王妃カトリーヌ・ド・メディチ の商品レビュー

桐生操(著者)

2022/12/06

佐藤賢一の方が主観入ってて読み物としては面白かったな〜。客観的な目線をお好みの方も多かろうけど。
しかしまあ、通信網の発達していなかった時代、為政者って筆マメじゃないと務まらないわねえ。それでも平時は口述筆記なり代筆なりさせればいいんだろうけど、極秘事項や隠密指令なんかも多そうだし。でもって勿論、悪筆やら誤字脱字やらじゃ、交渉決裂とか別人が召喚されたりとか戦局が間違った方向に展開するとか、トラブルを誘発しかねないし…ん？国外への手紙って何語で書いてたの？と一瞬思ったが、この時代、書きはやっぱりラテン語だろうなあ。んじゃやっぱ、イタリア語ネイティブの黒王妃は有利そうだなあ。