コルトM1851残月 の商品レビュー
江戸で廻船問屋の番頭郎次は、抜け荷の手配や商売敵を葬る裏家業に精通していた。そんな郎次の相棒はシリンダー式拳銃コルトだった。当時は連射式拳銃は珍しく足がつかない様に殺害現場や死体処理には万全を排した。 表も裏の商売も順調な矢先に蔵前にある札差祝屋の主人儀平から商いから外れる...
江戸で廻船問屋の番頭郎次は、抜け荷の手配や商売敵を葬る裏家業に精通していた。そんな郎次の相棒はシリンダー式拳銃コルトだった。当時は連射式拳銃は珍しく足がつかない様に殺害現場や死体処理には万全を排した。 表も裏の商売も順調な矢先に蔵前にある札差祝屋の主人儀平から商いから外れる様に沙汰が有った。(札差:米の運搬、仲介や金貸業) ゆくゆくは儀平の後釜と目されていた郎次は右腕の喜之松が義兵や大番頭邦五郎のスパイで裏切られていた。 組織に裏切られたコルト使いの郎次が自身のメンツと親兄弟の敵を取る為に復讐するストーリーです。主役は郎次と6連発コルトで刀が武器の主力の時代に速射技術を会得した郎次にはもはや敵無しの戦いです。ならず者で平気で殺人を犯してきた冷徹な郎次が子供を救ったり妾と一緒に復讐に挑む姿は胸がすく思いです。
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江戸を舞台としたガンアクションノワール!? 昼間は廻船問屋の番頭! 夜は江戸の闇の金融を牛耳る一味の大幹部! そして、コルトを相棒に組織の邪魔者を消し去るスイーパー! 主人公の郎次は残月の異名を持ち組織での将来が約束されていた・・・ はずが・・・ ある殺しで暗転!?窮地に...
江戸を舞台としたガンアクションノワール!? 昼間は廻船問屋の番頭! 夜は江戸の闇の金融を牛耳る一味の大幹部! そして、コルトを相棒に組織の邪魔者を消し去るスイーパー! 主人公の郎次は残月の異名を持ち組織での将来が約束されていた・・・ はずが・・・ ある殺しで暗転!?窮地に立たされる! 味方が寝返り、誰も信じられない中、相棒のコルトだけを信じ自分の為に突き進む! 郎次カッコいいです! 因みに本作との出会いはラジオでした。 それと、全然違う物語ですが何故か中村文則の『掏摸』を思い出してしまいました。
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江戸を舞台としたノワール。 当時としては段違いの高性能銃、コルト M1851 を持つ主人公が淡々と悪さをしている中でちょっとした熱さを見せるのが特徴的。 この手の話でチャンバラが出ないのは珍しいですね。 主人公がピンチに陥ってからの展開の早さが好印象でした。 オチもきれいでしたね...
江戸を舞台としたノワール。 当時としては段違いの高性能銃、コルト M1851 を持つ主人公が淡々と悪さをしている中でちょっとした熱さを見せるのが特徴的。 この手の話でチャンバラが出ないのは珍しいですね。 主人公がピンチに陥ってからの展開の早さが好印象でした。 オチもきれいでしたね。
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大藪春彦賞というのもうなずける。まだ、文章に硬いところはあるが、アクションシーンはさすが。ただ、コルトの操作方法が、実は最後まで完全に把握できなかった。この銃を手に入れても死んじゃうな。
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久しぶりに「傑作」と思えた作品。「機龍警察」の頃から、よく耳にしていたので気になっていた作家だけど、読むのは本作が初めて。 主人公を含めて悪人ばかり出てくる江戸時代を舞台にしたギャング小説。どちらかというと苦手な分野だけど、はじめは謎めいている主人公の背景が、ストーリーの進...
