たとえば、すぐりとおれの恋 の商品レビュー
はらだみずき『たとえば、すぐりとおれの恋』 2016年 祥伝社文庫 はらだみずきさんの恋愛小説なんだと、少し新鮮な気持ちで読み始めました。 主人公、すぐりと草介とのすれ違いの恋。 解説にもあったけど、単なる男女の恋愛小説ではなく、家族とのつながりや愛といったテーマを含んだ物語...
はらだみずき『たとえば、すぐりとおれの恋』 2016年 祥伝社文庫 はらだみずきさんの恋愛小説なんだと、少し新鮮な気持ちで読み始めました。 主人公、すぐりと草介とのすれ違いの恋。 解説にもあったけど、単なる男女の恋愛小説ではなく、家族とのつながりや愛といったテーマを含んだ物語でした。 小説では一人称がすぐりと草介と順番に展開されるのも心地よく、そしてまた「それは誤解だよ」「それを言葉にすればいいのに」と読者の心情にどんどん入り込んでくるので楽しかったです。 そしてラストの展開と余白と余韻。 でも僕には〝ふたりはもう大丈夫だ〟と確信のようなものを感じました。希望も含めてですけど。まだまだこれからも色々あるだろうけど、やっと二人は歩み始められたんだと思いました。 心にすうっと入り込んでくる、そして余韻を楽しめる素敵な作品でした。 #はらだみずき #たとえばすぐりとおれの恋 #祥伝社文庫 #読了
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嫌な思いをさせられた相手と結局同じことをしてしまう草介は、幼いし甘えてると思った。幼少時の経験は大人になっても影響を及ぼすのだろうけど。 すぐりはちょっととぼけてる面もあるけど、まっすぐ育った素直さで、草介を過去のしがらみから開放してあげてほしい。 明るい未来が期待できる終わり方...
嫌な思いをさせられた相手と結局同じことをしてしまう草介は、幼いし甘えてると思った。幼少時の経験は大人になっても影響を及ぼすのだろうけど。 すぐりはちょっととぼけてる面もあるけど、まっすぐ育った素直さで、草介を過去のしがらみから開放してあげてほしい。 明るい未来が期待できる終わり方で満足です。
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人間は海の波みたいなものかもしれない。 引き潮満ち潮、寄せたり引いたり。 一日の中で、一週間の中で、ひと月の中で、 同じ一人の人間も変わり続ける。 全体的な流れはあっても、 一瞬として同じときはないといえる。 それが二人となるとその組み合わせは無限大。 打ち消しあったり、ぶつか...
人間は海の波みたいなものかもしれない。 引き潮満ち潮、寄せたり引いたり。 一日の中で、一週間の中で、ひと月の中で、 同じ一人の人間も変わり続ける。 全体的な流れはあっても、 一瞬として同じときはないといえる。 それが二人となるとその組み合わせは無限大。 打ち消しあったり、ぶつかったり、 時には共振して大きなうねりにもなる。 同じようにはならないから、反発もする。 同じようにならないからこそ、 いいこともある。 どこに転がっていくかはわからない。 時の運があり、もちろん相性もある。 ケーブルTVの営業マンと保母さんの二人。 何気ない恋模様が描かれる。 どこにでもいる平凡な二人といえるけれど、 それぞれ各々の事情があり感情がある。 一般的ではあるけど、個別であり特別なものだ。 毎回毎回変わる波をお互いに抱え、 はしゃいだり苦しんだり、 希望を感じたり裏切られたり。 最初はうまくいかないだろうなと感じる。 途中からうまくいって欲しいと願う。 二人がひとつの時間を過ごす、 ともに過ごしていこうと決めるのは、 実はひとつの奇跡なのだと気づかされる。
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ただの胸キュンラブストーリーではい。 ある1組の男女の話。 わりと癖のある男性と、いい感じにスキのある素直な女性の話。 男性の癖が強すぎてびっくり。
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加世子さんがとってもいい。 「そりゃあ、うまくいっているときは、だれでも良い人なのよ」 恋愛だけじゃなくて。 何か起きたとき、ふとした瞬間に出る本性、そして人柄。 自分はどう思われてるのかな。
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最後まで読めた、という感じ。 恋愛ものだけれどきゅんとするところは無かった。 よくある男子が過去に何か背負ってるパターンだけど、もう少し読み応えのある解決方法は無かったものか。 すぐりという名前が可愛くて買ったけれど、正直、勿体無かったかな。作者さんごめんなさい。
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