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Six Sex の商品レビュー

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2020/03/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

▼あらすじ 早乙女組の組長・千紘は年若い頃、ロシアンマフィアに拉致され、男なしではいられない身体にされてしまう。 命をかけて助けてくれた二人の護衛・白妙と黒羽にそれ以来、身体を慰められトラウマを耐え忍んでいた。 しかし、早乙女組と勢力を二分する五条会の結月から、千紘を攫った犯人であるヴァレリーが日本に来ると聞き…。 蠱惑的な男達が巻き起こす、セクシャルで危険な複数エロス *** 北沢きょう先生のイラストに惹かれて購入しました。 小説の方はCPが好みでないので未読。(すみません…;) 正直、マフィアやヤクザといった重たくてシリアスなテーマは読む前に身構えてしまい、こちらも読む前から少しビクビクしていたのですが、いざ読み始めてみると何てことはなく。 設定が重たい割には比較的あっさりしていて、個人的には読みやすいと感じました。 勿論、3Pやモブによる輪姦、ドンパチや多少の流血シーンなどバイオレンスな展開もあるにはあるのですが、サクサク話が進むのでそこまで後を引く感じでは無かったですね。 あと千紘(受)が思いのほか男らしい性格だったのが好印象でした。 表紙を見て勝手にお姫様のような守られキャラをイメージしていたのですが、全然そんな事なかったです。神経も図太いし、ただではヤられないといった感じ。 でも側近の白妙と黒羽の前では素に戻って少し甘えたになるので、そこのところのギャップも良かった。格好良いのに可愛いとか最高です(笑) そして作中、特に印象に残ったシーンはヴァレリーが最後、千紘に「愛しているぞ」って告げるシーンで、これはドキッとした人も多いはず…(笑) 千紘に対して行った事を考えると許せる相手ではないのですが、最後の最後であんな真剣な顔を見せられたら憎みたくても憎めないという…。 不覚にもキュンとしてしまいました(笑) 西野先生のあとがきによると、ヴァレリーは当初、死ぬ予定のキャラだったそうな。 結果的に生かしてくれて良かったです。 これでヴァレリーが死んでたら、きっと後味悪かっただろうなぁ…。 あとアクションシーンについて北沢先生は苦手だと仰っていましたが、個人的にはそこそこ楽しめました。ただ、やっぱり一冊で纏めようとするとどうしても削らなきゃいけない部分が出て来る訳で…。 ページの都合上、仕方無いとはいえヴァレリーに調教されていた2年間とか、白妙と黒羽による救出劇の内容とか、二人が千紘の事をどう思ってるのかとか…掘り下げて欲しい部分が結構あって、そういう説明が無いから全体的にあっさりとした印象で終わってしまっているんですよね。 私はハード過ぎる内容はあまり好みではない為、これくらいあっさりしていた方が却って読み易くて良いと言えば良いのですが、もっと厚みのあるストーリーを期待していた人には物足りなく感じるかもしれません。 ただ、絵も丁寧で綺麗ですし、私のようにヤクザやマフィアものは好きなんだけど重た過ぎるのは苦手…という方にはかなりお勧めの一冊です。

Posted byブクログ