Awesome Fellows! Perfect の商品レビュー
『Awesome Fellows! (2011)』に続き・・『Awesome Fellows! Perfect (2016)』も読んでみた。 お気に入りの物語は・・・ ➡ ”ぬれぬれウォーズ _ 高橋那津子”と”平日のナイトフィーバー _ 進美知子”と”一命 _ 木村みなみ”と福...
『Awesome Fellows! (2011)』に続き・・『Awesome Fellows! Perfect (2016)』も読んでみた。 お気に入りの物語は・・・ ➡ ”ぬれぬれウォーズ _ 高橋那津子”と”平日のナイトフィーバー _ 進美知子”と”一命 _ 木村みなみ”と福島聡氏の2作品と”とこなめ慕情 _ 字島葉”がGood!!
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いや、これは文句なしに面白い 帯に書かれている、「テクニックが光る超・短篇集」ってのは大袈裟じゃない 多くの一流の漫画家の短編が集まって一冊になっている代物なので、厳密に言えば、同ジャンルに入れて良いのかは微妙な気が自分でもするのだが、質の高さは、誇張でも何でもなく、『25時のバ...
いや、これは文句なしに面白い 帯に書かれている、「テクニックが光る超・短篇集」ってのは大袈裟じゃない 多くの一流の漫画家の短編が集まって一冊になっている代物なので、厳密に言えば、同ジャンルに入れて良いのかは微妙な気が自分でもするのだが、質の高さは、誇張でも何でもなく、『25時のバカンス』や『竜の学校は山の上』に劣っていない。それぞれの強い、ハッキリ言えば、アクがありすぎな個性がぶつかり合う事で、お互いの作品の良さを壊すのでなく、一体感を生んでいる 何気に、と言ったら、ほんと、失礼だろうけど、この『Awesome Fellows! Perfect』を読むと、ハルタにどれだけ高い実力を持った漫画家が集まっているか、を容易に想像でき、本誌を読みたくなる さすがに、全ての作品の感想を書いてしまうと、却って未読の方の興味を削いでしまうと思うので、必死になって三つまで絞った 私の拙い感想で、この短篇集を読み、ファンが一人でも増える事を祈る 並びは順位でなく、掲載順なのであしからず 【トルコのおいしい日】 犬童千絵 異邦感が濃く漂う国・トルコの魅力を、美味しい食べ物を経て、これでもかってくらい、読み手にアピールしてくる 犬童先生が、本気でトルコが好きってコトが肌で感じ取れた 宗教云々についちゃ、下手な事を言えないが、ラマダン(断食)ってのは、その理由を聞いても、「何のために?」と思ってしまう。ただ、この作品を読むと、「もしかすると、イド・アル=フィトルの解放感を味わいたくて、イスラム教徒の人らはとことんまで自分を追い詰めているのかも」と思った どれも美味しそうだが、やはり、本場のケバブは一度、味わいたいなぁ 私と彼のポケット 沙久楽さわ 天然で常に気が緩んでいる少年と、お節介でしっかり者の少年が織りなす、ピュアなラブコメディ 実際、男の目線からすっと、女の子のポケットは不思議ですよね スカートのそれなんだから、さほど入らなそうに見えるのに、ビックリするくらい、何でも出てくる。収納術って一言で片付かないぜ、ありゃ ラストで男の子が大胆になり、気持ちが通じ合ったトコにキュンとしてしまった 一命 木村みなみ 他の作品と比較すると、やや、ブラックさが際立ち過ぎている しかし、仮にインパクトだけで一番を選ぶなら、私はこの『一命』に一票を投じるだろう 正直、受け付けない人の方が多い、と思う 描いた木村先生も凄いが、これの掲載にGOサインを出した編集者も結構、胆力がある ぶっちゃけ、命を奪い、食べ、自分の生を繋ぎ続けるってのは綺麗事じゃない 自分が残酷な事をしていると自覚した上で、自分の口へ運ぶ食べ物には心からの感謝を籠めるべきなんだろう いただきます、この言葉は、もしかすると、星の数以上にあるコトバの中で最も蔑ろにしてはならないかも・・・・・・ この台詞を引用に選んだのは、なるほど、と素直に思えたので。食への感謝は、食べる時でなく、作っている時から始まっているんだろう。また、料理に限らず、全てに共通する事だが、下準備を怠れば、それなりの出来にしかならない。人間、大成するには、下準備にこそ手を抜かない事か
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