不思議な元素の世界 の商品レビュー
暗記科目としての元素や周期表ではなく、身の回りに落とし込んで知ることを楽しめる一冊です。カラー写真が多く添えられているため、普段目にすることが難しい元素の姿を見ることもできます。 周期表を上からなぞるのではなく、トピックごとにまとめて紹介しているのもいいポイント。 個人的には、...
暗記科目としての元素や周期表ではなく、身の回りに落とし込んで知ることを楽しめる一冊です。カラー写真が多く添えられているため、普段目にすることが難しい元素の姿を見ることもできます。 周期表を上からなぞるのではなく、トピックごとにまとめて紹介しているのもいいポイント。 個人的には、国際的な発見競争のなかで人為的に作られた重たく儚い元素たちが、ときに紆余曲折を経ながら名付けられていく様子が面白かったです。 出版から多少時間が経っているため、もちろん最新の情報とは異なる部分もありますが、導入には十分ではないでしょうか。
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他の本をさし置き一気に読んでしまった。 地球で1番存在する元素、宇宙で一番存在する元素、 ルビーやサファイアがアルミニウムに分類されるなど、 初耳の事ばかり。
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- ネタバレ
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スイ・ヘー・リー・ベ・・・と覚えた元素が懐かしくて購入。胃カメラ検査で飲まされるバリウムが、れっきとした元素Ba(バリウム)で、でもバリウム自体は毒性があるので硫酸バリウムBaSO3の形で飲む、など大人になったからこそ理解できる文章が面白い。また、直近で読んだ「植物はなぜ動かないのか」に記載されていた二酸化ケイ素(SiO2, シリカ)を利用する希少な植物、稲に関する記載が改めて読めた。そして、2016年11月30日、113番目の元素として正式名称が決定されたニホニウム(Nh)も、Uut(ウンウントリウム:113番目という意味)として紹介されているのがタイムリーで、記憶に残る一冊となった。
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2016年6月9日、日本で発見された新元素が正式に発表されました。 元素記号は113番。正式名称ニホニウム(Nh)。 この本の刊行は2016年3月だったので、巻頭の元素周期表にも本文にも「ウンウントリウム(Uut)」というちょっと奇妙な仮称で掲載されています。また、日本にちなんだ...
2016年6月9日、日本で発見された新元素が正式に発表されました。 元素記号は113番。正式名称ニホニウム(Nh)。 この本の刊行は2016年3月だったので、巻頭の元素周期表にも本文にも「ウンウントリウム(Uut)」というちょっと奇妙な仮称で掲載されています。また、日本にちなんだ名前になるでしょう、とも。 ここではジャポニウムになるのではということでした。 この世界の物体は、原子という極微の粒子の集合。それが、複雑で美しい小宇宙を作っている。 わかりやすい解説文に添えられた写真がとても美しい。学生時代、中学生の頃に出会えたら良かったと思う一冊。
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