倒叙の四季 の商品レビュー
秋はちょっとつまらなかったけど、春夏冬は面白かったです。 倒叙ミステリは私の好みかも。こういう書き方だと、分かりやすくてドキドキ感があって面白い。
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「完全犯罪完全指南」と題された有料ファイル。それはネット上にどこからともなく現れ、数時間で消える。購入した人物の元にはファイルが届くが複製は不可能で、しかも数日経つと完全に消滅してしまうらしい。 そのファイルを入手し、完全犯罪を目論む4人の男女。しかし隅々までよく考えられた犯罪は...
「完全犯罪完全指南」と題された有料ファイル。それはネット上にどこからともなく現れ、数時間で消える。購入した人物の元にはファイルが届くが複製は不可能で、しかも数日経つと完全に消滅してしまうらしい。 そのファイルを入手し、完全犯罪を目論む4人の男女。しかし隅々までよく考えられた犯罪は、1人の刑事の手によって暴かれていく。一体何を、どこをミスしてしまったのだろう?
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完全犯罪を目論む犯人のミスに何でも気付いちゃう古畑的な連作短編。海埜刑事は芸術探偵シリーズとやらでお馴染みなのかな?
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初めての深水黎一郎作品。芸術探偵シリーズというモノらしいですが、それを知らないために「冬」での「私」を誰だろうと思いながら読んでました。多分ファンならおおっと言うところなんでしょうが。 ところで各タイトルがなかなかよくできてますよね。
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文学的描写は極力削ぎ落とされ、大人の推理クイズの様相でミステリに集中できるしサクサク読める。タイトルの通り、フーダニットではなく「犯人は何を間違えたか?」のコロンボ的演出。追い詰める海埜刑事が「相棒」の杉下右京にオーバーラップ。7.5
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完全犯罪完全指南という裏ファイルを用いて行われる完全犯罪をわずかなミスから暴いていく倒叙ミステリー。ただミスが稚拙だったりして今ひとつ楽しめなかった。最後探偵が変わった意味もはっきりわからないし。エピローグはやり過ぎでは。
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多分シリーズものなのかな。古畑のように最初から犯人が分かっていて、その犯人も最後の話以外は自己中心的考えの典型的タイプなので、心痛めずに読めます。
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最初から犯人が分かっているっていうのは、古畑任三郎的な気分で読めた。どこで犯人はミスるのかな、っていう。そして最後にうまくオチがついている。
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倒叙ものの本格ミステリ連作集です。 四作品入っていますが、いずれも、実行から始まり、捜査の過程でサスペンスが盛り上がり、解決編で終わる。美しいミステリ連作集でした。最後はすべてを瞬一郎が解決しますが、海埜の優秀さを示した好作品ですね。 久々に芸術探偵シリーズも読みたいですね。
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連作倒叙ミステリ。完全犯罪の手口を詳しく解説した「完全犯罪完全指南」を手にして完全犯罪に挑む犯人たち。でももちろん、タイトル通りそれはことごとく破られてしまうわけですが。いったいどこにミスがあったのかを考えながら読むのは、探偵よりもむしろ犯人に移入して楽しめるかもしれません。 そ...
連作倒叙ミステリ。完全犯罪の手口を詳しく解説した「完全犯罪完全指南」を手にして完全犯罪に挑む犯人たち。でももちろん、タイトル通りそれはことごとく破られてしまうわけですが。いったいどこにミスがあったのかを考えながら読むのは、探偵よりもむしろ犯人に移入して楽しめるかもしれません。 そして各事件の謎解きだけかと思いきや。「完全犯罪完全指南」に潜む謎もまた……! なんにせよ、完全犯罪っていうのは夢のまた夢なのかもしれません。現実には、その方がぐっと平和でしょうけれどね。
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