ジーヴズと婚礼の鐘 の商品レビュー
ジーヴズシリーズ、まさかの続編! ジョージアナって、私が読んだシリーズに出てきた、レディ・フローレンスとかボビーとかオノリアとは違って、ゆるふわバーティをありのままに受け入れて愛してくれる女性ですね。 故ウッドハウスはバーティを独身のままにしておきましたが、やっぱりこんなふうに幸...
ジーヴズシリーズ、まさかの続編! ジョージアナって、私が読んだシリーズに出てきた、レディ・フローレンスとかボビーとかオノリアとは違って、ゆるふわバーティをありのままに受け入れて愛してくれる女性ですね。 故ウッドハウスはバーティを独身のままにしておきましたが、やっぱりこんなふうに幸せになるほうがいいと、私は思いますよ。
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小説 ウッドハウス没後のファン作品 キリスト教やヨーロッパ史を知るほどに深く味わえる…気がする。 (主人公のバーティは英国貴族で、歴史に絡めてご先祖の栄光を語ったりする) ●p86 滞在先の館の主を評して 田舎の大建築物に一家言ある僕からすれば、サー・ヘンリーなるじいさんは当主として称賛すべき務めを果たしていると言わざるを得なかった。おそらくはアン女王の治世に建てられ、スペイン継承戦争といった利の大きな遠方での争いごとでせしめた品々が、かつら頭の先祖によりむやみに溜め込まれてきたのは容易に窺えた。 ●p126 有能執事ジーヴズとのやりとり 「その時代にはもう、かのアイザック・ニュートンが偉業を成し遂げていたはずだよな? 「物理学の知識の普及は、著しく遅れていたのでありましょう ●p292 すでにトラピスト会士の年次総会 ーそんなものがほんとうにあればだがー をも凌ぐ静けさに包まれていたので、この場面での沈黙にはもうさほど驚きはしなかった。
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シリーズの雰囲気を踏襲しつつも現代風にちょっと読みやすくした、って感じ。登場人物の傍若無人さが薄く、終わりはキレイにまとめ過ぎている感がある。元の文からか訳文からかはわからないけど、どこか違和感があって、別物のとして楽しむべき。
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有閑紳士バーティと天才従者ジーヴズは、英国ではホームズ&ワトスンと同じくらい有名な名コンビらしい(訳者後書きより)。その原作をベースに、ファンでもある作者が、正式な依頼を受けて書いた作品。といったようなことを全く知らずに読んだわけだが、突っ走り気味だが憎めない主と、洞察力...
有閑紳士バーティと天才従者ジーヴズは、英国ではホームズ&ワトスンと同じくらい有名な名コンビらしい(訳者後書きより)。その原作をベースに、ファンでもある作者が、正式な依頼を受けて書いた作品。といったようなことを全く知らずに読んだわけだが、突っ走り気味だが憎めない主と、洞察力に優れ、時に慇懃無礼なところもないではないが、しっかりと主を支える従者の黄金コンビによるドタバタ劇であり、ほかの作品を知らなくてもそれなりに面白く読めた。 冒頭部分の外国ものらしい仰々しいジョークに若干ひいたが、すぐに慣れるし、全体とおしてそういった台詞回しが多くはないので読みやすい。訳者さんがよいのだろう。
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ジーヴスシリーズのパスティーシュです。ジーヴスシリーズは楽しいし好きだけど、語れるほど詳しくはない。その程度のファンでも、謝辞に涙ぐみ、意表を突くオープニングで一瞬反感を持ち、でもすぐに「やっぱりジーヴスはこうだよね!」と楽しめる作品でした。 相変わらずの騒動に笑い、バーティーの...
ジーヴスシリーズのパスティーシュです。ジーヴスシリーズは楽しいし好きだけど、語れるほど詳しくはない。その程度のファンでも、謝辞に涙ぐみ、意表を突くオープニングで一瞬反感を持ち、でもすぐに「やっぱりジーヴスはこうだよね!」と楽しめる作品でした。 相変わらずの騒動に笑い、バーティーの行動に呆れ、ジーヴスの計算と言い回しに感心し。パスティーシュだというのも忘れて読み進めていくと、最後ではやっぱりシリーズとは別なんだと感じることに。ハッピーエンドなんだけれど、馴染んだキャラクターにお別れするようなさみしさもあったりします。この作品の続編ではないものをまた読みたくなりました。
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