久しぶりに「傑作」と思えた作品。「機龍警察」の頃から、よく耳にしていたので気になっていた作家だけど、読むのは本作が初めて。 主人公を含めて悪人ばかり出てくる江戸時代を舞台にしたギャング小説。どちらかというと苦手な分野だけど、はじめは謎めいている主人公の背景が、ストーリーの進展とともに徐々に明らかになっていく構成の巧みさに、一気に読んでしまった。また、殺しのシーンの緊迫感の作り方など、とにかく作者の上手さが光る作品だった。 読後すぐに書店に行って、文庫化している作者の作品を買い込んでしまった。これからが楽しみ。
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ダークで渋い時代小説で江戸時代末期なんだけど、チャンバラではなく、ガンアクションがめちゃめちゃカッコイイ。 主役も含めて、一癖ある男女のオンパレードで、腹の裏の探り合いばかりゆえに、緊張感がずーっと継続。だからこそ焦るようにどんどん読み進めてしまう。救いがないようだけど、読む人し...
ダークで渋い時代小説で江戸時代末期なんだけど、チャンバラではなく、ガンアクションがめちゃめちゃカッコイイ。 主役も含めて、一癖ある男女のオンパレードで、腹の裏の探り合いばかりゆえに、緊張感がずーっと継続。だからこそ焦るようにどんどん読み進めてしまう。救いがないようだけど、読む人しだいで感想は変わるかも。 とにかく面白かった。この人の作品は、1つ読むと他の作品も読みたくなる。癖になる感じがする。 身近な人に読んでもらい、語り合いたい気分になっている。
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月村了衛 著「コルトM1851残月」、2013.11刊行、2016.4文庫化。江戸末期、昼は廻船問屋の番頭、夜は儀平一味の大幹部、郎次(ろうじ)の物語。六連発のコルトが彼の切り札。月村了衛さんの作品はテンポがよくて気に入ってます。でも、この作品は、江戸時代だからか? 展開がゆるす...
月村了衛 著「コルトM1851残月」、2013.11刊行、2016.4文庫化。江戸末期、昼は廻船問屋の番頭、夜は儀平一味の大幹部、郎次(ろうじ)の物語。六連発のコルトが彼の切り札。月村了衛さんの作品はテンポがよくて気に入ってます。でも、この作品は、江戸時代だからか? 展開がゆるすぎてついて行けなかったです。
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お江戸の裏金融業に蔓延る一味に、表裏合わせて浮かぶ残月の如く、刃紋が煌く日本刀ではなく六連コルトをぶっ放す稼業人。 痛快アクションではあるが、描かれる場面場面は感慨深い。国家間から一個人の感情の起伏まで、一冊にまとめるには、あまりにもとっ散らかりそうな内容だが、著者の筆腕は素...
お江戸の裏金融業に蔓延る一味に、表裏合わせて浮かぶ残月の如く、刃紋が煌く日本刀ではなく六連コルトをぶっ放す稼業人。 痛快アクションではあるが、描かれる場面場面は感慨深い。国家間から一個人の感情の起伏まで、一冊にまとめるには、あまりにもとっ散らかりそうな内容だが、著者の筆腕は素晴らしい。 近現代、英国紳士と呼ばれるステレオタイプがアヘン戦争時の発端の鬼畜道、勧善懲悪のアメリカナイズ、切った張ったの渡世の人情、と思えばストックホルム症候群からの.. 初めて読んだ著者だが、よくもこの薄さの中にまとめあげたものだと驚く。 ただ、巻末の後書の馳星周の件は不要。せっかくの良い作品が台無しだ。
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前半部と後半部のどちらがより好きか? と問われたなら迷わず答えられますが、 それは単に好みの問題。 兎に角、頭の先から足のつま先まで 重厚で暗い世界観に どっぷりつかりながら 楽しく読み終えました。
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週刊文春で月村了衛の「コルトM1847羽衣」が始まった。ということで、最近出た本書を購入。わりと週刊誌の連載小説から未知の作家の本を買うパターンが多いです。
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