、経済学の基本的なものの見方を知り、経済学を使って現代日本のさまざまな問題を考える一歩としてほしいという趣旨の経済学の解説書。「経済学のメガネ」として、「虫の目」(ミクロの視点)、「鳥の目」(マクロの視点)、「魚の目」(時代の趨勢を捉える視点)の...

経済学を専門としない幅広い層向けに、経済学の基本的なものの見方を知り、経済学を使って現代日本のさまざまな問題を考える一歩としてほしいという趣旨の経済学の解説書。「経済学のメガネ」として、「虫の目」(ミクロの視点)、「鳥の目」(マクロの視点)、「魚の目」(時代の趨勢を捉える視点)の3つの視点に内容を分けて書かれている。 多少は経済学の素養があったので、「世の中の見え方がガラッと変わる」とまではいかなかったが、ミクロ・マクロ経済学の基本的な考え方と、それを使って現実の問題をどう考えるかについて、要となるポイントを押さえた解説がなされており、非常に優れた経済学の入門書だと感じた。 特に、 「第6章 国の借金と財政再建」は、厳しい内容ではあるが、現在の日本の財政問題の本質を捉えたものであると感じた。いずれ痛みを伴う財政再建か、大幅なインフレによる国民生活の混乱か、どちらかを選ばざるを得ない局面が訪れるのだと思う。できる限り早めの対処が求められる。

Posted byブクログ