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セックスと障害者 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2022/10/14

VICEで動画を見て、拝読。 障害者に持っている偏見が少しは解消された。 誰しもが性欲を持っており、それをどうマネッジするのかはよく考えないといけないポイントである。 一人一人違うという前提で一緒にその人の結論を積み重ねていく。正解というゴールはない。 障害者の親と兄弟問題。 結...

VICEで動画を見て、拝読。 障害者に持っている偏見が少しは解消された。 誰しもが性欲を持っており、それをどうマネッジするのかはよく考えないといけないポイントである。 一人一人違うという前提で一緒にその人の結論を積み重ねていく。正解というゴールはない。 障害者の親と兄弟問題。 結婚を周りが盛大に祝うと長続きする →障害者から学ぶ健常者のありよう。

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2017/07/10

ホワイトハンズという障がい者への性的介助サービスを行う団体の代表である著者が、障がい者と性の問題について様々な角度から実態と問題点を書いた一冊。 障がい者の性について、教育・犯罪・家族・マイノリティー・歴史・恋愛・結婚など様々な視点から書かれており、非常に勉強になりました。 そ...

ホワイトハンズという障がい者への性的介助サービスを行う団体の代表である著者が、障がい者と性の問題について様々な角度から実態と問題点を書いた一冊。 障がい者の性について、教育・犯罪・家族・マイノリティー・歴史・恋愛・結婚など様々な視点から書かれており、非常に勉強になりました。 そのなかでも障がい者の子供の話は印象に残りました。 また、性という人間において最もデリケートで、かつ誰もが持つものについて、障がい者において性とはどのように扱われてきたのか知ることができました。 そして、障がい者の性の問題を解決するために著者が行うホワイトハンズをはじめとした様々な支援団体があることやその活動内容から実態と様々な問題があることも知りました。 刺激的なタイトルの本書ですが、内容は非常に考えさせられるものが多く、障がい者同士の相互理解が乏しいなど今までの自分の認識が大きくズレていると感じるところも多くありました。 バリアフリーやLGBTについての理解は以前に比べると広がってはいますが、まだまだ偏見や無知な部分が多く、障がい者にとって自立することのできる生きやすさが感じられないところはあると思いました。 そして、本書の著者が行うホワイトハンズという障がい者の性的支援を行う団体を通じて障がい者の人間としての尊厳的な部分に触れ、そこから支援される立場ではなく自立するためにどのようにしていくべきかを深く考えさせられました。 障がい者にとって利他的な精神を持つために、ひとりひとりが社会的な問題として捉えていくことが大切であること。そこから自分にできることを行い、結果を積み重ねていくことが健常者との性についてのズレを解消し、自立するための道筋を照らしてくれるのでは無いかと本書を読んで強く感じました。

Posted byブクログ

2016/09/29

「(障害者の)性」という生々しい部分に焦点を当てているだけ、家族や兄弟が抱く特有の葛藤や悩みが、学校場面等で抱くそれよりもさらに深く、本質的だなと感じた。

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2016/08/23

障害者のセックスや恋愛の視点を身体障害者だけでなく知的障害、精神障害、LGBTや親兄弟のなど様々な視点で書かれている。 インパクトのある題名だが障害者も生だけでなく性を考え、自由恋愛できる社会を目指し、障害者も周りから「愛される」存在でなく、他人を「愛する」存在になることを選択で...

障害者のセックスや恋愛の視点を身体障害者だけでなく知的障害、精神障害、LGBTや親兄弟のなど様々な視点で書かれている。 インパクトのある題名だが障害者も生だけでなく性を考え、自由恋愛できる社会を目指し、障害者も周りから「愛される」存在でなく、他人を「愛する」存在になることを選択できる社会にする。 自立生活よりも恋愛の方が楽しいものね。 アモーレ!

Posted byブクログ

2022/06/01

障害者の性、というのはイメージ出来ない人が多いようだ。「純粋な天使」や「かわいそうな性的弱者」という画一的なイメージがあるが、障害者だって性欲もあれば浮気もする。ただそのチャンスがすくなかったり、自慰が自分で出来なかったりと、いくらかの課題がある。 その課題に手を差し伸べる射精...

