映画女優 若尾文子 新装版 の商品レビュー

四方田犬彦,斉藤綾子

2017/08/12

四方田犬彦＆斎藤綾子　著「映画女優　若尾文子」、２０１６．４発行です。若尾文子は、日本映画が頂点の時、そのまさに頂点に位置していた女優だと。これまで神話化されている女優、戦前では原節子と李香蘭（山口淑子）、１９５０年代、若尾文子の世代だと、久我美子、香川京子、有馬稲子、岡田茉莉子、南田洋子、司葉子といるけど国民的な規模で神話化されたのは若尾文子と。６０年代では吉永小百合、７０年代では山口百恵。若尾文子は、「男に尽くす女」を演じながら、密かな抵抗をしていたからこそ、圧倒的な存在感や緊張感がうまれていたと。