ニセモノの妻 の商品レビュー
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図書館本。 なんとなくチラッと目に入ったので。 呼ばれたかな。 久々の三崎亜記である。 といってもとなり町戦争しか読んでないが。 いやあこの人の書く「何の変哲もない日常に微妙なズレが生じて、非常に気持ち悪い非日常に変わる」感じが秀逸である。 ホント気持ち悪い。 大好き。 世にも奇妙な物語のものすごいすばらしい作品を見た時のあの感じである。 マンションのヤツなんかもうホント気持ち悪くて好き。 ゾクゾクする。頭おかしくなりそう。 他のももちろんよかったけどね。 ホント呼ばれてよかった。
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最後のいちゃこら夫婦の会話が見てられない以外は良かった。夫の一人称で描かれてるが、妻も存在感が十分で、物語の進行ためだけに存在するキャラクターではなく、世界観に厚みを増している。
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図書館の新刊コーナーにあったので手に取った。 妻を題材にした短編四話。 これはあれです、全部SFというか世にも奇妙な的な 星新一テイストの本です。 1話目「終の筈の棲家」が一番かな。「坂」は沖縄の基地問題に似たものがある。最後の「断層」は妻は消えたという解釈でいいんかな
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三崎ワールド全開の短編集。 ・終の筈の住処 ・ニセモノの妻 ・坂 ・断層 の4編収録。 あり得ないがあり得そうな設定がシュールでちょっと怖いです。 過去作品とのリンクはなさそうなのが、ファンとしてはちょっと物足りない感じです。 「マンションの分割」「ニセモノ」「真偽不明体」「真偽体分離症」「真偽分離者判定局」「坂愛好家」「階段主義者」「傾き」「断層被害者」などの設定をよくも考え付くものだと作者の妄想に感心してしまいます。 初期のクールな感じもよいのですが、本作は夫婦関係を主体としているので暖かい感じがしました。 特に「断層」のラストには落涙してしまいました。
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短編集4編 少しずつ成長する違和感,微妙な現実とのズレ,その気持ち悪さを描くのが本当に上手いと思う.
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読むのは久し振り。 買うのは始めての三崎亜記作品 いつも通りのリアルから少しズラした 三崎亜記ワールド テーマは夫婦? 表題ニセモノの妻が1番好きだった。 目の前の彼女はホンモノかニセモノか ホントはそんなことどーでも良いのか? 少し考えさせられる作品だった。 断層は悲しく...
読むのは久し振り。 買うのは始めての三崎亜記作品 いつも通りのリアルから少しズラした 三崎亜記ワールド テーマは夫婦? 表題ニセモノの妻が1番好きだった。 目の前の彼女はホンモノかニセモノか ホントはそんなことどーでも良いのか? 少し考えさせられる作品だった。 断層は悲しくなる。今の自分には合わないらしい。終の住処と坂のヤツはよくわからない。 少し心が落ち着いたらまた読み返してみよう。
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設定が面白い! 「断層」の夫婦がステキ。最後は文字通りの意味に取っていいんですかね? そうあってほしいです。
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「・・・もしかして、私、ニセモノなんじゃない?」 ある日突然、妻がそんなことを言い出した。 ならば、ホンモノの妻とはいつ入れ替わったのか。ホンモノの妻は、いったいどこにいるのだろう。 「ニセモノ」が増えだしたという摩訶不思議な世界。 これが三崎亜記の手にかかるとリアリティ...
「・・・もしかして、私、ニセモノなんじゃない?」 ある日突然、妻がそんなことを言い出した。 ならば、ホンモノの妻とはいつ入れ替わったのか。ホンモノの妻は、いったいどこにいるのだろう。 「ニセモノ」が増えだしたという摩訶不思議な世界。 これが三崎亜記の手にかかるとリアリティのある物語になってしまう。奇想天外な三崎ワールドの新作。 新築のマンションの筈なのに、理事会には自分しか出席してこない。何故か近隣でなく少し離れた地域から反対運動が起こるマンション。「終の筈の住処」。 坂がブームとなり、役所には坂課ができる。その坂を巡って近隣トラブルが発生し、思わぬ展開が繰り広げられる。「坂」。 仲のいい若夫婦を襲った断層。切り取られた時を保とうと必死に努力する夫と、切り取られ断片的に戻ってくる妻。「断層」。
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+++ 妻――それはいちばん近くて、いちばん不可解なアナザーワールド。「もしかして、私、ニセモノなんじゃない?」。ある日、六年間連れ添った妻はこう告白し、ホンモノ捜しの奇妙な日々が始まる……。真贋に揺れる夫婦の不確かな愛情を描く表題作ほか、無人の巨大マンションで、坂ブームに揺れる...
+++ 妻――それはいちばん近くて、いちばん不可解なアナザーワールド。「もしかして、私、ニセモノなんじゃない?」。ある日、六年間連れ添った妻はこう告白し、ホンモノ捜しの奇妙な日々が始まる……。真贋に揺れる夫婦の不確かな愛情を描く表題作ほか、無人の巨大マンションで、坂ブームに揺れる町で、非日常に巻き込まれた四組の夫婦物語。奇想の町を描く実力派作家が到達した、愛おしき新境地。 +++ 表題作のほか、「終の筈の住処」 「坂」 「断層」 +++ いつものように、現実世界からほんのわずかずれた隙間に呑み込まれたような物語ではあるのだが、味わいがいつもとは微妙に違う。夫婦を描いたからなのか、それとも別の理由なのかはよく判らない。どの物語も理不尽だが、現実世界とは価値観も違っているせいか、不満の持って行きようがないのでなおさらもやもやする。最後の物語「断層」は普通の設定だったら新婚さんがただいちゃついているだけのようなのだが、この設定で読むと、あまりにも切なすぎて許せてしまうから不思議である。それにしてもいつもながらに、自分では入り込みたくない世界だと思わされる一冊である。
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終の筈の住処、ニセモノの妻、坂、断層。好きな三崎ワールド。個人的には断層。大事なものが消えてしまう儚さや虚しさと、非現実的な世界が相まって毎回何とも言えない感覚になる。
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