樹上のゆりかご の商品レビュー
ミステリーで検索してヒットしたのがきっかけで読み始めたからよくなかったかも ミステリーを期待しすぎた ミステリアスな学園ものだと思えばもう少し楽しんで読めたのかも ミステリーが起こるまでの前置きで8割終わってていつ深刻になるんだろうと思いながら読んでたけどトラブルが大きくなった頃...
ミステリーで検索してヒットしたのがきっかけで読み始めたからよくなかったかも ミステリーを期待しすぎた ミステリアスな学園ものだと思えばもう少し楽しんで読めたのかも ミステリーが起こるまでの前置きで8割終わってていつ深刻になるんだろうと思いながら読んでたけどトラブルが大きくなった頃にはもう9割読み切ってる状態 恩田陸さんのイヤミスが気に入ってそれに類似したものを探したけどイヤミストは少し違って、ぼやっとしたまま終わった印象
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すごく面白かった!不穏な学園ミステリ!荻原作品の登場人物たちはみな、それぞれに賢く逞しく魅力的なのだ。そこが好きなのだ。
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誤解を恐れずに書き記せば、所謂「名門」「進学校」と世間で認知されている高校に通った経験がある大人には、非常に刺さる小説ではないかと思う。所謂学園ものとは、ひと味違う。
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2002年に単行本で読んで、2014年に中公文庫で読んで、今回は後日談もある角川文庫。 「クン」付けの違和感を今回も感じてしまって、そんな自分がおかしくもある。 そして上田ひろみの葛藤はいつもやはり初々しい。 円紫さんとわたし、も彷彿とさせるなぁ。 あとがきを読んで気づいたの...
2002年に単行本で読んで、2014年に中公文庫で読んで、今回は後日談もある角川文庫。 「クン」付けの違和感を今回も感じてしまって、そんな自分がおかしくもある。 そして上田ひろみの葛藤はいつもやはり初々しい。 円紫さんとわたし、も彷彿とさせるなぁ。 あとがきを読んで気づいたのだけれど、携帯電話って使っていたっけ。2002年頃だと普及率は60%弱くらいか。
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″RDG″シリーズに通底する、学友との交流を満喫しながらも学園生活に潜む「異物」に触発される主人公たちの言動を見守る。「王国のかぎ」で魔神となって波瀾万丈の活躍をした経験を秘めていることと思うと、一見引っ込み思案な上田ひろみの胸の内を想像するとなかなか興味深いものがある。
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20210420 「これは王国の鍵」の主人公ひろみが、高校生となり過ごす高校生活。未来への不安と期待、不安定で多感な高校生の青春と閉塞。 年を取りすぎたからか共感ができなかったのかと思いつつ、有理は高校生というか、メンヘラを超えた狂気としか言いようがない。多感な時期だからでは済まない狡猾さがある。
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「名前のない顔のないもの」とはいったいなんだったんだろう。 犯人はただの頭でっかちの恋愛ストーカーだったのだろうか。 あれこれ小難しいことを並べたり、学校の古い体制に対する(男尊女卑的な)批判だったり、でも結局の動機は単に振られたからってこと? 購買のパンにカッターの刃を入れたり、みんなが一生懸命作ったパネルを燃やしたりしたのは何を主張したかったのかしら。 ??? ちょっと受け入れ難い。 サロメと自分の感情を結びつける件はよかったと思う。 そういう大袈裟な感情って若いときに抱きがちなんだけど、大人になってふと思い出したときに地団駄踏みたくなるほど恥ずかしいんだよな。この話の場合は、その後に自殺未遂っていうおまけがついてきちゃったから笑い事では済まされない。 それから、マザー・グースの詩の引用はよく分からなかった。なぜこの話にこの詩なのか。 昔、ケン・ラッセル監督の映画『サロメ』を観に行ったことを思い出した。 映画の中でサロメは、ヨカーナンに向かって何度も「Let me kiss your mouth.」と言っていたことも思い出した。話はまったく覚えていない。著者がオスカー・ワイルドだということも知らなかった。本で読んでみようかなと思った。
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最近は、中高生が主人公の本を読んでも「面白かったけど、中学生のときに読みたかったな〜」という感想で終わることが多いのですが、これは!この本は!ただ素直に「面白かった〜!」と読み終えることができました。 久々に、読んでいる間(この1週間くらい)は、ずっと本の世界が右肩の上に乗って...
最近は、中高生が主人公の本を読んでも「面白かったけど、中学生のときに読みたかったな〜」という感想で終わることが多いのですが、これは!この本は!ただ素直に「面白かった〜!」と読み終えることができました。 久々に、読んでいる間(この1週間くらい)は、ずっと本の世界が右肩の上に乗っているような感じで、高校時代の楽しいような哀しいような気持ちを思い出していました。この“読書中(読んでいないときも)ぼんやりと世界がついてくる”感覚が味わえるのは、文章の相性が合う作家さんのとき限定のスペシャル特典ですね。 読み終わるのがもったいない……と思ったのも久しぶり。脳内で、鳴海クンのイメージは『花に染む』(くらもちふさこ)の陽大くんでした。
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ずっと心に残っている本。初めて読んだ中学生のとき、ここに描かれている高校の雰囲気がまぶしかった。そして、近衛有理さんの考え方・言動、ひろみとの会話の内容がとても新鮮で、刺激的だった。今でも少し憧れている。
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「これは王国のかぎ」の続編と聞いて読んだ。今回はジンとしての冒険を半ば忘れて現実世界のお話、寂しい思いもあれど現実に根をはってたくましく頑張ってるひろみの姿が嬉しくもある。超青春!みずみずしさがあふれてる。 大学が同じように男:女=8:2くらいだったので「名前のない顔のないもの」の存在、非常によく分かる。その中で誰かの付属品以外のものになろうとすれば、夢乃のように「男」として振る舞うか、ひろみのように距離をとるか、近衛さんのようにゆりかご自体を破壊しようとするか、になる。 声にすればたちまちニュアンスが失せ、否応なしにフェミニズムと非難の表情を帯びてしまう。優しい気遣いの結晶がぱっと砕けて境界がより一層はっきりするのが悲しく、結局は沈黙する。 だから最後に近衛さんが瀕死で外に飛び出してしまい、ひろみがよりいっそう距離を取り、夢乃がなんだかんだ役割を演じ続けるのはすごくリアルなんだけど、現実すぎてなんとなくもやもやするところもある。 本当はこんな話じゃなくて、あなたと隔てるものなく向き合いたい、話がしたいという話なんだけど、すごく難しい。私の中の女の子に負けたくないのかも、という夢乃に胸が痛くなる。これを逸れることなく書き表すなんてすごいな、と思った。 近衛さんのサロメを自分に重ねて一心不乱に踊りを磨くところとか、ひろみとの会話とか、かなり好きだな(メンヘラの上犯罪者になっちゃったけどね)。高校生の時に読みたかった小説。
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