見えない鎖 の商品レビュー
切なすぎて、涙がとまらない…! と帯にありましたが、そこまでではありませんでした。 ヒロインは神戸に住む女子短大生の生田有子。ある日、警備員をしている父親が帰宅途中に刺殺されます。 人に恨まれることなんてない父親がなぜ殺害されてしまったのか? 父親の勤め先の警備会社社長で元刑事...
切なすぎて、涙がとまらない…! と帯にありましたが、そこまでではありませんでした。 ヒロインは神戸に住む女子短大生の生田有子。ある日、警備員をしている父親が帰宅途中に刺殺されます。 人に恨まれることなんてない父親がなぜ殺害されてしまったのか? 父親の勤め先の警備会社社長で元刑事の中原と共に事件の真相を明らかにしていきます。 そんな中、犯人と思われる人物が自殺! なぜ、犯人は自殺したのか? ってこの中原が切れ者! 元刑事ということで、この二人で、どんどん事件の真相に迫っていきます。 そんなことある(笑)? 父親の業務日誌に残された工事現場の事故。 その事故で寝たきりになってしまった女性。 父娘をすて、他の男と失踪した母親。 徐々に明らかになる真相。 といった展開でした。 そして、明らかになった真相は帯にあるとおり「切ない」そして「哀しい」 楽しめました!
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父子家庭に育った女性が父親を失う悲劇に見舞われ、そこから立ち直る過程が描かれる。 あらすじにミステリとあったのでそうなのかと思いきやまるで違っていてそこだけが期待外れ。 文章、章立ては上手いが読み応えと言われるとそこまで、と言ったところ。一人の人間が闇に呑まれ、それでも光を失わな...
父子家庭に育った女性が父親を失う悲劇に見舞われ、そこから立ち直る過程が描かれる。 あらすじにミステリとあったのでそうなのかと思いきやまるで違っていてそこだけが期待外れ。 文章、章立ては上手いが読み応えと言われるとそこまで、と言ったところ。一人の人間が闇に呑まれ、それでも光を失わない様がもっと見たかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ミステリー要素等はなく、人との繋がりや気持ちとの向き合い方に重心をおいた作品でした。 私も親を亡くしている身です。主人公である有子の悲しみが自身の経験と重なってしまいました。死後間も無い数日(いや数年)は、いつものルーティンや物、思い出は本人以上の存在感を出してしまいます。そんな有子も一人にならずに父の事を懸命に解明しようとしてくれる人たちがいて本当に良かった。まだ若い有子が健気で逞しくて、どうか幸せになって欲しいと思いました。 珠乃さんとの会話の一つにあった、不仕合せの意味に考えさせられました。有子はこの時は同情をされているのか?と解釈していました。 愛情という感情と向き合う覚悟をした有子は、この台詞を今聞くとどう思うのだろう。考えが変わっているのかな?前向きに考えられるといいなと思います。
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父と二人暮らしで、短大で栄養学を学ぶ生田有子。ある日、父親が「知らない男に刺され」て殺された。 父の勤め先だった警備会社の元刑事中原の助けを借りながら、有子は父親がなぜ殺されなければならなかったかを調べていく。 父と有子を捨てて、他の男と失踪した母親との再会、父親の警備中に工事現...
父と二人暮らしで、短大で栄養学を学ぶ生田有子。ある日、父親が「知らない男に刺され」て殺された。 父の勤め先だった警備会社の元刑事中原の助けを借りながら、有子は父親がなぜ殺されなければならなかったかを調べていく。 父と有子を捨てて、他の男と失踪した母親との再会、父親の警備中に工事現場で起きた事故の被害者との出会い… ミステリーとしての謎解きや犯人探しの要因は期待しない方が良いです。 人の優しさ、強さとは何かを考えさせられる作品。
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図書館の返却に置いてあった本。 さらーとあらすじ読んで、厚みもあるしガッツリミステリーたのしもーって思って借りたけど、面白くなくはないけど。色々突然そこで恋愛に発達!? みたいはツッコミはちょいちょいあるし、あれはどーなったの? など、伏線のような話の流れのオチつかず、、、 ...
