DC COMICS ANTHOLOGY の商品レビュー

パイインターナショナル

2016/04/20

好編集！ 駆け足ながらアメコミとDCの歴史、表現の深化が良エピソードと共に俯瞰できる。解説ページも上品なデザイン。オビがヒーローのオリジンを謳うのはちょっと言いすぎではある。

2016/03/21

海外で編集されたDCコミックス(スーパーマンやバットマンの出版社)の歴代傑作選だとか。

目次を眺めてみると…にわかの私でも知ってるライター、アーティストがずらり。
す、すばらしい…

そんな中、よーく見ると…E・ハミルトン！？火星のプリンセスの！？

うーむ。海外のSF作家はアメコミのライターもやっていたという話を聞くけど(A・ベスターや最近だとチャイナ・ミエヴィルもだとか)、この人もそうだったのね…

個人的に思い入れはない作家なんだけど、旅先でふと祖国の人に出会ったような気分になりました。

いい買い物でした。

お気に入りは「破滅の予言」、「別々の世界」、「スター・シード」あたり。

個々の作品うんぬんよりも（いや、それぞれ面白かったんですが）、アメコミのたどってきた歴史？を簡単にたどれるといる資料的な意味での方が興味深かったりしました。

最初の「虐げられし者たちの守り手」と最後の「ジャスティス・リーグ」を見比べるとその差は歴然としております。

もっとも、昔の作品がつまらなかったかというと必ずしもそうではなくて、お話そのものは60年代の作品でも十分楽しめましたが。ヴィランの倒し方にも十分に工夫を感じます。

ただ、初めてのアメコミとしては…どうですかね〜？
スナイダーのバットマンやジェフジョンのジャスティス・リーグあたりが無難かもしれません。

ですから、アメコミをある程度知っていて、もっと昔の作品にも興味がでたら読むような、比較的マニアックな作品なのではないかと個人的には感じました。