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本懐に候 の商品レビュー

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2020/04/10

最近、時代小説を読んでいると思うのだが、「挑む」と言う言葉が2種類存在するように思う。最終的には読者にたどり着くのだが、日蔭と日向の人物に大きく分かれてスポットを当てている。一昔前なら常に題材は日向の人物だけで読者の前に巨匠と呼ばれる先生たちに新進作家たちが挑んでいた気がするのだ...

最近、時代小説を読んでいると思うのだが、「挑む」と言う言葉が2種類存在するように思う。最終的には読者にたどり着くのだが、日蔭と日向の人物に大きく分かれてスポットを当てている。一昔前なら常に題材は日向の人物だけで読者の前に巨匠と呼ばれる先生たちに新進作家たちが挑んでいた気がするのだが、最近では日陰の人物にスポットを当てている傾向が強くなってきた。 「本懐に候」 主人公は安富才助に相馬主計、そして沢忠輔の3人である。中身をさっと見た瞬間に小脇に抱えた本だが、一般の方であれば文中に新選組の文字を見つけなければわからないと思う。彼ら3人が函館まで土方と共に命運を共にした新選組隊士である。そして捕縛後の島流しの生活。 刑期を終えたのちの暮らし。それらを書いた作品である。新選組であってもすでに御一新の時代の話であるので血生臭さなどは感じることなく描かれている人間ドラマです。瞬殺した本だが、新選組最後の局長相馬の姿…もう少し美しくしてほしかったな…

Posted byブクログ