図書館の返却に置いてあった本。 さらーとあらすじ読んで、厚みもあるしガッツリミステリーたのしもーって思って借りたけど、面白くなくはないけど。色々突然そこで恋愛に発達!? みたいはツッコミはちょいちょいあるし、あれはどーなったの? など、伏線のような話の流れのオチつかず、、、 最後まで緩やかに読めるけど、まぁ、そういうとこでまとまるよね。な、感じでダラダラと終わる。 わたし的にそばにいた元刑事が黒幕だったらかなりの衝撃だったのにな。と、思わないでもない。笑笑 話の綴り方は丁寧でそこそこ入り込めるんだけど、全体的にパッとしない。
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9歳で母が家を出て行ってから、父子家庭ながら仲良く暮らしてきた有子。 そんな最愛の父がある日突然殺され、犯人は自殺。 父の上司の元刑事の中原と共に、事件を追う。 家族の突然の死を経験した者としては、お腹もすかず葬儀の記憶も曖昧で、家の中の何を見ても涙が出てくる気持ちがよくわかる...
9歳で母が家を出て行ってから、父子家庭ながら仲良く暮らしてきた有子。 そんな最愛の父がある日突然殺され、犯人は自殺。 父の上司の元刑事の中原と共に、事件を追う。 家族の突然の死を経験した者としては、お腹もすかず葬儀の記憶も曖昧で、家の中の何を見ても涙が出てくる気持ちがよくわかる。 何度も出てくる、料理の描写が美味しそうで、あたたかく「食」というのはやはり大切なんだなと感じた。 ただ最後まで母親には共感できなかった。
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ふと、最近話題の100日後に死ぬワニを思い出しました。話の内容からはそれてしまうけど、人間いつ死ぬかわからない。自分もだけど自分の周りも。どこかでそう思って過ごしていかないといけない。例え周りで不幸なことが起きても、そのあとどう生きるのかが問われてるのかな。不仕合せでも不幸ではな...
ふと、最近話題の100日後に死ぬワニを思い出しました。話の内容からはそれてしまうけど、人間いつ死ぬかわからない。自分もだけど自分の周りも。どこかでそう思って過ごしていかないといけない。例え周りで不幸なことが起きても、そのあとどう生きるのかが問われてるのかな。不仕合せでも不幸ではない。
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父子家庭で、父と娘、支えあって生きてきたのに、突如父は刺されて死んでしまう。 家族や友人との繋がりと、青天の霹靂のようにふりかかる不幸、そして不幸の連鎖。 身近に起こり得るかもしれない事件とそこからの再起。「食」の大切さをところどころで訴えている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
父親が犯人の勘違いで殺されると言う何ともいえない結末、、 警備会社で警備員として働く父親が「知らない男」に刺されて亡くなる。警備会社の社長.中原の協力のもと真実を調べる娘の有子。 9歳の頃に家を出て行った母親の身勝手な振る舞いにイライラ。今の父娘の絆を強くするキッカケになる人物だったのかもしれないが、あまりに感情なく登場し、最後もサラッと消えて行く。 人の心理の描き方が少し浅い気がした。 結果、男に騙され、植物状態になった女子大生(明菜)の父親の勘違いで父親を殺されたにも関わらず、有子は明菜を想い、父親の死と向き合って行く、、 本当にそんな簡単なものだろうか? もっと、有子の葛藤、苦しみを生々しく描いていれば理解できていたかもしれないけれど、真実が分かってもあっさりと進んでいく有子の気持ちに違和感。 久しぶりの読書。静かな内容だったけれど、もっと心を揺るがされる作品かも思っていただけに残念。
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