疾風に折れぬ花あり の商品レビュー
歴史史料を基にした本格的な歴史小説で、家系図や土地名などを調べながらじっくり読むのが好きなので読了まで時間がかかってしまいましたが、読了後の満足感が非常に大きいです。 松姫さま改め信松尼さまのことはもちろんですが、戦国の世の動きや天下人たちの周辺事情、八王子宿が整っていく様子な...
歴史史料を基にした本格的な歴史小説で、家系図や土地名などを調べながらじっくり読むのが好きなので読了まで時間がかかってしまいましたが、読了後の満足感が非常に大きいです。 松姫さま改め信松尼さまのことはもちろんですが、戦国の世の動きや天下人たちの周辺事情、八王子宿が整っていく様子など知らないことが多くとても勉強になりました。
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2022.6.13完了 古い言葉遣いを残しつつ表現が丁寧であるから時に難しく感じることがある。しかしただ堅苦しいだけではないので読み応えがある。おもしろかった。
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武田信玄の五女松姫の物語。 松姫と言えば、織田信秀との悲恋を主題とされるものまあるが、一族滅亡の悲運に耐えて、三人の幼い姫君、武田勝頼の娘貞姫、仁科盛信の娘督姫、小山田信茂の娘香具姫を養育し、八王子での武田家遺臣達の心の支えとして時代を強く生き抜いていく様子を描いている。 疾風に...
武田信玄の五女松姫の物語。 松姫と言えば、織田信秀との悲恋を主題とされるものまあるが、一族滅亡の悲運に耐えて、三人の幼い姫君、武田勝頼の娘貞姫、仁科盛信の娘督姫、小山田信茂の娘香具姫を養育し、八王子での武田家遺臣達の心の支えとして時代を強く生き抜いていく様子を描いている。 疾風に勁草を知る、激しい風が吹くことにより、初めて折れない強い草が見分けられる。戦国時代を強く生き抜いた女性の物語として感動します。
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この作者の本は2冊目。 1冊目の豪姫の話よりは、こっちが楽しかった。 それにしても、あっさりとした作者さんなのでしょう。 恋愛要素が、もう少し欲しいと感じる2冊目。 この本については、結構楽しめたのですが、この方会津に思い入れがあるらしく、この松姫も会津つながりで選ばれた様で、...
この作者の本は2冊目。 1冊目の豪姫の話よりは、こっちが楽しかった。 それにしても、あっさりとした作者さんなのでしょう。 恋愛要素が、もう少し欲しいと感じる2冊目。 この本については、結構楽しめたのですが、この方会津に思い入れがあるらしく、この松姫も会津つながりで選ばれた様で、これ以外の本は会津に特別な興味がなければなかなか退屈してしまいそうなニッチな分野の方を扱っているので、次にこの作者と出会うのはあるか、大分先でしょう。。。 徳川家康をあまり好きじゃないのだけれど、この本でも武田家なき後に、その縁者を探しまくり嫁にしたりといやらしく描かれている。また、その息子もしたりで、あまり魅力的な書かれ方をされていない。作者さんもお嫌いなのかしら?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
信玄の娘の松姫の歴史小説。 松姫のことは大体知っていましたが、武田氏滅亡からの逃避行劇や庵での養蚕織物業物語は面白かったです。 松姫といえば、自分の世代は「おんな風林火山」の鈴木保奈美ですが、TVは武田家滅亡で終わってしまったので、この小説はその続きのように感じ、勝手に鈴木保奈美に脳内変換していました。 また、「真田丸」も武田氏滅亡から始まりますが、武田氏のその後は描かれていないので、その点でも興味深かったです。 さらに、作者は大の保科正之通で、自分も大好きな人物なので、その前日譚としても楽しめました。
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