たいこもち玉介一代 の商品レビュー
戦前の「粋」の世界を垣間見たような感じだった。 ただ、その分浅草といった戦災が特に激しかった地域と関わりが深かったため、著者が間一髪で戦災を逃れたことと不幸にも戦災で命を落としたその地域の人たちのエピソードは、背筋が寒くなった。
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幇間として生きた著者が語るお座敷文化と昭和の艶っぽい世界の人間模様。社用族が幅をきかせる前の粋で豪勢な遊びの様子が窺われて興味深い。ただし載せることができなかった際どいエピソードはさぞや多かったことであろうし、それを読むことができないのは残念である。
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