障害者の性、というのはイメージ出来ない人が多いようだ。「純粋な天使」や「かわいそうな性的弱者」という画一的なイメージがあるが、障害者だって性欲もあれば浮気もする。ただそのチャンスがすくなかったり、自慰が自分で出来なかったりと、いくらかの課題がある。 その課題に手を差し伸べる射精介助サービス等を行う著者の団体の活動などを通じた、障害者の性の話。 結局のところ、障害者であってもなくても、その本質は変わらず、利己的な部分もあれば利他もある。セックスにかぎらず、純粋でかわいそうな、というイメージを脱することが出来なければ、所詮は斥力が働いてしまうのではないだろうか。 愛される障がい者から愛する障がい者へ、という章がある。これも決してセックスの話ばかりではない。ノーマライゼーションのためには、受け身だけでは不十分、ということだ。 ただ、行政のサービスなどをうまく利用すればするほど、かえってそこから遠ざかる可能性もある。このパラダイムを乗り越えてこそ、であるが、社会は意地悪だからなあ〜。LGBTで障害者、という場合はますます大変のようだ。 だが、こういう本を読んでいつも思うのは、では僕はなんの障害もマイナーな性的志向も持っていないのか? その線はどこで引かれるのか、ということだ。どこかでいっぺんに色が変わるわけではないと思う。 こういう風に思い出すと社会が息苦しい。その息苦しさを、常時、そしてずっと深く感じている人がいるということだ。そうしてわかったような気になっても何もしないから、また別の息苦しさを覚える。でも愛されるよりは愛したいね。すごいヒントや発見があるわけではなかったが、いくつかの短いフレーズが心に残った本だった。

Posted byブクログ

2016/06/07

すいすい読めるし、いろいろなことに言及はしているが、当事者ゆえの臨場感がないし、ひとつひとつの結論づけがありきたりで薄っぺらく、読後に何も残らない。背徳感とかそういったものはおもしろさという意味ではプラスになるが、当たり前のものとして書かれすぎていて、おもしろさがまるでなかった。...

すいすい読めるし、いろいろなことに言及はしているが、当事者ゆえの臨場感がないし、ひとつひとつの結論づけがありきたりで薄っぺらく、読後に何も残らない。背徳感とかそういったものはおもしろさという意味ではプラスになるが、当たり前のものとして書かれすぎていて、おもしろさがまるでなかった。総花的。出すことが目的ならそれでいいのだけど。

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2016/05/19

障害者の性について、最近、乙武さんの問題でも盛り上がっているけど、ひとりひとり違うから、なかなか難しいのかなと感じる。女性の障害者の性についての記載が少なかったように感じたが、女性にも性欲があるのに、なぜだろう?障害者であること以前に、女性の性欲についてはタブー視されがちだと思う...

障害者の性について、最近、乙武さんの問題でも盛り上がっているけど、ひとりひとり違うから、なかなか難しいのかなと感じる。女性の障害者の性についての記載が少なかったように感じたが、女性にも性欲があるのに、なぜだろう?障害者であること以前に、女性の性欲についてはタブー視されがちだと思う。障害者女性の性についての続編が出たら是非読んでみたい!女性にとっての性欲は、セックスとかオナニーとかが全てではないと思う。手をつないだり、ハグしたり、キスしたり。そういう欲求から始まっていくのではないか?障害者女性のそういった欲求に応えられるような社会的な仕組みをつくるのは可能なのだろうか?考え始めるとなかなか難しいけど、考えさせられるきっかけになる一冊でした。

Posted byブクログ

2021/01/05

これはやはり先生の専門に近いので意欲的でよみごたえがある。なるほどそうなっているのか、いろいろ難しいな、みたいな。

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2016/04/28

「障害者の性」という概念を持ち出した途端に「非障害者の性」が立ち現れる。そこに違いはあるのだろうか。障害とは個人の能力を制限するモノである。しかし、それだけだ。障害者はその点以外では非障害者と変わらない。それどころか二つのグループの間に明確な境などなく、個人が障害者であるのは言葉...

「障害者の性」という概念を持ち出した途端に「非障害者の性」が立ち現れる。そこに違いはあるのだろうか。障害とは個人の能力を制限するモノである。しかし、それだけだ。障害者はその点以外では非障害者と変わらない。それどころか二つのグループの間に明確な境などなく、個人が障害者であるのは言葉の定義によるものでしかない。障害自体がそれを制限する場合を除いて、二つの性を分けるものだって存在しない。本書の豊富なエピソードを読んでいると、「障害者の性」は不当に当事者から奪われているからこそ存在する概念だという気がしてくる。性の本質を考える起点となる一冊。

Posted byブクログ