歌をなくした日本人 の商品レビュー
話の上手い先生、という評判は聞いていたけれど、読むと確かにそうだろうな、と確信を持てる。本当に楽しくて、軽やかで、そして音楽と歌に対する真摯な向き合い方に感動してしまった。 気になるところにふせんを貼ったらほとんど全頁(笑)。全部書き写すわけにはいかないから座右の書にしようかな。...
話の上手い先生、という評判は聞いていたけれど、読むと確かにそうだろうな、と確信を持てる。本当に楽しくて、軽やかで、そして音楽と歌に対する真摯な向き合い方に感動してしまった。 気になるところにふせんを貼ったらほとんど全頁(笑)。全部書き写すわけにはいかないから座右の書にしようかな。 思わずクスリと笑ってしまうような語り口の中にも鋭い指摘がたくさん仕込まれていて、我が身を振り返りつつ身がすくむ思いをすることもしばしば。 歌って何だろう、音楽って何だろう。 この本を読んでいるとふと、真相に近づけた気がする瞬間がある。ような気がする・・・。 ここに引用したいたくさんのフレーズがあったけど、羅列しても嘘っぽく見えそうだからやめておこうかな。 凄い本に出会っちゃったな。
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まるで西洋人並みのステージ衣装で ベルカント奏法で朗々と歌う日本人 両手が使いやすいように 肩まで出たステージ衣装で 200年ほど前の西洋作曲家の 作品を滔々と弾く日本人ピアニスト 時折り そういう姿に 接することがあるたびに 言い知れぬ 違和感を 抱いてしまっていた ...
まるで西洋人並みのステージ衣装で ベルカント奏法で朗々と歌う日本人 両手が使いやすいように 肩まで出たステージ衣装で 200年ほど前の西洋作曲家の 作品を滔々と弾く日本人ピアニスト 時折り そういう姿に 接することがあるたびに 言い知れぬ 違和感を 抱いてしまっていた もちろん その人たちを非難しているのでなく なんか 違うなぁ と ずっと思ってきた そして 10年ほど前に 西アフリカの伝統音楽をベースに さまざまな伝統楽器を 奏でるミュージシャン に出逢って 「音楽」の愉しみを 体感した時に あっ そうだったのだ と 明治以来の 日本に入り込んて来た 学校教育経由の 西洋音楽至上主義とする 違和感に気が付いてしまった 数年前から 折に触れるたびに 手を出している 小泉文夫さんの著作 そして 上記の(友達となっている) ミュージシャンと 音楽の話を重ねるたびに その違和感が ますます明瞭になってきている 小島美子さんの この一冊 なんども そうそう その通り と 思わずうなずきながら 興味深く読みました
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