教科書名短篇 人間の情景 の商品レビュー
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中学校の国語教科書に掲載されていたとあり、いずれも読み易い内容・分量。 山本周五郎の「鼓くらべ」・「内蔵允留守」のような時代小説や、梅崎春生の「赤帯の話」や野坂昭如の「凧になったお母さん」のような戦争を描いた文学はやわらかな味わいだ。含蓄に富む内容だと思うし、これからの中学生も読むべきだと思う。 一方、菊池寛の「形」や武田泰淳の「信念」などは読書/文学ビギナーが多い(であろう)中学生にはいささか難しいのではないだろうか?
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中学校の国語の授業で、印象に残った歴史小説があった。それからもう数十年、最近ふと、あの国語の授業で扱った小説は何という題名だったか?著者は誰であったか?どんなあらすじだったか?ということが、時折漠然と頭に浮かぶことがあった。消えゆかんとする仄かな追憶・・・ ある日、書店の本棚を漫...
中学校の国語の授業で、印象に残った歴史小説があった。それからもう数十年、最近ふと、あの国語の授業で扱った小説は何という題名だったか?著者は誰であったか?どんなあらすじだったか?ということが、時折漠然と頭に浮かぶことがあった。消えゆかんとする仄かな追憶・・・ ある日、書店の本棚を漫然と眺めていたところ、本書を発見。手に取り、ページをめくると、何とその小説に出会ったではないか!中学生の時の素直な感動を追体験するような、懐かしい読後感を味わうことができた。
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山本周五郎、神かと思った。「赤帯の話」の梅崎春生もよかった。名作ぞろいで、教科書作った人すごいと思った。学生の頃、もっと素直に作品を読めばよかった。
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昔読んだ本をこの本で読み返してみて、やはり教科書からの精選させる小説であると思う。 12話を読みながら、司馬遼太郎、森鴎外、山本周五郎は、昔読み漁った記憶があるが、やはり人間としての心の持ち方、そして、武士であった心構え等、それでいて、生とは、、、、 生きるということは、簡単なようで、難しい。 まして、野坂昭如、梅崎春生などの作品で、戦争で生死を分けられる苦しみ等描かれていて、感涙を覚える。 今の世の中、ロボットが、何でもできる時代になって来たし、話も携帯やスマホ等で、簡単にメールを送れて便利になって来たけど、感情の起伏や人の情愛が、薄れて来ているように思われる。 英語教育が、導入するようになるが、このような本の小説もしっかりと残してほしいと、願う。
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人間の生き様を情感豊かに描いた歴史・時代小説の傑作を中心に中学国語教科書から精選正直言ってこんなの教科書に出ていたっけ?と全く覚えていなかった。「高瀬舟」は安楽死だけでなくお金に対しての欲についても書かれてあったことに初めて気づき、「前野良沢」が解体新書にかかわったことも知らなかったし、「凧になったお母さん」は母親の気持ちになってしまった。あっという間に読めたしただ読み物として楽しめた。
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