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とろ蜜美女めぐりの桃色バスツアー の商品レビュー

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メイン+サブのはっきりしたヒロイン構成で読ませる恋愛青春官能物語

ここ最近は奇抜なアイデアで面白味のある作品も上梓してきた作者にしては珍しさ(?)さえ感じる王道の恋愛路線ではなかろうか。ただ、リアルドリーム文庫で続いている「とろ蜜」シリーズの一環とすれば納得のいく作風でもある。大学へ通う18歳の主人公が1つ上の先輩へ想いを寄せつつ紆余曲折するス...

ここ最近は奇抜なアイデアで面白味のある作品も上梓してきた作者にしては珍しさ(?)さえ感じる王道の恋愛路線ではなかろうか。ただ、リアルドリーム文庫で続いている「とろ蜜」シリーズの一環とすれば納得のいく作風でもある。大学へ通う18歳の主人公が1つ上の先輩へ想いを寄せつつ紆余曲折するストーリーには甘酸っぱい青春と、そこへ至るまでの年上美女達との偶発的な交わりという2つの薫りが漂ってくる作品である。 バスツアーということで登場するヒロインは多岐に渡る。メインの先輩はもちろんのこと、生真面目で堅物なOLや癒し系の若妻に儚げな未亡人、さらには奔放なバスガイドも加わる計5人が19~34歳で配される。様々なタイプが登場する彩りの良さはあるものの、基本的に1章1ヒロインという官能的に薄味な構成は否めないところ。それでもOLと若妻を友人関係にして3Pを盛り込んだり、メインの先輩とは複数の官能場面を描くといった工夫は見られる。 本作はむしろ主人公と先輩との恋愛成就をサブヒロイン達が応援する恋愛物語の側面が前面に出ていると言えるかもしれない。各章の前半を物語に割き、官能担当とは別のヒロインが出てきて主人公をあれやこれやと叱咤激励することで紋切り型の構成とは一線を画す複雑さが見られる。この辺りはストーリーテラーとしての作者の面目躍如な部分であり、最後はお得意の「想いが決壊する」激甘ラブストーリーへと導いてもいる。 ガニ股や剛毛にデカ乳輪といったフェチ(?)を今回も取り入れつつ、少なくとも作者のブログを読むほどのファンであれば一目瞭然な趣味の世界も設定に盛り込みながら綴られる恋の行方に確かな読み応えはあったが、それでもやはりヒロインは少し多過ぎたかもしれない。

DSK