列藩騒動録(上) の商品レビュー
江戸時代の各藩のお家騒動から虚構を除き、真相を考察する作品集。 幕末前の薩摩藩の藩主はそれぞれに名君ではあるけど、改革・拡張路線、保守・財政緊縮路線と各人の性格に裏打ちされて、揺れ動き、常に対立をはらんでる様は興味深かった。 取り上げられた騒動を題材にした脚本や小説になじみがあ...
江戸時代の各藩のお家騒動から虚構を除き、真相を考察する作品集。 幕末前の薩摩藩の藩主はそれぞれに名君ではあるけど、改革・拡張路線、保守・財政緊縮路線と各人の性格に裏打ちされて、揺れ動き、常に対立をはらんでる様は興味深かった。 取り上げられた騒動を題材にした脚本や小説になじみがあれば、直ぐに楽しめるのだが、それがない者にとっては、登場人物とそれぞれの関係を理解するだけで一苦労という歯ごたえのある本なので、できればしっかり噛んで楽しみたいものである。
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江戸時代の初期から、各藩で発生したさまざまな「お家騒動」。原因となったのは、金銭をめぐる対立や父子の不和、家臣による派閥争いなど、現代に通じるものばかりだった。島津、伊達、黒田、加賀、秋田、越前といった各騒動の真相を、説得力あふれる筆致で描き出す。武士の本質に迫る、海音寺史伝文学...
江戸時代の初期から、各藩で発生したさまざまな「お家騒動」。原因となったのは、金銭をめぐる対立や父子の不和、家臣による派閥争いなど、現代に通じるものばかりだった。島津、伊達、黒田、加賀、秋田、越前といった各騒動の真相を、説得力あふれる筆致で描き出す。武士の本質に迫る、海音寺史伝文学の真骨頂。
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