ローマ帝国人物列伝 の商品レビュー
人物でたどるローマ史。建国まだ日の浅いころから、キリスト教が国教化されまた誰の目にも帝国の衰亡が明らかになったころまでの、その時々のローマの姿を、三十二人の人物像を通して描き出した一冊。 個々人の記載はあっさりとしているが、まあまあ主要なところは押さえられており、千年を超えるロ...
人物でたどるローマ史。建国まだ日の浅いころから、キリスト教が国教化されまた誰の目にも帝国の衰亡が明らかになったころまでの、その時々のローマの姿を、三十二人の人物像を通して描き出した一冊。 個々人の記載はあっさりとしているが、まあまあ主要なところは押さえられており、千年を超えるローマの歴史をさっとなぞるにはよいかと。最後がキリスト教関係者二連発で締めくくられるのも意味深。 ただ、各期である程度人数のバランスをそろえたぶん、"歴史物語"としてみると盛り上がりのところが薄く、エピローグが厚すぎるように感じてしまうのは致し方なしか。 小ネタとして、アメリカの通貨ドルの記号$が、コンスタンティヌス大帝の手になるソリドゥス金貨にあやかったものとは知らなかった。
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共和制ローマからローマ帝国まで、時代の変遷にあわせて代表的な人物を説明した本。奇をてらう内容ではなく、教科書に出てくるような人を丁寧に解説してくれている印象で、とても読みやすい。逆にマニアには物足りないかも?
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ローマ帝国史について、人物を中心にしてその歴史群像をたどっている。新書であり、写真がないのは仕方がないとして、広く浅くカバーしており、ローマ史を振り返る一冊として、よく出来ている。
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●ローマの歴史を築いた偉人たちの逸話をさらっと読めるのはいいが、紹介する人物が多いため、掘り下げが弱く物足りなく感じた。
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独裁者を嫌う共和制ローマゆえにカエサル暗殺が起こったというのは知っていても、なぜ独裁者を忌避したのか、共和制以前のローマについてはまったく不勉強だった。 本書でその辺の概略を掴むことができる。 しかし、始まりはいいのだが、終わりがなんとも尻窄み。なぜ最後がアウグスティヌスなのか。...
独裁者を嫌う共和制ローマゆえにカエサル暗殺が起こったというのは知っていても、なぜ独裁者を忌避したのか、共和制以前のローマについてはまったく不勉強だった。 本書でその辺の概略を掴むことができる。 しかし、始まりはいいのだが、終わりがなんとも尻窄み。なぜ最後がアウグスティヌスなのか。せめて西ローマ帝国の終焉まで書ききってこそではないのか。あとがきの類もないのでなんだかフェードアウトみたいに終わった。
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