水の継承者ノリア の商品レビュー
近未来、温暖化が進み、水資源が枯渇したヨーロッパ北欧圏に住む少女を主人公とした、SFっぽいファンタジー。作者はイギリス在住のフィンランド人とのことで、基本英米の作り上げた世界観をベースに想像力を働かせてきた東アジア在住の人間としては、この本で描かれる世界をなかなか新鮮な感覚で読み...
近未来、温暖化が進み、水資源が枯渇したヨーロッパ北欧圏に住む少女を主人公とした、SFっぽいファンタジー。作者はイギリス在住のフィンランド人とのことで、基本英米の作り上げた世界観をベースに想像力を働かせてきた東アジア在住の人間としては、この本で描かれる世界をなかなか新鮮な感覚で読み進められた。 ただし世界観は新鮮だが、ストーリーとしては粗が多く、少々微妙な感想しかない。 何というか、もったいない小説。
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荒廃し資源が枯渇した時代。水は軍に管理され、貴重な水を違法に得たり隠したりすることは重罪という世界。そんな世界で、茶人の家に代々伝わる秘密の泉を継承した少女、ノリアの物語。 帯に「ディストピア小説」とあるように、客観的にみれば悲劇的で絶望しかないように見えるなか、水に対する精神的...
荒廃し資源が枯渇した時代。水は軍に管理され、貴重な水を違法に得たり隠したりすることは重罪という世界。そんな世界で、茶人の家に代々伝わる秘密の泉を継承した少女、ノリアの物語。 帯に「ディストピア小説」とあるように、客観的にみれば悲劇的で絶望しかないように見えるなか、水に対する精神的な解釈や感性によって、生きる意味や希望を見いだしている。私も最近「水」に惹かれていたが、その理由がわかった気がする。
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温暖化が進行した未来の北欧が舞台。生き延びた人々は、水が貴重となり軍の監視が厳しくなる中でなんとか暮らしている。そんななか、茶道の師範を父に持つ女の子が主人公。設定に興味を引かれてよんでみたけど、中盤はおもしろかったものの、前半と最後がいまいち引き込まれず。設定の描写の仕方がいま...
温暖化が進行した未来の北欧が舞台。生き延びた人々は、水が貴重となり軍の監視が厳しくなる中でなんとか暮らしている。そんななか、茶道の師範を父に持つ女の子が主人公。設定に興味を引かれてよんでみたけど、中盤はおもしろかったものの、前半と最後がいまいち引き込まれず。設定の描写の仕方がいま一歩。
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「水」が貴重となった未来に暮らすノリア。 ノリアの父は茶道の師匠であり、水の継承者でもあった。 日を追うごとに水は貴重となり、軍が強く管理し配給制度となるが、ノリアは父から秘密の泉への道を教えてもらっていた。 友人や困った人々を助けるため、泉の秘密を隠しきれないノリアはやがて軍に監視され、軟禁される。 未来とはいえ、なんか設定がわかりにくい。 ノリアがもっと賢い娘だったら全く別な展開になったんだろうな。
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