ふたりの季節 の商品レビュー
三十年ぶりに偶然会えた恋人との時間。 記憶がよみがえり、今目の前にいる人との 時と思い出が鮮明に浮かび上がる。 と、これだけ書くと、ありふれた話のようなのに、 小池真理子さんが描くと、美しい夕暮れの かつて恋人だった美しい二人の情景が 浮かび上がり、心躍らせて一気読みしてしまう...
三十年ぶりに偶然会えた恋人との時間。 記憶がよみがえり、今目の前にいる人との 時と思い出が鮮明に浮かび上がる。 と、これだけ書くと、ありふれた話のようなのに、 小池真理子さんが描くと、美しい夕暮れの かつて恋人だった美しい二人の情景が 浮かび上がり、心躍らせて一気読みしてしまう。 ほろ苦い中にも、今を肯定する言葉が 胸に刺さる。 特別な時間を過ごしたような読書時間だった。
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【2024年70冊目】 四日間の休みを取ることになり、入ったことのないカフェで束の間の休息を楽しんでいた由香の目の前に飛び込んできたのは、かつての恋人だった。互いに目が合った瞬間に相手を認識し、数十年ぶりの再会で話にも花が咲く二人。とある季節に出会い、別れ、再会した男女の恋愛を描...
【2024年70冊目】 四日間の休みを取ることになり、入ったことのないカフェで束の間の休息を楽しんでいた由香の目の前に飛び込んできたのは、かつての恋人だった。互いに目が合った瞬間に相手を認識し、数十年ぶりの再会で話にも花が咲く二人。とある季節に出会い、別れ、再会した男女の恋愛を描く。 自分では手に取ることのないだろう小説に触れるのは、思いもよらず楽しいことだなと思わせてくれた一作。この作品の中では、登場人物2人が再会したところが、物語が一番動く山場であり、それ以降は思い出話に収斂していきます。 これだけ多くの人類がいる中での出会いと別れはそれだけでも奇跡的なことで、数十年を経て再会した2人はどこか運命的な結びつきがあるのかもしれません。 一度は途切れた縁が再び繋がって、新たな始まりを感じされるところで物語は幕切れとなりますが、どこか清々しい読了感が残りました。 読んでいる間中、藤井風さんの「満ちてゆく」が頭の中で流れていました。
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若い頃に愛した人は忘れないというのは本当のことだと思います。 二人でいる時間が混ざり合って一つの思い出になるからこそ、数年後に会っても色褪せずに思い出が浮かび上がってくるのだと感じます。 私も二人の思い出を沢山作って一生忘れられない恋をしていきたいです。
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昔の恋人に再会して昔話に花を咲かせる。ほんの一時の時間を過去を振り返りながら美しくまとめられた作品。小池先生のこーゆー短編が本当大好き。
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詳しくは覚えてないけど、年の差恋愛系だったはず。描写がリアル、女性的、そしてストーリー展開が刺さる。女性におすすめ。
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小池真理子は新聞で亡くなった夫のことをしみじみと書かれていた!初恋で結婚まで考えたが別れたかれと出会った!その時のことを書いた!そのごは、 彼女はいい恋をしていると感じた!
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久々に小池真理子作品を読んだ。 淡々と流れる日常をゆったりと描くのは さすがと思う。 ただ、あまり大きな起伏のない物語であっさりしてる。ひきこまれるが、ちょっと物足りないかな。
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50代ぐらいの女性が主人公で、見えている景色の違いを感じた 運命とか縁とか 大切な人の栄転を喜べないのは悔しい。 寂しいけど、喜べる人でありたいと思った
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由香が高三の頃から数年間付き合っていた拓と30年後に偶然出会うという話。由香の回想や拓との思い出話で学生時代のふたりの物語が綴られる。時代背景は10年のズレはあるが、まるで自分の話じゃないかと思った。新たな社会人生活を前にして、お互い好きすぎて、どうしていいかわからず、別れてしま...
由香が高三の頃から数年間付き合っていた拓と30年後に偶然出会うという話。由香の回想や拓との思い出話で学生時代のふたりの物語が綴られる。時代背景は10年のズレはあるが、まるで自分の話じゃないかと思った。新たな社会人生活を前にして、お互い好きすぎて、どうしていいかわからず、別れてしまう。
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一気読み。短くてあっとゆう間に読み終えてしまった。素敵な文章や素敵な言葉が多かった印象。 恋人同士の文通がなんだかくすぐったく、今だとクサイ台詞なのに、それが真っ直ぐな愛に思えて羨ましい時代だなと思った。
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